海老蔵、えらい!
海老蔵、ブログを被災者の伝言板に
2016年4月15日
歌舞伎俳優の市川海老蔵が15日、ブログを更新し、熊本地震の被災者や関係者へ、伝言板代わりに自身のブログを使ってと呼びかけた。
ブログタイトルは「急遽 地震でつながらない方!伝言板に使ってください!!」。電話などがつながりにくく、家族、知人の安否確認が取れない人などに向けて、海老蔵がブログを開放。「この投稿を、電話つながらないとか連絡つかない方ご利用ください。よろしくお願いします。微力ですが、私に今できる事これくらいです」とつづった。
早速コメント欄には、親戚の安否を確認する投稿も。海老蔵のブログの読者は約34万5500人。多くの人が目にするページとなっている。
足元の活断層 災害大国 迫る危機
ある日突然、あなたの足元で起きるかもしれない活断層型の地震。予測は難しくても近くの活断層を知っておけば備えにつなげられます。各地にどんな活断層があるのか? 地震が起きる確率は? データやグラフィックで紹介します。[詳細記事へ]
活断層型地震の特徴
各地の活断層
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活断層の位置は独立行政法人・産業技術総合研究所の「活断層データベース」による。地震の規模と確率は地震調査研究推進本部の長期評価による。
各地の震度詳細データ
断層の名称
予想される地震規模
(M=マグニチュード)
30年以内に
地震が起きる確率
- 三方・花折断層帯
-
- M7.3程度
- ほぼ0~0.6%
- 琵琶湖西岸断層帯
-
- M7.1程度
- 1~3%
- 鈴鹿西縁断層帯
-
- M7.6程度
- 0.08~0.2%
- 養老-桑名-四日市断層帯
-
- M8程度
- ほぼ0~0.7%
- 布引山地東縁断層帯
-
- M7.4程度
- ほぼ0~1%
- 頓宮断層
-
- M7.3程度
- 1%以下
- 奈良盆地東縁断層帯
-
- M7.4程度
- ほぼ0~5%
- 中央構造線断層帯(金剛山地東縁)
-
- M6.9程度
- ほぼ0~5%
- 生駒断層帯
-
- M7.0~7.5程度
- ほぼ0~0.1%
- 中央構造線断層帯(和泉山脈南縁)
-
- M7.6~7.7程度
- 0.06~14%
- 上町断層帯
-
- M7.5程度
- 2~3%
- 三峠・京都西山断層帯
-
- M7.5程度
- ほぼ0~0.8%
- 山崎断層帯
-
- M7.3程度
- 0.03~5%
- 六甲・淡路島断層帯
-
- M7.9程度
- ほぼ0~1%
- 大阪湾断層帯
-
- M7.5程度
- 0.004%以下
- 中央構造線断層帯(紀淡海峡-鳴門海峡)
-
- M7.7程度
- 0.005~1%
- 中央構造線断層帯(讃岐山脈南縁-石鎚山脈北縁東部)
-
- M8.0程度かそれ以上
- ほぼ0~0.3%
活断層近くに被害集中 益城町上空から専門家分析
地震から一夜が明けた15日、震度7を観測した熊本県益城町の上空を朝日新聞社ヘリ「はつどり」で飛んだ。
被害が目立つのは、町役場周辺の住宅街。屋根が崩れ落ち、つぶれた家屋が至る所に見られた。駐車場や田畑には、所々に地割れがあり、空き地に広げたブルーシートの上に住民が集まっていた。
同乗した杉戸信彦・法政大准教授(変動地形学)によると、被害が目立つ地域は台地上で、地盤は比較的安定しているという。2キロほど南の山際には、活断層の布田川(ふたがわ)断層帯が走っている。今回の地震はこの断層帯と、その南の日奈久(ひなぐ)断層帯が交わる付近で起きた。
被害が集中する理由について「活断層に近く、局所的に強い揺れが襲ったと考えられる」と話した。
付近の九州自動車道も大きな亀裂が走り、陥没している。側壁が崩れ落ち、止まったままの車もあった。川沿いの畑には、うっすらと水が浮き上がっており、強い揺れによって起きた液状化現象ではないかと杉戸准教授は指摘する。
益城町の西の熊本市に移動すると、熊本城の天守閣の瓦がはがれ落ち、本丸の土台が崩れて赤茶けた土がむき出しになっていた。(北林晃治)
◇
防災科学技術研究所は15日未明、熊本地震で全壊した建物の分布の推定マップを公開した。被害が特に多い地域は、布田川断層帯の北側の益城町の住宅地で、北東から南西へ帯状に広がっていると推定された。
地震計と地盤のデータから揺れの大きさを推定し、木造や鉄筋コンクリートなど建物の種類や建築年、棟数の情報と合わせ、全壊した建物の数を算出した。まだ開発中のプログラムで最も被害が多い計算式を使ったため、棟数よりも被害の傾向をとらえるのに利用してもらいたいという。