YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

大沢在昌

2017-04-27 22:07:07 | Weblog
読んだよ〜

私、今まで読んだ8冊の中でこれが1番好き!
だって、正に私の時代の新宿それも、マルティの休憩時間に往復できた、私の縄張り(?) 半径徒歩10分以内の様子が克明に記されているのです。

『その職安通りは文化センター通りと交差した先、東は抜け弁天通りと名前が変わるのだ』

『「時代が違うってことだろう」
「最近年寄りぶっちゃって、困るんですよ」
「それを浦島太郎ごっこって私はいってるの」』

『追い風を受けている時ってのは、足元を見なくとも、たいていの穴は飛び越えられる。
だが時々どうしようもなくでかい穴が前に見える時がある。
そいつは避けなきゃだめだ。うまくよけられりゃ、追い風はさらに強くなる。
調子に乗って、この大穴も今までと同じように飛び越えられるだろうと思うと、ずっぽりはまり込む。
そん時、風はぴったりと止んじまう』

『淀橋浄水場で初めて水道水の消毒に液体塩素が使われたのは、大正11年の事だった』

『整地された区画の西側は新宿中央公園に姿を変えた。さらにその西に、昭和43年にすっかり埋め立てられるまで十二社池があった。昭和30年その付近で温泉が発見された』

等々、新宿の地理、歴史が満載です。
あ〜あ、私が新宿にいるときにこの知識があったら、、、
めちゃくちゃ楽しかったんだろうなぁ

凄いです、この一冊