蜀山人展で平たい器に胡瓜が載っていて、その横に随筆が置いてあった。書かれていたのは、胡瓜はまっすぐなのがよい。上下で太さが違わず、もぎたてのみずみずしいのがよい、、、まあそんは意味のことが書いてあった。
私はいつもコ-プの個配で胡瓜は徳用の曲がりの5本入りを買っていた。刻んで食べるのでこれで充分と思っていた。いつも新鮮な美味しい胡瓜だった。
見た目も味もよいのがいいに決まっている。それからはまっすぐな上下同じ太さのを買うことにしている。
もう10年ぐらいかな、もっとなるかな。食塩の摂取量は1日10グラムと言われ漬物、特に糠味噌漬はその元凶のやうに言われた。
私もずっと糠味噌は漬けていた。シ-ズンが終わると、糠が見えなくなるよう塩を振り物置に入れておく。次のシ-ヅン到来に出してきて上の黒くなっている処は取って捨てる。すると糠味噌の臭いは全くなく、香ばしいかおりがしている。いつかしまうとき、よく見るのに胡瓜が1本残っていた。取りだしてみると奈良漬のような色で、もっと透明だった。さすがに食べなかったが、今思えばちょっと味見していたらよかったのにと思う。
もう糠味噌はしないと思い、この糠味噌を、せっかくここまでなっているのに勿体ないと思いながら捨ててしまった。それ以来糠味噌は作らなかった。
先日、テレビで食物性の乳酸菌がよいといっていた。動物性はたくさん摂っているが植物性のも摂るよういっていた。それだけでもないが、あのパリパリした胡瓜、きれいな茄子紺に漬かったお茄子がたべたくなり糠味噌を作った。まだ慣れないので少し塩辛いが美味しく漬かっている。朝、胡瓜を2つ折りにして豪快にかじって食べる。パンやコ-ヒ-と一緒にたべるが、なかなか美味しい。