帰国便が武漢出発 午前9時ごろ羽田に到着予定(20/01/29)
量子コンピューティングは夢から現実
ノーベル賞を受賞した物理学者のリチャード・ファインマンは、1982年、並外れて処理能力の高い計算機を構想しました。演算をごく小さな粒子に委ねる計算機です。ファインマンは、原子を構成する粒子のレベルで自然界を支配する原子物理学の法則にちなみ、このアイデアを「量子」コンピュータと呼びました。
現在では、富士通、IBM、グーグル、インテル、マイクロソフト、および中国のアリババなど、テクノロジー業界の最大手企業が、このアイデアの実現に取り組んでいます。このような最先端のマシンの開発競争には、歴史ある大企業だけでなく、米国カリフォルニア州を拠点とするリゲッティ社のような新興企業も加わり始めました。量子コンピュータが実現すれば、エネルギー、医療、金融をはじめとするさまざまな業界が、未だかつてないスピードでデータを処理できるようになり、大きな変革が起こると予測されているのです。
大手銀行のJPモルガン・チェースと自動車メーカーのダイムラーは、このテクノロジーのテストをすでに開始し、最終的にはライバル企業に先行して成果を上げることに期待しています。
各国政府も、この分野に地政学的な意味があることに気づいています。すでに中国は100億ドルをかけて量子コンピューティングの国立研究所を建設しており、西側諸国では、後れをとる可能性を懸念する声が上がっているという具合です。
先頃の、米国政府機関が機能不全に陥った時期に、共和党と民主党は両者の意見の不一致を一旦脇に置き、10億ドルを超える予算を確保して、「量子に関する統合国家戦略を策定」しました。敵対する陣営が協力に踏み切る要因として、他国に出し抜かれる恐怖心に勝るものはありません。
では、量子コンピュータの構造を生物に喩えて、その頭脳、心臓、骨格、神経、外殻にあたる部分を個別に見ていくことにしましょう。
1. 頭脳
CPUはよく知られていますが、ここで登場するのは、QPUと呼ばれる量子処理ユニットです。たとえば、スタートアップ企業のリゲッティ社による写真の量子コンピュータは、金メッキされた銅製のディスクを特徴とし、その内部に計算機の頭脳を構成するシリコンチップを備えています。コンピュータのそれ以外の部分は、ほとんどがそのチップを低温で安定的に保つために設計されたものです。
2. 心臓
ツナ缶のような熱交換器の下に、「ミキシング・チャンバー」が取り付けられています。その内部では、液体ヘリウムの同位体(ヘリウム3とヘリウム4)が混ざり合い、このヘリウムの分離と蒸発によって熱が放散されます。
3. 骨格
複数の金色のプレートは、ウェディングケーキのような量子コンピュータにおいて層を成しています。これらの層は、冷却ゾーンを隔てる役割を果たすものです。3の層でも絶対零度近くまで温度が下がりますが、さらに最下層では宇宙空間の数百倍も冷たい絶対温度0.01Kに冷却されます。
4. 神経
光子を運ぶ同軸ケーブル内のコイルは、ただの飾りではありません。これらは、内部の過冷状態によって生じるストレスを和らげ、ケーブルを保護するために存在します。コイルがなければ、ケーブルは音を立てて折れてしまうでしょう。
5. 外殻
量子コンピュータの動作中は、5つの入れ子構造の覆い(画像上部に見える白い容器など)がマシンを包んでいます。このロシアのマトリョーシカ人形のような容器は、熱シールドとして、マシン内部が過冷され、真空で密閉された状態を維持する役割を果たすものです。
「これはまるで、宇宙開発競争の現代版のようです」と話すのは、インテルの量子ハードウェア担当ディレクターであるジム・クラーク氏です。
量子コンピュータ開発の一般的なアプローチでは、これまでの半導体業界の成果を基盤とする、超伝導回路を使用します。通常のコンピュータが、「0」か「1」のいずれかの状態を保持するビットを情報の最小単位として扱うのに対し、量子コンピュータでは「キュービット」とも呼ばれる量子ビットを使用します。不思議な話ですが、この量子ビットの粒子は、一度に複数の状態を共存させて保持することが可能です。ただし、これらの粒子の流動性を維持するためには、それぞれが分離された状態を保ち、低温を維持する必要があります。それも、ごくごく低い温度でなくてはなりません。
そのため、IBMの量子戦略責任者であるボブ・スーター氏は、同社が1月に公開した20キュービットの量子コンピュータを紹介する際に、「皆さんがご覧になっているのは、世界一高価な冷蔵庫です」と説明したほどです。
一方、IBMで量子コンピュータの構築に関わっていた物理学者が創業したリゲッティ社は、小規模であるにも関わらず、巨大企業に挑戦できると確信しています。同社は、量子コンピューティングのクラウドサービスを提供する会社であり、そのターゲットは、量子コンピュータが従来のコンピュータを凌駕することを指す「量子の優位性」を最初に実現しようと競争を繰り広げている研究者たちです。
科学者たちは、今後数年で徐々に量子の優位性が実証されていくと予測しながらも、このテクノロジーが実際に何らかの有意義な作業を扱えるようになるまでには、まだ最長で10年はかかると考えています。
量子コンピューティングの現状について、そのリゲッティ社の副社長であるベッツィ・マシエッロ氏は、次のように述べました。「実際に機能する量子コンピュータを私たちが構築できるのか? そして、それを大きな規模で繰り返し機能させられるのか? と、いつも皆さんから質問されてきました。それに対して、私たちは現時点の市場を対象に『イエス』と答えることができます。私たちは現実に量子コンピュータを構築でききており、それは正しく動作するものです。しかも、製品を生産するレベルで、それを繰り返し機能させることもできています。」
ということで、量子コンピューティングが、ここまで実現していることを理解していただけたでしょうか? 競争の火ぶたは、まさに切って落とされたのです。
この記事は、2019年3月に「Calculating Quantum Computing’s Future(量子コンピューティングの未来を予測)」というタイトルでフォーチュン誌に掲載されたものです。
この記事はFORTUNE向けにロバート・ハケットが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。
新型肺炎、コンビニのマスクで防げる? 専門家に聞いた
拡大する「マスクをつけた時に、鼻の両側と口の周りに隙間が出来ていないかチェックをしてください」と話す葵佳宏医師=2020年1月27日午後4時21分、東京都港区のインターナショナルSOS、今村優莉撮影
中国・武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっています。中国では多数の死者が出ており、ヒトからヒトへの感染も報告されています。日本でも感染が確認され、2人の幼児を育てる筆者は、子ども用のマスクを探して薬局をのぞきましたが、在庫切れと言われました。街中でマスクを着ける人の姿が多く見られますが、正しい装着法ってあるのでしょうか? また、マスクで新型肺炎は防げるのでしょうか? 役立つ予防法とともに、専門家に尋ねました。
武漢市で、公共交通の一部遮断や高速道路の封鎖が行われた今月23日。市内に住む大学教員の男性(30)は「N95」のマスクを求めて薬局をはしごした、と取材に答えました。
「普通のマスクじゃダメだとネットのニュースでやっていたんだ。『N95』じゃないと防げないって」
「N95」って、何ですか?
大手マスクメーカーによると「N95」マスクとは、粉じんやウイルスの吸入を防ぐマスク。名前の由来は、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格に合格した、つまり米国規格を満たしたマスクのことです。数字の「95」が使われるのは、直径0・3マイクロメートルの粒子を95%以上除去する効率がある、ということだそうです。0・3マイクロメートルというのは、スギ花粉の数百分の1で、たばこの煙に含まれる粒子と同じです。
中国のSNS上では「『N95』マスクでなければ意味がない」といったニュースが連日流れ、通販サイト「タオバオ」では偽の高性能マスクが出回り消費者の混乱を招いていると話題になっています。
拡大する「装着したときに鼻の両脇を覆うようにすることが大事」と話す葵佳宏医師=2020年1月27日午後4時20分、東京都港区のインターナショナルSOS、今村優莉撮影
ちなみに日本でN95に相当するのは、厚生労働省が定める規格を満たした、いわゆる「防じんマスク」と呼ばれるものです。
一方で、コンビニエンスストアやドラッグストアで手軽に購入でき、花粉症の時などに使う「サージカルマスク」とは何が違うのでしょうか。
メーカーの担当者は、「『サージカルマスク』は、口からの唾液(だえき)や飛沫(ひまつ)などを飛散させないことを目的に使うマスクです。サージカルマスクはウイルスなどの『吸入』を防ぐことを目的として設計されていません」と説明してくれました。
サージカル(surgical)とは英語で「外科の」という意味です。医師や看護師ら医療従事者が使っており、例えば合併症などがある患者に対する喀痰(かくたん)検査をするときや、結核病棟で診察する場合に、検査対象の飛沫を吸い込んでしまうのを防ぐ効果はありますが、空気中のウイルスの吸引を防ぐことはできないそうです。
では、新型肺炎を予防するには、やはりN95でないとだめなのでしょうか。海外で働く人に医療とセキュリティーのアシスタンスサービスを提供する
――N95マスクで新型コロナウイルスは防げますか?
N95は0・3マイクロメートルの粒子を除去できるフィルターがありますが、新型コロナウイルスは0・1マイクロメートルです。フィルターの穴を通過してしまい、吸引を防ぐことはできません。
また、防じんマスクは通常丸いものが多いですが、これでは鼻周りにフィットさせることができません。隙間ができてしまうのです。さらに、フィルターの目が細かい分、呼吸が苦しくなるので、長時間つけ続けることは難しいです。
――でも、N95は一般のサージカルマスクより高価です。サージカルマスクよりは効果があるのではないですか?
感染症を扱う頻度が高い医療従事者を対象に、N95とサージカルマスクを使って急性呼吸器感染症への罹患(りかん)率を比較したデータがあります。両者に差はありませんでした。
別の臨床試験でも、インフルエンザを含む罹患率の比較を行っていますが、N95が優位であったという結果はありませんでした。つまり、サージカルマスクをつけていてもN95をつけていても変わらないのです。
――では、どんなマスクであれば予防できるのでしょうか?
拡大する「マスクをつけた時、鼻の両脇に隙間が出来ると効果はありません」と解説する葵佳宏医師=2020年1月27日午後4時20分、東京都港区のインターナショナルSOS、今村優莉撮影
基本的な考え方として、マスクに予防効果はありません。マスクは自分が風邪を引いたときなどに、くしゃみやせきで唾液の飛沫を周囲にまき散らさないため、他人を感染させないために着けると考えるべきです。その場合も、マスクの種類ではなく、どう装着するかが大事です。特に鼻とマスクの間、口角とマスクの間に隙間があると効果が半減します。顔に合ったサイズを選び、正しく装着することが重要です。
――防じん用ではなく、市販のもので構いませんか。
構いません。その代わり、
①しっかり口と鼻を覆い、隙間をすくなくする
②汚れたら取り換える
ことが大事です。「もったいない」と言って何度も同じマスクをつけたり、ポケットに入れたりするのはだめです。口だけにして鼻を出すのも効果はありません。あごの下にマスクをつける「あごマスク」はつけていないと同じ。汚れたマスクから感染するので、あごマスクをするくらいなら捨てましょう。
――他に出来ることはありますか?
マスクをきちんと正しくつけたうえで手洗いとうがいをしっかりすることです。
――手洗いはアルコール消毒しないといけませんか?
アルコール消毒が出来ればより良いですが、きちんと手洗いをすれば、せっけんでも十分です。
拡大する「手を洗うときは、せっけんを泡立て、指と指の間の『水かき』の部分まで丁寧に」と説明する葵佳宏医師=2020年1月27日午後4時22分、東京都港区のインターナショナルSOS、今村優莉撮影
拡大する「泡立てたせっけんで、指を立てて片方の手のひらにこするようにすると、爪の中まできれいに洗えます」と説明する葵佳宏医師=2020年1月27日午後4時23分、東京都港区のインターナショナルSOS、今村優莉撮影
――きちんと、とは。
せっけんを泡立て、指1本1本をくるくる回すように洗い、指の間の「水かき」部分も洗いましょう。また、爪の中にもばい菌がたまりやすいので、泡立てたせっけんで、片方の手のひらに指を立てるようにして洗いましょう。手首も洗い、最後は必ず流水で流し、出来れば使い捨てのペーパータオルかハンドドライヤーを使うことが望ましいです。家族間でもタオルやハンカチを共有するのはおすすめしません。
――うがい薬を使ったほうが良いでしょうか?
水で大丈夫ですよ。その代わり、頻繁に行ってください。外から帰ってきた時はもちろん、食事をする前、人混みに行った後、電車の中でくしゃみやせきをかぶったあとは、きちんとうがいをしましょう。
――自分から感染させないために他に出来ることはありますか?
せきエチケットって知っていますか。くしゃみするとき、手で覆うのはNGです。いま推奨されているのは曲げたひじの服の部分を口に当て、覆うスタイルです。
――なぜでしょうか?
手で口を覆った状態でくしゃみやせきをして、その後にその手でつり革やドアノブを触ると、そこが汚染源になるからです。
――お酒を飲むと免疫が下がると聞いたことがあります。
人の免疫はそこまで弱くはありません。普段1杯飲む人が、少し多く飲んだからといってそこで免疫が落ちて感染するということは考えにくいです。むしろ、酔っ払って帰宅して、手洗いもうがいも歯磨きもしないまま寝てしまう方が危ない。口の中は大変汚い。歯磨きなどをしないまま寝るとその間にウイルスや、ばい菌が繁殖することを懸念したほうが良いでしょう。
――私には1歳と2歳の幼児がいます。子どもに感染させないためにはどんなことに気をつければ良いでしょうか?
現在の状況だと、発症して死亡した人のほとんどが60代以上で、持病があった方が多い傾向がみられます。2歳の子が感染したという情報がありますが軽症で、その他の若年者で重症化したということは聞いていません。今の段階では子どもが感染しても、重症には至りにくいのではないでしょうか。
昨年流行したはしかは、患者1人から10~20人への感染力があります。インフルエンザは1人から4人程度。まだ詳しいことは分かりませんが、新型コロナウイルスは、インフルエンザと同等か、それより弱いと推測されており、過度な心配をする必要はないでしょう。
1月27日時点では中国国外では、院内感染やコミュニティーへの感染拡大は報告されておりません。この点から見ても、インフルエンザよりは広がり方が狭いのではないでしょうか。
人混みになるべく行かない、手洗いうがいをきちんとする、マスクは顔のサイズに合ったものを選んでフィットさせて装着することを意識すると良いと思います。(今さら聞けない世界)
問題です! 2019年で最も売れた軽自動車は何でしょう? 年間販売台数トップ10を大発表!
前年を上回る25万台越えのN-BOXが首位
フルモデルチェンジで勢いを増したタントが2位
2019年は10月に消費増税を控えていたこともあり、軽自動車の新車がたくさん売れました。登録車ではプリウスが約12万5000台で年間王者を奪還しましたが、軽自動車の販売台数を含めるとランキングは年間5位となるほど軽自動車の売れ行きが好調なんです。特に1位のN-BOXから4位のデイズまでは前年比を越えているのだから、本当にスゴイ!
そんな軽自動車の売れ筋ランキングを全軽自協(全国軽自動車協会連合会)の2019年1月〜12月の統計データをもとに、販売台数年間トップ10を集計してみました。上半期から首位を守り抜いたN-BOXの強さは圧倒的であったが、上半期2位以下は大きく順位が入れ替わった。2020年のランキングはフルモデルチェンジしたハスラーが順位を上げるだろうし、新型車もランクインする予感がするのでいまから楽しみだ。
1位 N-BOX 25万3500台(前年比101.6%)
1位はN-BOX。1〜6月の販売台数は13万1233台と上半期1位で前年を越える13万台を突破。7月に2万4049台、8月に1万8282台、9月に2万8484台を売り上げ、早くも年間20万台越えを果たす。消費増税後は落ち込んだが、それでも10月に1万5782台、11月に1万8805台、12月に1万6865台と11月に1度は月間販売台数の首位をタントに譲ったが12月には再び返り咲いて年間王者に輝いた。登録者を含めて年間の販売台数が25万台を越えたのはN-BOXだけだ。
2位 タント 17万5292台(前年比128.4%)
前年4位からランキングを2つ上げたタント。1〜6月の販売台数は8万1828台で上半期3位につけ、そこから7月に1万4520台の月販3位、8月に1万6838台の月販2位として、累計も2位に浮上。9月に2万1858台の月販2位、10月に1万1071台の月販3位、そしてついに11月は2万1096台を売り上げ、月販1位を獲得。12月は8081台と月販4位になったが、スペーシアに約9000台差の2位で、2017年以来年間2位に返り咲いた。
3位 スペーシア 16万6389台(前年比109.4%)
前年2位から順位を下げたスペーシア。1〜6月の販売台数は8万9750台と上半期で2位であったが、下半期の7月に1万2688台、8月に1万674台、9月に1万5754台と3カ月連続の月販4位で年間3位にランクダウン。10月は1万2433台で月販2位になり、11月に1万2820台で月販3位、12月に1万2270台と月販2位と盛り返したが、年間3位のままフィニッシュとなった。
4位 デイズ 15万7439台(前年比111.3%)
前年3位からランクダウンのデイズ。1〜6月の販売台数は7万9789台の上半期4位。7月に1万4801台の月販2位、8月に1万3432台と9月に1万7841台の月販3位と好調だったが、消費増税後の10月に9334台と11月に1万2137台の月販4位となり、12月に1万105台で月販2位まで押し上げたが4位のままゴールインとなった。
5位 ムーヴ 12万2835台(前年比90.4%)
前年と同順の5位はムーヴ。1〜6月の販売台数は6万8833台で上半期5位。7月に1万346台、8月に8802台、9月に1万3497台、10月に7621台、11月に6775台、12月に6961台と下半期は6カ月連続で月販5位という成績。年間順位も変動はなく、上半期と同じ5位という結果になった。
6位 ミラ 9万4527台(前年比88.1%)
前年7位から順位を上げたミラ。1〜6月の販売台数は5万5439台で上半期6位。7月に1万346台、9月に8647台、12月に5527台とこの3カ月は月販6位。8月に6434台、10月に5367台、11月に5459台とこの3カ月は月販8位でやや落ち込んだが、上半期と変わらず年間成績も6位となった。
7位 ワゴンR 9万46台(前年比83.4%)
前年6位からひとつ順位を下げたワゴンR。1〜6月の販売台数は5万1377台で上半期7位。7月に6672台、8月に6449台、9月に8631台、10月に5703台、11月に5868台、12月に5346台と11月(月販6位)を除き、下半期は月販7位をキープし続けた結果、下半期も7位という結果で終わった。
8位 アルト 7万2033台(前年比93.3%)
前年と変わらず順位をキープしたアルト。1〜6月の販売台数は3万8139台で上半期8位。7月に5444台で月販8位、8月に4751台と9月に6539台で月販9位と月販順位は落ち込んだが、消費増税後の10月に6441台で月販6位、11月に5712台で月販7位、12月に5007台で月販8位と順位は落としても月5000台以上売り上げているのは、アルトの人気の高さを伺える結果だ。
9位 ハスラー 5万7840台(前年比88.6%)
前年と同順の9位はハスラー。1〜6月の販売台数は2万9712台と上半期9位。そこから7月に4065台、10月に4642台、11月に4924台、12月に4365台と下半期の4カ月は月販9位の成績。8月に3225台の月販11位と落ち込んだが、9月に6907台の月販8位と盛り返したことで、年間順位も上半期と変わらず9位のままとなった。今年はフルモデルチェンジした2代目となるので、大きく順位がジャンプアップすることが予想される。
10位 eK 4万4883台(前年比99.6%)
前年はトップ10圏外ながら10位にランクインしたeK。1〜6月の販売台数は2万5925台と上半期10位。8月に3822台、9月に5675台、11月に2487台とこの3カ月は月販10位をキープしたが、7月に3054台で月販11位、10月に1975台と12月に1945台でこの2カ月は月販12位と大きく落ち込んだ。しかし、11位のキャストも同じく失速したため、追いつかれることなく年間順位も10位のままゴールとなった。
※通称名については同一車名のものを合算して集計しています。
ホンダ「N-BOX」超豪華仕様は200万円では済まない!? 定番オプション全部盛りの金額は
ホンダの人気軽自動車「N-BOX」は、充実した装備が特徴となっているものの、軽自動車のなかで低価格なモデルとはいえません。最上級仕様に定番のオプション装備を装着すると、はたして価格はいくらになるのでしょうか。
200万円超えじゃ済まされない!? 超豪華なN-BOXとは?
ホンダの軽自動車「N-BOX」は、2017年から2019年にかけて3年連続で日本一売れた乗用車となったクルマです。軽乗用車の販売台数ランキングにおいては2013年に1度、そして2015年から5年連続と計6度の日本一に輝いていて、その人気は揺るぎ無いものとなっています。
普通車さえ圧倒する人気を誇るN-BOXですが、近年の軽自動車の価格向上に伴い、車両価格も決して安くありません。最上級となるグレードに、一般的によく装着されるオプションを一通り装備した仕様では、果たしていくらになるのでしょうか。
N-BOXのタイプ設定には、標準モデルとエアロ仕様の「N-BOXカスタム」のふたつがありますが、それぞれの価格(スロープ仕様車のみ消費税非課税、その他は消費税込。以下同様)は標準モデルが141万1300円から201万6600円、N-BOXカスタムは174万6800円から212万9600円です。
エアロパーツが装着される分、N-BOXカスタムの価格は高めですが、今回はN-BOXの最上級仕様で検証をおこなうので、全グレードのなかで最高額となる212万9600円の「N-BOXカスタム G・EX ターボ Honda SENSING」の4WD仕様(以下、N-BOXカスタム G・EX ターボ)をベースに、オプション装備を追加していきます。
オプション装備にはメーカーオプションとディーラーオプションの2種類がありますが、まずメーカーオプションから見ていくと、N-BOXカスタム G・EX ターボには一通りの装備が既に備わっており、追加で装備できるメーカーオプションは無いという結論になります。
N-BOXは予防安全装備「ホンダセンシング」が全車標準装着となるなど、どのグレードでも総じて装備が充実していることが特徴です。
しかし、細かい部分を見ると、自然吸気仕様では右側がメーカーオプションとなっているパワースライドドアが、ターボ仕様では左右両側が標準でパワースライドドアとなるなど、最上級グレードらしい装備の充実ぶりといえます。
唯一例外といえるオプションは、ボディカラーの有償色です。ボディカラーは工場からの出荷後は変更できないので、実質的なメーカーオプションにあたります。
N-BOXには、単色で有償となる「プラチナホワイトパール」などのオプションカラーのほかに、2トーンのオプションカラーがあります。今回は2トーンカラーでもっとも高価なカラーのひとつ「プラチナホワイト・パール&ブラック」(8万2500円)を選択します。
次は、ディーラーオプションです。まず、利用率が9割以上となっているETCは、新車購入時に装着する人も多いようです。N-BOXには、全車にETC車載器が標準装備されているのですが、渋滞の迂回ルートや安全運転サポート、災害時の誘導などをおこなうETC2.0車載器ではありません。
発話型のETC2.0車載器を装着すると、3万3000円(装着アタッチメント込、工賃別)となります。
次に、カーナビゲーションを見ます。スマホのナビアプリの知名度があがっていますが、据え置き型の車載カーナビゲーションの市場規模は縮小していないといわれており、いまなお定番といえるオプションパーツのひとつです。
ホンダ公式ウェブサイトのN-BOXを扱うページでも、ホンダ純正ナビゲーションが紹介されていますが、このなかで最上級仕様のナビゲーションは、ドライブレコーダーもあわせて装着される「ナビ/ドライブレコーダーあんしんパッケージ ナビスペ装着車用」(装着アタッチメント込で26万6200円)です。
※ ※ ※
ここまで挙げてきたオプション品に加え、ディーラーオプションとして定番のフロアカーペットマット(スタンダード・ブラックタイプで1万7600円)を加えると、装着したオプションの一覧は次のようになります。
●メーカーオプション
・プラチナホワイト・パール&ブラック(8万2500円)
●ディーラーオプション(装着工賃別)
・ナビ/ドライブレコーダーあんしんパッケージ ナビスペ装備車用(装着アタッチメント込で26万6200円)
・発話型ETC2.0車載器 GPS付/アンテナ分離型/ETCカード有効期限切れ案内付(装着アタッチメント込で3万3000円)
・フロアカーペットマット スタンダード・ブラック(1万7600円)
最終的なN-BOXの金額は、最上級グレードの価格(212万9600円)にオプション品の総額(39万9300円)をあわせた252万8900円となりました。
近年の軽自動車は基本性能や装備の充実度が向上していることから、オプション装着前の段階から200万円を超えており、カーナビゲーションをはじめとした各種装備を装着すれば250万円を超える値段でも不思議ではないと
ホンダ「N-BOX」超豪華仕様は200万円では済まない!? 定番オプション全部盛りの金額は
ホンダの人気軽自動車「N-BOX」は、充実した装備が特徴となっているものの、軽自動車のなかで低価格なモデルとはいえません。最上級仕様に定番のオプション装備を装着すると、はたして価格はいくらになるのでしょうか。
200万円超えじゃ済まされない!? 超豪華なN-BOXとは?
ホンダの軽自動車「N-BOX」は、2017年から2019年にかけて3年連続で日本一売れた乗用車となったクルマです。軽乗用車の販売台数ランキングにおいては2013年に1度、そして2015年から5年連続と計6度の日本一に輝いていて、その人気は揺るぎ無いものとなっています。
普通車さえ圧倒する人気を誇るN-BOXですが、近年の軽自動車の価格向上に伴い、車両価格も決して安くありません。最上級となるグレードに、一般的によく装着されるオプションを一通り装備した仕様では、果たしていくらになるのでしょうか。
N-BOXのタイプ設定には、標準モデルとエアロ仕様の「N-BOXカスタム」のふたつがありますが、それぞれの価格(スロープ仕様車のみ消費税非課税、その他は消費税込。以下同様)は標準モデルが141万1300円から201万6600円、N-BOXカスタムは174万6800円から212万9600円です。
エアロパーツが装着される分、N-BOXカスタムの価格は高めですが、今回はN-BOXの最上級仕様で検証をおこなうので、全グレードのなかで最高額となる212万9600円の「N-BOXカスタム G・EX ターボ Honda SENSING」の4WD仕様(以下、N-BOXカスタム G・EX ターボ)をベースに、オプション装備を追加していきます。
オプション装備にはメーカーオプションとディーラーオプションの2種類がありますが、まずメーカーオプションから見ていくと、N-BOXカスタム G・EX ターボには一通りの装備が既に備わっており、追加で装備できるメーカーオプションは無いという結論になります。
N-BOXは予防安全装備「ホンダセンシング」が全車標準装着となるなど、どのグレードでも総じて装備が充実していることが特徴です。
しかし、細かい部分を見ると、自然吸気仕様では右側がメーカーオプションとなっているパワースライドドアが、ターボ仕様では左右両側が標準でパワースライドドアとなるなど、最上級グレードらしい装備の充実ぶりといえます。
唯一例外といえるオプションは、ボディカラーの有償色です。ボディカラーは工場からの出荷後は変更できないので、実質的なメーカーオプションにあたります。
N-BOXには、単色で有償となる「プラチナホワイトパール」などのオプションカラーのほかに、2トーンのオプションカラーがあります。今回は2トーンカラーでもっとも高価なカラーのひとつ「プラチナホワイト・パール&ブラック」(8万2500円)を選択します。
次は、ディーラーオプションです。まず、利用率が9割以上となっているETCは、新車購入時に装着する人も多いようです。N-BOXには、全車にETC車載器が標準装備されているのですが、渋滞の迂回ルートや安全運転サポート、災害時の誘導などをおこなうETC2.0車載器ではありません。
発話型のETC2.0車載器を装着すると、3万3000円(装着アタッチメント込、工賃別)となります。
次に、カーナビゲーションを見ます。スマホのナビアプリの知名度があがっていますが、据え置き型の車載カーナビゲーションの市場規模は縮小していないといわれており、いまなお定番といえるオプションパーツのひとつです。
ホンダ公式ウェブサイトのN-BOXを扱うページでも、ホンダ純正ナビゲーションが紹介されていますが、このなかで最上級仕様のナビゲーションは、ドライブレコーダーもあわせて装着される「ナビ/ドライブレコーダーあんしんパッケージ ナビスペ装着車用」(装着アタッチメント込で26万6200円)です。
※ ※ ※
ここまで挙げてきたオプション品に加え、ディーラーオプションとして定番のフロアカーペットマット(スタンダード・ブラックタイプで1万7600円)を加えると、装着したオプションの一覧は次のようになります。
●メーカーオプション
・プラチナホワイト・パール&ブラック(8万2500円)
●ディーラーオプション(装着工賃別)
・ナビ/ドライブレコーダーあんしんパッケージ ナビスペ装備車用(装着アタッチメント込で26万6200円)
・発話型ETC2.0車載器 GPS付/アンテナ分離型/ETCカード有効期限切れ案内付(装着アタッチメント込で3万3000円)
・フロアカーペットマット スタンダード・ブラック(1万7600円)
最終的なN-BOXの金額は、最上級グレードの価格(212万9600円)にオプション品の総額(39万9300円)をあわせた252万8900円となりました。
近年の軽自動車は基本性能や装備の充実度が向上していることから、オプション装着前の段階から200万円を超えており、カーナビゲーションをはじめとした各種装備を装着すれば250万円を超える値段でも不思議ではないといえます。