【当選確実!】名機殿堂入り間違いなしの現行エンジンとその搭載車5選 (1/2ページ)
投稿日: 2020年3月14日
エンジンの鼓動を楽しめる「現代の名機」!
電動化が進む昨今、純粋にエンジンだけで走っているクルマは確実に減っている。熱効率に優れたエンジンであっても、ハイブリッドを前提としていることも多い。
そこで現行ラインアップからエンジンの鼓動を楽しめ、エンジンが将来的に殿堂入りといえるほどの名機感を漂わせているモデルを独自の視点からピックアップした。
1)「S07A」ホンダ・S660(MT)
では、排気量順に紹介しよう。というわけで、最初にやってくるのは日本が誇るカテゴリー軽自動車専用エンジン。どのメーカーも効率面では遜色なく、かつてのようにNA(自然吸気)エンジンは力が足りないという時代でもない。
そのなかでエンジン殿堂(というものがあったとしたら)、間違いなく将来は殿堂入りといえるのは、ホンダS660の「S07A」だろう。それも6速MTと組み合わせられている高回転仕様がベストチョイスといえる。
各社、軽自動車のエンジンはロングストローク傾向にあり、ホンダもN-BOXやN-WGNでは超ロングストロークの「S07B」という新しいエンジンにシフトしているが、S660のMT車に搭載されるS07Aはレブリミット7700rpmまで高められた専用ユニットだ(CVT車のレブリミットは7000rpm)。
最高出力の発生回転数は6000rpmだから、スペックだけを見るとただ回っているだけでナンセンスと思うかもしれないが、最高出力は自主規制であることを考えると、1700rpmの余裕は潜在能力を示す領域ともいえる。なにしろ、レブリミットを高めるために、MT用エンジンには専用バルブスプリングが使われているほどで、その本気ぶりを考えれば、殿堂入り間違いなしだ。
2)「K14C」スズキ・スイフトスポーツ
31系・32系のスイフトスポーツに積まれた「M16A」も環境性能が求められる時代のNAとしては気持ちよく回るスポーツユニットだったが、現行スイフトスポーツの1.4リッターターボエンジン「K14C」は気持ちよさと力感を兼ね備えたホットハッチにふさわしいエンジンに仕上がっている。
しっかりとブーストをかけておけば、2500rpmから230N・mという、2リッターNAエンジンを超えるトルクを発揮。1トンを切るボディを一気に加速させる。
しかも、このエンジンには6速MTが設定されているのもポイント。小排気量に合わせたターボチャージャーが使われていることもあり、その特性を理解して右足をコントロール、さらに左足でのクラッチ操作も合わせることができれば、ターボラグをほとんど感じない余裕のフィーリングを味わうことができる。
そこに多少のハードルはあるが、スポーツドライビングを学ぶコーチという意味合いからも名機と呼ぶにふさわしい。
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登場前からワクワクが止まらないユニットも!
3)「G16E-GTS」トヨタGRヤリス
まだ発売されていないのに殿堂入りと言ってしまうのは気が早いかもしれないが、間もなく市販がはじまるGRヤリスの3気筒DOHC直噴ターボ「G16E-GTS」は、その勇ましい型式も含めて名機殿堂入り確実といえる。
レスシリンダー志向でコンパクトな3気筒エンジンは、総排気量1618ccながら、最高出力200kW(272馬力)を発生。そのパフォーマンスはすでに市販車ベースのモータースポーツでは最強クラスとの評判だ。
最終的な評価は市販がはじまり、モータースポーツであったり、チューニングであったりという世界でタフに使われてこそといえるが、電動化時代に抗うように登場した3気筒ターボには大いに期待したい。
4)「FA20 DIT」スバルWRX S4
ボア×ストローク:86.0×86.0mmのスクエアプロフィールを持つ水平対向のガソリン直噴ターボエンジンがスバルの「FA20 DIT」。現時点での搭載車はスポーツセダンWRX S4のみとなっている。2014年の登場から6年を経ても、221kW(300馬力)の最高出力、400N・mの最大トルクは2リッタークラスとしてはトップクラスを維持している。
スポーツ派のドライバーからは、組み合わせられるトランスミッションがCVTのみというのがネガと指摘されることもあるが、2000rpm~4800rpmでフラットなトルクを発生するエンジンを生かすには無段変速のCVTがベストマッチ。
逆にいえば、スバルが「リニアトロニック」と呼ぶCVTに合わせたパフォーマンス系ユニットとして開発されたのが、このFA20 DITであり、2ペダルで味わってこそ意味があるといえよう。
実際、WRX S4の裏モードといえるローンチコントロールを使うと、このエンジンが持つポテンシャルを引き出したゼロ発進加速が味わえる。その速さは公道で楽しめる領域をあっという間に通り過ぎてしまうほど。CVT時代のスポーツユニットとして歴史に残る存在といえる。
5)「V35A-FTS」レクサスLS500
いまのところレクサスLS500専用エンジンとなっているのがV6ツインターボの「V35A-FTS」だ。ボア×ストロークは85.5×100.0mmとロングストローク気味だが、最高出力の310kW(422馬力)を6000rpmで発生するという、排気量からすると十分に高回転まで楽しめるユニットとなっている。
ちなみに、最大熱効率は41%を実現しているというから、ガソリンエンジンとしてはトップクラス。これも名機と評価したいポイントになる。
V8エンジンのダウンサイジングとして生み出されたV6ツインターボは、レスシリンダーという時代背景とラグジュアリーのバランスをとったユニットとして2010年代後半から2020年代前半という時代にマッチしたパワーユニットといえる。ハイブリッドのイメージが強いレクサスLSだが、こちらのV6ツインターボも玄人受けするエンジンとして忘れがたい存在だ。
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