こんばんは。
<気になる材料>
- ドルユーロ・ドル円が動く材料が今夜欧米時間に結構ある。
…米7月貿易収支⇐ドル円が動くのはもうこれくらい。米財政赤字が過去最悪⇐GDP比16%の350兆円。 …米マクロではこの2つくらいなのですが(マネタリゼーションをやっているインドネシアの通貨安ショックも、結局アジアには影響を及ぼさなかったし)。
…信頼しているアナリストお三方の今日の見立てをまるっと書き起こしておきます(ユーロは今日にも流れが変わりそうなので)。
①ソニーグループ(もうソニーFHはソニーのToBで無くなってしまいました?)石川さん
《今日の夕方から、ユーロ&米中に注目》
…もみ合いエネルギーも枯れつつあるドル円。それでも因があるとすれば、
⒈新型コロナワクチン開発状況の進捗。⇒ポジティブだが、開発したところですぐに流通するわけではないので、起爆剤とはならず。
⒉対中問題。⇒台湾、香港、ウイグル自治区、南シナ海、5G、TikTok等々、対立軸が多すぎなので、故に手放しでのリスクオンではない今。
⒊米内の分断・票が割れていて、大統領選はギリギリまでわからない。
⇒故に「ドル円もみ合い(膠着)&米株堅調」を壊すような”何か”が起きるまでは、膠着・理解不能なリスクオン。
《起爆剤となる”何か”》
⒈ユーロ高な今、ユーロ過去最高値への懸念の声が段々と聞かれ始めてきた。⇒故にユーロ売りへと見られている(皆、窺っている)。
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- EU景況感とユーロ=逆相関
- ECBがユーロ高懸念を表明(牽制)⇒ユーロ安要因
- ドル安の裏で、ユーロが過去最高に買われている⇒ユーロショート(売りポジ)を崩してまで、ユーロを買っている今のマーケット参加者。
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⇒蓄積されたユーロ買いのエネルギーは、今日夕方から、欧州勢が一気に売りに出ると見られている(マーケット参加者の間で広まっている噂によると)。
⇒故に、ドルも動くと見られている。
⇒株下落方向へ動くと見られている(ひいては日本株も下落)。ドル安の方が出易いと見ている(円高ドル安)。⇐次のターゲットは103.67と見ているソニーチーム。
※明日の加(カナダ)雇用統計・来週の加中央銀行政策会合・OPECプラス(協調減産が回復となると、加oil価格の低下となり、加の景気悪化の因となる)・米 vs 加で、アルミの貿易戦争となりつつある今(加ドルを押し下げる要因となる)。⇐加ドルの動きにも注意!
…ドル安の裏で買われていた加ドルとユーロ。故に、ユーロが動けば、加ドルも動く。豪ドルも動く(豪ドル安へと向かう)。
⒈豪経済頭打ち(リセッション入りした)
⒉豪 vs 中国な今。今まで豪から輸入していた資源・農産物を、ブラジル輸入へとシフトし始めている中国。
②大和証券 キノウチさん
…「菅さん確実。故の、長期政権にするためのステップ、”10/25総選挙”」
…ふるさと納税やGoTo等の、地方回復への尽力を周囲から満面に認められている菅さん。マーケットも織り込み済で、”菅政権誕生”は材料としては終了、と。コロナ景気後退も5月にボトムアウトしているし、もし今、新政権で”今まで官邸に居なかった人(石破さん)”が入ってきてしまうほうが懸念材料だ、とも。菅さんだと下値も限定されるだろうと見ての安心感、と。
…外国人は短期政権を嫌う。
⒈任期は21年9月までとなっているので、”1年間の期限付き首相”ならば日本株はディスカウント相場へと突入する(外国人に見限られてしまう)、とキノウチさん。なので、このタイミングで総選挙をして、”長期政権を目指す”とアピールしたほうが良い、と自民も一致で、「9/29解散の、10/25総選挙」へと流れができているとの事。
※菅さん:浪花節な人柄。義理人情に厚い。無派閥。神奈川に特に義理人情厚く、勝てるエネルギー強し。(甘利さん、河野太郎さん、小泉進一郎さん、ヤンキー先生、三原順子さん等、華となる要職エネルギーを持つ仲間がたくさんいる。そこに食い込みたい麻生派・細田派・二階派)
⒉二階幹事長&公明と仲が良い菅さん。彼らの要望から、来年5月6月には都議選が控えているし、今冬のコロナ対策もしなければいけないしetc. 来年の選挙ではどうなるかが全く見えない、という事からの、「年内解散」と見ている大和証券(というか、皆)。米大統領選前、トランプがまだ大統領在任のうちに(トランプが落選ならば日米友好ムードが剥がれてしまう(米民主は日本が嫌い)ので)、&日本の野党がモタモタしている今のうちに(14日に結党大会)総選挙をすれば、自民党が有利だという思惑(安倍さんの症状もそのころにはだいぶ良くなるらしい)。⇒故に、菅さんが圧勝すると見る外国人による日本の株高への期待は大きい、とも。「株一段高開始は10月下旬か or 大統領選後」と、キノウチさん。(今までのように”地方推進路線”でいけば外国人による株一段高となる、と見ている)⇒故に、総選挙となり自民圧勝となれば、外国人への日本株キャンペーンで地方重視へとシフトしていくと見られるので、観光銘柄(インバウンドが剥がれてしまったというけれども、8割が日本人だった観光地。そこにGoTo未参加の東京の人も解禁となるので&宿泊業者もGoTo参加がまだ6割なので)が買いだと。観光銘柄推しの大和証券でした。
③ピクテのアナリスト。
…やはり大和証券と同じく「長期政権になる事が大切」と。外国人に株を買ってもらうための基礎条件。
「長期政権だと企業をリフォームできるから」とも(過去の長期政権では、中曽根さんの時に電電公社を解体しNTTへ、小泉純一郎さんの時に郵政公社を解体し民営化へと)。やはり「10/25に総選挙したほうが良い」と仰っていたピクテ。&外国人は「改革をやっていくぞ!」という政府の姿勢を見ている、とも。菅さんならやる、と見ていたピクテ。①通信の値下げ、②地方の空港改革、③陸・海・空運にも底入れすると見られている。
…今はまだ日本株にそんなに手を出していない海外ファンド、外国人。米株も良い兆しが見えてきたけれど、PERだけでの値上がりだけではまだ足りない、と。PSR(株価売上高倍率。時価総額を年間売上額で割ったもの。主に新興成長企業の株価水準を測る指標。倍率が高いほど、株価は割高と判断される)が上がってこないと、とも。
ROEに注目!(日本はまだ改善の余地あり、低すぎる!)投資家サイドを見る・企業もしっかり襟正してやる⇒治ってきたが、まだまだ海外企業に比べると足りない日本企業。
よろしくお願いいたします。