写真 工場には1円硬貨のもとになるコイル状のアルミ板が所狭しと並べられていた=東京都練馬区、仙波理撮影 |
4月1日から消費税が8%に引き上げられるのを前に、1円硬貨の増産が急ピッチで進んでいる。東京都練馬区の「アカオアルミ」は、造幣局(本局・大阪市北区)に硬貨のもととなる刻印前の小円盤を納入する日本唯一の会社。工場内には素材となるアルミ板がコイル状に巻かれて並んでいた。
造幣局によると、1円硬貨が収集家向けの「貨幣セット」以外で製造されるのは4年ぶり。生産は2月上旬に始まり今年度末までに2600万枚、来年度はさらに1億6千万枚を製造する予定。
1989年度の消費税導入時には1円硬貨が大幅に不足し混乱した。その経験から、あらかじめ安定枚数を準備する計画だ。(仙波理)