やけど毎日皮膚科にいって、消毒して薬を塗りガーゼで押さえて包帯する。このガーゼをとるときが痛い。痛いだけでなく、赤むけの処がくっついていて無理にめくるので、せっかく出来かけたうす皮も一緒にむけてしまう。それは痛くて痛くて。
今日、先生はシャワーで流してガーゼをめくるように言われた。「水で流してひっついているガーゼをはがしてめくる。濡れると取れやすいと言われた。やはり痛いだろうな。めくった後またガーゼで押さえるもんね。それまたお医者でめくらんならん。
歩くのも赤むけの傷が痛むし、痛いので昔の傷薬「ムカデの油」思い出した。
うさぎちゃんは小さい子供のころ「多分もの心ついた頃からでは?」薬もなにもない時代だったからか?やけどは勿論、すり傷から霜焼けまでなんでもムカデの油だった。
ムカデの油、作るのも極簡単だ。生きたムカデを捕まえてビンにいれそこへ上から天ぷら油を入れる。これで完成。後は密封して保存する。使いたい時は使うって、後またしっかり封をしておく。
ムカデはよく出てきた。這っているのを見つけ捕まえる。今だと見たくても見られない。
最初のころはムカデも溶けてなく、油が主役のようなもので臭いもきつくない。置くほどに臭いもきつくなる。その分よく効く。
うさぎちゃんが結婚して1~2年のころ、オサンドンでなれない水仕事の所為か酷い霜焼けになった。母が臭いけどと言いながらムカデの油をくれた。臭いので上からオーデコロンをつけたら臭いは消えた。霜焼けも治った。
これがムカデの油を使った最後だ。
また、母の話によるとご近所の幼児がやけどしたのでムカデの油を上げた処、その子がお医者の塗り薬よりムカデの油塗ってというので、また貰いに来られたそうだ。痛みが和らいだそうだ。この話うさぎちゃんの最後に使った前後だった。