林時計鋪

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ジャガー・ルクルト アトモスの歴史

2015-08-21 | Jaeger-LeCoultre
最近アトモスのご商談が多くなってきました。
置き時計と言うとピンと来ない方も多いと思いますが、アトモスは別格です。構造もそうですが、何よりもそのデザインで良いです。


アトモスとは?

1928年ジャン・レオン・ルターが発明し、その後ジャガー・ルクルトが開発・製造したアトモスは、永久に動き続けるという古から続く夢をほぼ実現していると言ってもいいでしょう。この時計は温度のわずかな変化をエネルギーに変えるものです。この驚異的な科学技術を集結した小さな時計は、半世紀以上にもわたり、スイス連邦の公式なギフトとなり多くの著名人に送られています。 メーカーHP抜粋

特徴は①温度変化で動く②音が静か③メンテナンスのスパンがながいと言ったところでしょうか。





アトモス・クラシックの構造 


アトモスは1928年に発表されましたが、製品化するもなでに大変な苦労があったそうです。
スイス人エンジニアだったルターは、大気の変化をエネルギーに変える画期的な置き時計のプロトタイプを発表しました。空気(atmosphere)の変化を動力源にしている事からアトモス(Atmos)と名付けられました。




こちらが1928年発表のアトモスの第一号プロトタイプです。
実はこのモデルが永久運動を可能にしたわけでは無く、永久運動に近いものであったという事です。ただ、当時アトモスが発明されたことは、科学者達の間で大反響となり世界的に大きく取り上げられるニュースになったそうです。




発表から2年後の1930年、ルターはアトモスを商品化しました。コレが最初の宣伝広告です。
しかし商品化を急ぎ過ぎたルターのアトモスは、市場のニーズに答える事は出来ませんでした。
ちょうどその頃、その製造がほぼ不可能だと言われていたアトモスに興味を持ったのがジャック・ダヴィド・ルクルトでした。彼はルターと接触し解決策を提案しました。そして1932年以降メーカーの時計職人たちはルターと共にアトモスの研究を行うようになりました。
1936年にルターから特許を買い取った後、ジャガー・ルクルト社の商品にアトモスが加わりました。さらに10年かけ完全な防水性を備えたカプセルが誕生しました。つまり現在のアトモスの基本構造は1946年に完成したという事ですね。




PCに入っているアトモスの画像を探してみました↓



生産終了品



生産終了品



生産終了品



現行品



現行品



Jaeger-LeCoultre Atmos



ゆったりとした振り子の動きを見ていると心が落ち着きますよ。






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