YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

大正村(明智町) の思い出

2012-11-15 08:31:58 | Weblog
昨日から、私の帰ってきた下界の冷え込みが強く…
(あのまま、明智にいたら…私って…冷凍のマンモスみたいになっちゃってたのかな~?)と、我ながら、いいタイミングで帰ってきたものだと…(笑)

このおうどんは、帰る前日、残ってしまっていた大根を使い切るための苦心の作。
『大根おろしたっぷりうどん』
大根おろしのスープの中に茹でたてのおうどんを入れて、具は何も残ってないので…
パックに半分残ってた花かつおとお醤油。

こんなに大根おろしいっぱいのを食べたことがなかったけれど…
美味しいっ !
辛いんだけど美味しい大根のお汁もきれいに飲み干してしまいました 


これはところてん。

最後の夜、一人温泉を楽しんできました。

その花白温泉は、私が行った時には他のお客さんはいなくて、貸切状態 

一度すくんで、身体を洗っていると、おばちゃんが一人入ってきた。

「どっから来たの?」
「明智です」
「あれ、私も明智だがね。車?」
「あ、いえ、電車…です。」
「電車で?この寒いのに?」
「はい、でも、いっぱいあったまってるから…」
「私、車だで乗せてってあげるわ。もうちょっとすくんでいくで、外で待っとりんね。」

と言う事で…(笑)

先に上がって…休憩室兼食堂で、今まで食べてみたかったところてんを食べてみようと…
オーダーして、食べ始めようとした時に、
(あ、おばさんに、車のお礼にところてんをご馳走しよう!)と、もう一つ頼みました。

そのところてんは、お出汁が効いて、酢は強くなく、優しい、品のいいお味で…
(う~ん、美味しい!やっぱ食べてみてよかった~!)なんて味わってるところにおばさんが出てきた。
「あら、ま、こんなことせんでいいのに(しなくていいのに)…」と言いながらおいしそうに食べ始めた。
でも…ところてんを突き器の中にもう一本入ってるのに、手をつけない 

「おばさん、もう一本入ってるよ!」
「うん、お父さんにあげようと思って…」

 そうよ! 私は一人だけど…普通夫婦してる人達は…普通に一緒に来るのよね!

慌てて、もう一つ注文して 「おばさん、もうひとつ頼んだで、それ全部食べてね!」

そのあとででてきた、おばさんに輪をかけて優しそうなおじさんは…
「いっつも、来るけんが、こんなもん食べたことないなあ! こんな心配せんでもいいのに… いただきます!」と美味しそうに食べてくれた。

結局、電車は片道250円。
ところてんは一人前350円 (笑)

快適に、おじさんの運転する車で、うちに横付けしてもらいました 


これも前日の日曜日。

私がいるあいだに二度来てくれたおばさんが、顔を見せてくれた。

「おばさん、私、明日帰ります。お世話になりました。」
「うん、そうやって聞いとったで顔見に来たよ!」
「わあ、覚えててくれたの!嬉しい!」
「私ね、いつも紙とペンを持って歩いとって、思いつくたびに、こうやって書き留めとるんだわ。これ、あんたに!」

そこには 『あなたがいつも優しい瞳で微笑んでいられますように』って!

そして、バグの中をゴソゴソして、この栗きんとんを 「はい、おだちん!」

ほかのお客様もいらしたんだけど…
思わず 涙。


本当に仙人の世界だった明智。
今思っても、すべてが夢だったような気がしてる…
でも、あの明智の空気は、景色は、人々は、私の心と身体の浄化をしてくれた。

この明智でのすべての経験が、この年になってもまだまだ私にはいっぱいいっぱい可能性があることを、
その気になって一生懸命に考えれば、できないことはあるけど、ないってことを、
そして、心が心を育ててくれるってことを教えてくれました。

自信を持って、一回り大きくなったと言える私が、ここにいます