晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

ザ・ニュースペーパー

2008-03-10 19:42:34 | Weblog
 700名ほどで満員の道新ホールでコント集団「ザ・ニュースペーパー IN 札幌」公演を観ました。



 2時間、風刺に富んだ内容でたっぷりと笑わせてくれました。今回の話題は、小泉、安倍、福田、石破、ヒラリー、オバマ、東国原が登場する政治ネタ。三浦和義やムネオちゃんも出てきました。また、インド洋上の海上自衛隊、社会保険庁、赤福と石屋製菓の偽装、そして「さる高貴なご一家」の近況などでした。

 かつらとメイクで顔をつくり、しぐさと言葉の特徴で誰なのかは一目瞭然です。

 初めてザ・ニュースペーパーを観たのは、15年以上前で、彼らが未だ無名の存在で、面白い劇団がいるよという情報で上演活動に関わったことがあります。その後、筑紫哲也の「ニュース23」などで取り上げられ、人気が急上昇、今では首都圏で彼らの公演チケットは、プラチナチケットと呼ばれているそうです。



 しかし、大衆に知られるようになってから、笑いの質が変わったようにも感じます。以前の公演では、特に「さる高貴なご一家」などは、触れてはいけないタブーに触れたような独特の緊張感が感じられました。

 今の笑いの質は、会話上のはぐらかしや駄洒落とギャグ、しぐさや形態のオーバーなマネが中心で、彼らの持つ鋭い批判精神が薄れているように感じます。

 これは、'70年代には反体制と呼ばれたアングラ演劇やフォークソングが社会的に認知され、演出家やシンガーソングライター達が各種の章をもらったり、いっぱしの文化人面をし始めた頃から、その批判精神が失われ、ただのエンターテイメントになってしまった情況と良く似ている。

 
 
コメント
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