出荷終了が発表されたNTTドコモのiモード携帯電話

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 NTTドコモのiモード携帯電話の契約数は1700万件以上も残っている。

 出荷終了によって今後どうなるかQ&Aでまとめた。

 Q そもそもNTTドコモがiモード携帯電話の出荷をやめるのはなぜか

 A iモード携帯電話は世界的に主流でなくなった基本ソフト(OS)に対応しており、部品調達が難しくなってきたのが大きい。また、徐々にiモード携帯電話で使われている第3世代移動通信方式(3G)をやめる準備も進んでいる。現在主流の高速通信回線「LTE」の次の第5世代(5G)サービスも平成32年頃から始まるため、より新しい通信方式に経営資源を集中させるためとみられる。

 Q iモードのサービスは年内で使えなくなるのか

 A ドコモは「当面続ける」としている。停止する時期は未定だが、iモードの契約数は現在も1742万件残っており、サービスの提供も数年は続ける見通しだ。

 Q iモード携帯電話が壊れても、サービスを使い続けたい場合は

 A 修理を希望する場合、その携帯電話の部品の在庫があれば修理できる。ドコモの「修理部品の保有期間」は基本的に、製造打ち切りから4年で、ホームページに対応状況が掲載されている。操作が簡単な高齢者向けの「らくらくホン」は今回の出荷終了の対象外。これを買えばiモードのサービス利用を続けられる。

 Q 2つ折りの従来型携帯電話(ガラケー)はなくなっていくのか

 A ドコモなど携帯大手3社は、スマートフォンと同じOS「アンドロイド」をベースにしたガラケーを発売している。このタイプのガラケーだとiモード専用サイトやサービスは使えなくなるが、「LTE」に対応しているのでパソコンと同じサイトをより快適に閲覧できる。無料通話アプリ「LINE」などを使える機種もある。

 Q iモード携帯電話からスマホやアンドロイドのガラケーに変更すると料金はどうなる

 A iモード携帯だと毎月の料金は1606円から。ドコモのスマホの場合は、定額通話とデータ通信量2ギガ(ギガは10億)バイトの組み合わせで4980円からに料金が跳ね上がる。ただ、家族がスマホを使っていてデータ通信量を分け合うと1650円から使える。アンドロイドのガラケーも、10月末の料金値下げで5分以内の定額通話のプランが1800円からになった。