個人のお客様から自宅に防犯カメラを設置したいとの相談がありました。お話を
お聞きすると、以前に配線不要のワイヤレスカメラを購入してご自分で取り付けた
ようですが、映像が途切れて映らないことが多いみたいです。
配線不要のワイヤレスカメラが各社から安価で販売されています。ワイヤレス
なので、無線(電波)で映像を送信する方式です。ほとんどのワイヤレスカメラは
電波の周波数として2.5GHz帯の無線LANの方式を使って映像を飛ばしています。
日本国内は、電波法の規定により電波を発する機器の使える周波数帯と最大の
出力が決められています。ご相談の方は、軒先に付けたカメラの映像が室内の
モニターまで届いたり、届かなかったりしています。
筆者の見立てでは、無線LAN方式で映像を送る場合は、室内の1階と2階の距離
程度までしか電波は飛ばないと思います。
距離が長かったり途中に障害物があると、電波が受信できても、カメラから連続して
送られる動画が離れたモニターに安定して表示されないことが多いです。
映像が途切れる原因として考えられる点を列記しますと、
- 無線LANの電波の受信が弱い(距離が長いことや障害物があることによる)
- 近隣で同じ無線LANの周波数が使われていて、カメラ映像の電波とガチンコする
- 近くで2.5GHz帯のアマチュア無線が使われている
- 室内の電子レンジ、コードレス電話、ブルーツース機器の影響を受けている
電波法では、無線LAN、アマチュア無線、電子レンジ、コードレス電話、ブルーツース
機器などは、2.5GHz帯の周波数が割り当てられています。割り当てるとは、電気
機器メーカーにこの周波数の電波を使用して機器を製造しなさい、ということです。
(無線LANは他に5GHz帯、アマチュアは他にいくつもの周波数、コードレス電話は
1.9GHz帯も使用しています)
筆者の自宅でも、カメラの映像ではありませんが1階の台所の電子レンジを使っていると、
無線LANが影響を受けて、インターネットが極端に遅くなります。もし、ワイヤレスカメラを
付けていれば、映像はブツブツ切れるでしょう。
途中に※無線LANアクセスポイント を増設することも検討できますが、無線LANの
知識に自信がない場合は、パソコンショップや電気店のパソコンコーナーに相談しま
しょう。
また、専門家に設置予定場所を見てもらってアドバイスをもらう必要があるかもしれま
せん。安定して防犯カメラの映像を記録したい場合は、やはり有線配線の方がいいです。
分譲や賃貸でも20戸程度以上の集合住宅なら敷地も広いですからカメラは数台
以上は設置します。数台以上の映像を送る電波が安定するレベルをはるかに越えて
います。
屋外のカメラの映像を管理室のビデオレコーダーに電波で送るのはむずかしいです。
入り組んでいますし、距離が長過ぎるケースがほとんどです。
無線LANアクセスポイント (IT用語辞典 e-Words)
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