うちで預かっている、ピカちゃん。
頭の回転が早く、運動神経がいい。
なので、
言動が素早い。
夫は、付いていけない。
遠慮のないピカちゃんは、
夫に対して厳しい。
「爺じ!そうじゃない!」
「爺じ!遅い!」
ピカちゃんに怒られるから・・・・
と、夫は苦手意識を持っている。
それでも “可愛い” ピカちゃん。
夫は何かと世話を焼く。
そんな爺じをピカちゃんは分かっていて、
家に送っていく時、
「爺じも一緒に行こう。」
と言ってくれ、夫もニンマリ。
そんな夫が、“一株” 上げた。
ピカちゃんが将棋に興味を持った。
婆ばは将棋が分からないから、爺じとやって。
それからは、「爺じ!将棋やろう!」
対局は、タブレット盤。
孫ちゃんと将棋がしたくて、
私の勉強用にダウンロードしたアプリを使う。
結局、私は駒の動きを会得できなかった。
孫ちゃんが、
まだ私と遊んでくれた、7年前。
今は、
背も私を越し、声変わりもし、
もう遊んでもらえない。