第47回奈良県アンサンブルコンテスト(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が18日、大和高田市のさざんかホールで始まった。この日は中学校の部に50校が出場。県代表に生駒、天理、登美ケ丘北の3校が選ばれた。2月11日に滋賀県のひこね市文化プラザである関西大会に出場する。

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 生駒中は打楽器六重奏で「ヴォルケーノ・ミラー」を披露した。瀬藤愛乃(せとうあやの)さん(2年)は、火山の噴火から逃げて島へたどり着く様子を想像し、緩急をつけて表現したという。「関西大会は今以上にもっといい演奏をして全国を目指します」と意気込んだ。

 天理中は金管八重奏で「水の宮殿」を演奏。水の妖精が人にいたずらをしたり、人を助けたりと複数ある場面を表現力豊かに奏でた。「良い音色は良い笑顔から」と本番前の舞台裏で、全員で笑顔を見せ合った。梶本芙有(ふゆ)さん(同)は「すごく緊張しました。次はもっとリラックスして演奏したい」と話した。

 登美ケ丘北中が演奏したのは管打六重奏による「4つの古い舞曲」。四つの楽章で構成され、「晴れた日の空の水色」や「落ち着いた紫色」と各楽章のイメージを共有し、音色に一体感をもたせた。堺菜優華(なゆか)さん(同)は「ハーモニーがきれいに合って演奏が楽しかったです」と笑顔だった。

 19日は午前10時から同ホールで小学校の部、高校の部、職場一般の部がある。(竹中美貴、福岡龍一郎)

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 県代表以外の金賞受賞校は次の通り。

 【中学校の部】王寺(打6)▽光陽(打3)▽香芝北(打3)▽天理西(ク4)▽鹿ノ台(ク4)▽平群(金8)▽上(金8)▽香芝(金8)▽河合第二(金8)▽都南(木・金・打8)▽野原(木・金6)▽大宇陀(木・金・打5)▽若草(木・金4)▽都跡(木・金・打5)(打=打楽器、木=木管楽器、金=金管楽器、サ=サクソフォン、ク=クラリネット。数字は人数)