こんにちは。
<気になる材料>
- 星雲社から出ている市岡繁男さんの「次はこうなる グラフで読み解く相場の過去、現在、未来」に非常に為になる文があったので抜粋。他にも重要なポイント盛りだくさんです。必読。
「約30兆円の巨額債務を抱える恒大集団の経営危機ですが、先行きは90年代後半の日本と同じ経路を辿るように思います。但し潰れるのは大手銀行ではなく、共産党体制そのものかもしれません。なぜなら中国は90年代の日本にはない難問があるからです。
普通の国なら一企業の破綻は他には影響が及びにくいですが、中国は企業と政府の一体感が強く、恒大集団の破綻は外貨を必要とする中国企業全体の資金繰り難に直結するからです。
人民元の信用維持も問題となります。先進国の中銀は自国の国債を担保に通貨を発行しますが、中国人民銀行の資産は外貨準備が主です。つまり人民元はドルなど外貨の信用を裏付けとして発行されてきましたが、最近は民間銀行に対する貸出債権の比率が高まっています。GDPに占める不動産関連業の割合が約3割もある中、不動産市況が暴落するなら、こうした民間銀行向けの貸出債権は毀損し、人民元の信用も失われることになりましょう。
ソ連は1917年の建国から74年で崩落しました。1949年に建国の中国は、果たしてソ連以上に延命することができるでしょうか」
よろしくお願いいたします。
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