アンはその夜、満足することの幸福をしみじみ味わった。
風はそよ吹き、はっかの香がただよってきた。
星は窪地の樅の上でまたたき、木の間からダイアナの窓の灯が輝いていた。
アンの地平線はクイーンから帰ってきた夜を境としてせばめられた。
しかし道がせばめられたとはいえ、アンは静かな幸福の花が、その道にずっと咲き乱れていることを知っていた。
真剣な仕事と、りっぱな抱負と、厚い友情はアンのものだった。
何ものも アンが生まれつきもっている空想と、夢の国を奪うことはできないのだった。
そして、道にはつねに曲り角があるのだ。
「神は天にあり、世はすべてよし」
(訳注 イギリスの詩人ブラウニング(1812~1889)の言葉)
と アンは そっとささやいた。 (完)
夕方 世界名作劇場の「赤毛のアン」最終巻を もっちとふたり
静かに 涙をながしつつ 見終えました
たとえば、またPTA関連の仕事で ある人の ひとことで心がすさんでしまっていても
10日後にせまった運動会での仕事がたくさんあって 頭の中が整理つかずに あわわ!あわわ!ってなっていても・・・
このアン・シャーリーの言葉で す~~っと 心が澄んできた
神は天にあり、世はすべてこともなし
なんとも素晴らしい 小説と、アニメのワンシーンが また些細なことで すさんでいる私の心をさっと洗い流してくれました
ところで、世界名作劇場「赤毛のアン」のオープニングテーマとエンディングテーマの作詞は
岸田衿子さんという方の詩 なのです
私は 岸田衿子さんという名前を 「谷川俊太郎さんの最初の奥さん」ということで記憶しており、思わず谷川さんの詩集を引っ張り出し 確認してました
1954年(昭和29)23歳 詩人の岸田衿子と結婚
1956年(昭和31)25歳 十月 離婚
ふたりの間に なにがあったんだろうと しばし考えてしまった・・・
岸田衿子さん作詞の アンの曲 素敵です
いつか カラオケで歌いあげてみたいです
詩もさることながら ピアノの旋律がかろやかで 素敵な曲。
昔のアニメって 平和で幸せなものだったんだな、としみじみ感じてしまう
(年をくってしまった人の感想なのでしょうか・・はは・・)
と、谷川さんの詩集をひっぱりだしてきたところで
夏ごろ 私が栞をはさんでいた 谷川さんの詩です
うるおいます 心が
私は私の中へ帰ってゆく
誰もいない
何処から来たのか?
私の生まれは限りない
私は光のように偏在したい
だがそれは不遜なねがいなのだ
私の愛はいつも歌のように捨てられる
小さな風になることさえかなわずに
生き続けていると
やがて愛に気づく
郷愁のように送り所のない愛に・・・・・・
人はそれを費ってしまわねばならない
歌にして 汗にして
あるいはもっと違った形の愛にして
谷川俊太郎 「六十二のソネット」より
この詩も おだやかな気持ちをとりもどしてくれました おだやかになり、せつなくなり・・
そんな日のこんばんのひとしな
またまたジャージャー麺なのですが この麺にかかっている 肉みそは・・・
冷蔵庫ののこりもの てんこ盛りです
先週の日曜日のクイック酢豚ののこり、お肉はすべて食べつくされて、野菜と汁のみのもの (3日経ってますよ・・)に みじん切りねぎ・にんにく・小松菜をかなり加えて、あと味噌や酒・砂糖もちょい加えて 再生した ジャージャー麺の 具
でも・・・ おいしかった よかった・・ 明日、大丈夫かな おなかの具合は
朝のデザート 梨 このカップとプレートはセットで100円です
natural kitchen で 買ったもので ほれぼれするほど この水玉がかわいくて・・
つい撮ってしまうのでした(なんのことはない、梨と牛乳です)
あ、梨はとても甘くてジューシーです ナシ園のおじさん、ありがとう!