▼今日は他の団体が主催した教科書採択に対する講演会&討論会に参加してきました。ご存知とは思いますが、今年(おそらく7・8月頃)中学校教科書の採択が行われます。埼玉県では市町村合併などで随分数は減りましたが、現在64の自治体があり、そこでどのような教科書を使うか採択されるわけです。大きなブロックごとに決まるわけですが、今年は独立採択する地域が2つ増えました。
▼教科書には教科別にいろいろな種類がありますが、いつも大きな争点になるのは歴史や公民等の社会科の教科書です。現在、7つの教科書会社から7種類出版されています。その中で特に問題となっているのが「新しい教科書をつくる会」が発行する教科書です(実は「つくる会」が内部分裂し、別々に2種類の教科書が発行されます)。自由社と育鵬社の発行する教科書です。一体、その教科書のどこが問題なのでしょう。
▼①太平洋戦争の評価の仕方の違い(従来版は戦争批判と反省、対して「つくる会」版はアジアの解放・独立支援で沖縄戦には触れない)②天皇の見方(大元帥としての責任、対して国民に愛される天皇)③日本国憲法(天皇主権から国民主権へ、対して日本国憲法はGHQの押し付け)④杉原千畝のユダヤ人ビザ発給(外務省訓令に反して決断、対して訓令違反を伏せる)⑤男女平等・子どもの権利・アイヌ民族・労働者の権利・原子力発電等──そういう事柄についての相違を比較対照。
▼これは、今までの教育の成果と呼ぶべきなのでしょうか、日本人は国や十分機関が決めたことには基本的に異論・反論を言いません。これは3・11の大地震とそれに続く福島原発事故への人々の反応にも如実に現れていました。「我慢・忍耐」は海外で高く賞賛されたけれども、その同じ日本人の理不尽さにも批判の声を挙げない態度が逆に奇異の目で見られるようにもなりました。これは今回の教科書採択の現場でも同様のことになりかねず、主催者側の危惧もそこにあります。
▼翻って、私たちの扱っている不登校問題の場合はどうでしょうか。学校に行けなくなったことで学校教育での最も大切な部分の恩恵が何も受けられなくなった状態にあるにもかかわらず、親御さんも本人もただ泣き寝入りしているだけです。「◯◯がおかしい。何とかして!」と学校や教育委員会へ訴え出ることはまずないことです。逆に、それを支援している身近な我々の方に理不尽な要求を持って来たりします。ああ、日本の教育には改善しなければならない多くの事柄があると改めて確認した次第です。この際、日本列島で起こっている未曾有の事態を、日本を根本から変革する契機にしてはどうでしょうか。
******************************************************
「ぱいでぃあ通信」(不登校・フリースクール応援マガジン)(ブログ)
http://paidia.blog106.fc2.com/
「フリースクール・ぱいでぃあ」のサイト
http://freeschool-paidia.com/
「いきいきニコラ」のサイト
http://www.os.rim.or.jp/~nicolas/
******************************************************
良ければアクセスしてやって下さいね。
.files/education88_31.gif)
にほんブログ村
http://freeschool-paidia.com/
「いきいきニコラ」のサイト
http://www.os.rim.or.jp/~nicolas/
******************************************************
良ければアクセスしてやって下さいね。
.files/education88_31.gif)
にほんブログ村