内田康夫
久しぶりの内田康夫です!
やっぱり彼の文章は優しくて安心して読める🎶
ミステリーなのにね 😅💦
『人間の心の中にある宇宙は、他人と共有できるものとできないものがある。
生まれたばかりの赤子の心は、おそらく無垢で垣根も壁もなく、
誰とでも交流できる自由な宇宙だったに違いない。
成長するにつれて人は心に垣根を巡らせて、自ら宇宙を狭くする』
『あなたの周囲にだって、
一見ぼーっとしてるように見える子供たちが少なくないのではないだろうか。
しかしその時彼はどこか外界の宇宙と交信しているのである。
この表現が嘘臭ければ、心のどこかに開いた窓から途方もなく遠い世界の風景に、
思考のほとんどを奪われていると言ってもいい』
『一方的にどちらかが正しくてどちらかが悪いなど、と言えたものでは無いのである。
殺人と言う犯罪についても、なるべく加害者、被害者双方の「言い分」を伝えたいと思っている。
大抵は加害者が悪いに決まっているのだが、
彼にも何かしら同情するべき点がある。
それを思うと、罰の与え方に悩まないわけにいかない。
エピローグの翼と優美から浅見に届いた手紙の文面が、この物語の曖昧な結末を認め許している。
読者の中にはこれでは物足りない。
官憲の手による正しい制裁を与えるべきだと言うご意見もあるに違いないが、
僕はこれでよかったと思っている』
彼のミステリーは怖くないけど、
十分に面白いと思う 👍
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