日日是好日

退職後の日々を写真で記録

成人の日は返済日

2021-01-20 09:56:00 | 日記
今の成人の日は1月の第2月曜日となっているが以前は1月15日と決まっていた。
私も1月15日にできたばかりの県民会館で行われた成人式に学生服で出席した。
来賓は南極観測隊の村山元隊長で成人代表は同級生の女子学生だったと記憶する。
成人式の記憶はその程度だが、成人の日はその後も忘れることのできない日となった。
理由は学生時代4年間に受け取った奨学金の返済日だったからである。
返済日は自由に決めることができたと思うが、忘れないように成人の日に決めたように思う。


奨学金は日本育英会から特別奨学金をもらっていた。普通の奨学金は月に3,000円だったが特別奨学金は8,000円支給された。
特別奨学金をもらうためには高校3年生の時、試験があるが、大学試験にに落ちると、その権利を失うことになっていたので、受験は冒険が出来なかった。
8,000円の奨学金はずいぶん助かった。部屋代3000円と学食での食事代5,000円がこの奨学金で賄うことができた。親からは5,000円の仕送りを受けていた。
計算してみると月8,000で4年間で384,000円になる。しかし特別奨学金は何か条件はあったように思うが8,000円のうち3,000円を返済すればよく、5,000円は免除になる。
卒業後は毎年1月15日の成人の日に8,000円返済した。初任給が2万ちょっとの中から8,000円の返却は大変だったと思うが、その記憶はない。
3,000円分といえども144,000円になり18年かかって返済した。結婚してからも14年間返済していた。
今でも成人の日になると奨学金を思い出す。



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