カツミのOゲージのEB58をOJ化した物に引かせるべく、ペーパー自作にて旧型客車のショーティーモデルを5両製作してみました。
国鉄時代の夜行急行列車のイメージです。
細かい事は抜きにして、気軽に走らせて遊べるモデルと言う事でディティールは控えめ、手持ちの材料でお安く作る事を目標にしました。
まずは1両目、マニ60タイプです。
編成端にくる車両と言う事で片側はOゲージの貨車から外してきた自連、反対側は自作のドローバーと言う仕様です。
床下の様子です。
自作・複製した機器類とプラパイプから作ったタンク類で構成しています。これは全車共通です。
オロネ10タイプです。
この車両だけ若干ですが他の車両より全長を長くして見栄えを良くしました。
床下で目立つ冷房機器はプラ板からの工作です。
スロ62タイプです。
この車両を含め全車両、内装は全て省略しています。
気が向いたら作ってみましょう。
スハ43タイプです。
そして最後尾はスハフ42タイプです。
この車両のみ尾灯が点灯するようにしてあります。
後述しますが車輪がプラ板からの自作の為、集電の為に導電性アルミテープを踏面に貼ってあります。
走っているうちに摩耗しそうですがすぐに貼り直せるので問題は無さそうです。
と言う事で以下製作時のポイント等を。
今回製作を決定するにあたって問題となったのは車輪です。
2軸車とは言え5両で10軸、既製品を購入すると中々のお値段になります。
プラ板から自作してみてダメならば買おうと考えて製作したのがこちら、車輪切り出し用治具です。
構成は至って簡単で、真鍮丸棒にプラ角棒を取り付けてその両端にデザインナイフの刃を固定しただけです。
これを車軸用に開けた穴へ差し込んで回転させて車輪素材を切り出します。
車輪の構成は図のようになっていて、左端がフランジ用円盤、中央と右端が踏面となる部分です。
3枚全てを貼り合わせた後、実車にならって踏面に勾配を付けて車輪の完成となります。
取り付けてみた様子がこちら。
試運転時に脱線しなかったのでおおむね成功と言った所でしょうか。
スポーク車輪にする根気はありませんでしたので、タイヤ部分に若干溝を付けてプレート車輪風にしました。
軸箱関係の黄色いパーツはカツミ製Oゲージの貨車から型を取りポリパテで複製したものです。
簡素な下回りと黄色の色合いも相まって、試運転時に見た知人の感想が「プラレールみたいだな(笑)」
ごもっとも(笑)
車輪問題が解決してしまえば続くのは楽しい車体工作です。
車体はケント紙を使い外板と内張の2枚貼り合わせで、適宜木材で補強を入れてあります。
屋根は色々考えたのですが、図のように丸めたケント紙(①)の内側に屋根形状を維持する為の補強(②)を入れる方法としました。
それでも幾らか屋根が柔らかいので、内側から瞬間接着剤をたっぷりと塗ってあります。
なお車体の設計・製作はBトレインの箱絵をスキャンして1/45相当に直し、窓配置などをいじって各車両の線画を作り、
それをケント紙に印刷してカッターで抜くという超簡略化作戦でした。
幌もケント紙から。
シルエットカメオ(カッティングマシーン)で大量に切り抜いた幌素材を貼り重ねて製作しました。
ドローバーはダイキャスト製の自連を連結した状態で型取りし、補強用のプラ棒と共にポリパテを流し込んで製作しました。
細かいパーツ類も自作です。
トイレ流し管、クーラーやベンチレータ、床下機器(蓄電池箱・機器箱)等は原型をプラ材から作って複製しました。
複製にはシリコンゴムの他、100均で買ったお湯まるも使用しています。手軽に型を作れるのは魅力です。
マニの窓に付く保護棒もカッティングマシーンで切り抜いたケント紙です。
最後にレタリング関係を。
若干オーバースケールなのを覚悟で、ステッカー用紙をシルエットカメオで切り抜いてみました。
文字の乱れや潰れが結構あるのですが、手書きは私には無理なのでこれでよしとします。
以上、長々とお付き合いありがとうございました。