ジャリの変身物語

職場が閉店してしまって翌日。


週に3～４日のシフトだったから、
これまでも休みの日はあったわけですよ。


でも今日のはそういうのとは違って、
もう仕事はなくなったという、
なんだか






ぽつねん






とした日でした。










3時からは子供服のリサイクルショップでしたけど。








そんなポツネン気分は、
おそらくスタッフ全員そうだったと思うが、店長は今日もひとりで出勤して、
６月の締め作業や、残務をこなしていたはずなので、ポツネン気分はハンパなかったと思います。




ネイリストさんが荷物を取りに行って、
タオルたたみを手伝ってくれたそうで、
ちょっと良かった。


そして、今日、
お客さんも来店しちゃったそうです。
閉店をご存じなかった方ですね。
びっくりですが、まあ、あるでしょうね、今後も来店したら、え？
潰れてる？！
なんてことが。






店長は開店からずっとだったから、
11年間ですよ。
スタッフさんにも、開店からずっとの人がひとりいます。


私なんて４年ですからねー、
まだまだですよ。




店長は、基本通しで勤務してましたから、
起きてる時間は大半が店にいることになってました。
閉店が決まった時、
店長がこの店を離れるのは、
それはそれは一大事だと思いました。


店長に、
何か記念になる物をプレゼントしたいと考えて、思いついちゃいました。
思いついちゃったら、難しそうでもやらなきゃ気が済まない。




岩盤浴と言えば








石。










特別な石が使われています。






板状の石が寝転ぶところに埋め込まれていて、その両脇には、ジャリ状の石が敷き詰められていました。




なんとか、その石を身につけられるようにできないか？
ビーズに加工して、ブレスレットにしたらどうだろう？




さっそくその石を3個パクって、
原石をビーズに加工してくれる業者探し。
これがなかなか見つからない。
ネットで見つけた2件ほどに、
石の写真を送って問い合わせてみる。






手彫りで真円に近く仕上げてくれるという返事をもらえたところが一件。
そちらへお願いすることにしました。


大阪の業者さん。
発注はビーズ一個だが、
割れたりしたときのために、
予備を含めて3個のジャリを送る。


他の注文も詰まっていて、
出来上がりは、どうも閉店に間に合いそうもない日にちでしたが、
軽くこちらの事情を話して、
納期のことは了解しましたと、
正式注文しました。


閉店後になってしまうけど、
なにかで会ったときに渡せればいいかと思って待っておりましたら、




なんと！
他の仕事の合間に作業してくれて、
閉店の数日前には届くということに！


なんて素晴らしい！?
さっそく合わせて使う石を、パワーストーン屋さんで選んで準備しておく。






届きました！
開けたら、
こんなにつるりんとした可愛い姿に！

ラピュタの飛行石のモデルと言われている
ラブラドライトに似た感じ。







通称ジャリ


こんなに綺麗な石だったなんてー！






そして、サプライズ！


予備でお預けしていた2個にも、
穴を開けて紐を通して、
ペンダントにしてくれていた！！！




おかげで、私にも記念品が！
ひとつは、開店からいるスタッフさんへ。




粋なサプライズ！
ありがとうございました！！！


やまなみ銘石の
飯田さん！！




これで、これからまた石を加工とか、
穴あけだとか、
お願いできるとこ確保です。
人から石に穴あけてくれるとこ
どっか知らない？
と聞かれても大丈夫！ 迷わず
やまなみ銘石さんを紹介します！




届いてすぐ、
ジャリのあまりにも可愛らしい出来上がりに嬉しくなって、
すぐさまブレスレットに仕上げてしまいました。




店長のお守り石のターコイズを入れて。
センターの大きいのが、
ジャリくんです。




こんな取説をつけて、
閉店直後にプレゼントしました。














店長すごく喜んでくれました。
やりきった！俺！


こういう特別なプレゼントのプロデュースは、とても楽しい。
前途多難でも、
コツコツ調べたり問い合わせたりして、
実現させられると嬉しい。


そして、石を選びに行ってショップの人とあれこれ会話したり、業者さんとの出会いや、楽しいやりとりなどの副産物もあり、自分のスキルもまたひとつ上がった感じです。




店長がこのジャリビーズに
「可愛い奴だ！
これほど私と離れたくないとは！」
とコメントしてました（笑）


たくさんの人に愛されていた
「ただならぬ岩盤浴」の一部でも、
店長の手元に残れば幸いです。




私もペンダント、大切にしまーす！