農場長のつぶやき

花苗生産農場ハイフラワーの農場長の日々のつぶやきです。うれしい事や驚いたこと農場での出来事をつぶやいています。

今年の秋は・・・

2008年11月05日 | 園芸業界
今年の秋は・・・

あまり鉢花や花壇苗が売れません。



おかしいなあ・・・

こんなにいい天気なのですけど。


やはり不景気でしょうか?


この時期は秋の植え替えシーズンですから、パンジー、ビオラ、アリッサム、ノースポール、ストック、ガーデンシクラメンなどの商品が ”ガンガン”と売れてくれるはずなのですけれど、今年は少し厳しいです。

この秋も園芸業界は ”ショボショボ”なのでしょうかねえ・・・。


そんなショボショボの園芸ですが、チョッと園芸店やホームセンターへ足を向けてみてください。チョッと面白いパンジーやビオラの見方を教えてあげましょう。見るだけならばお金もかからないですからね。

園芸店に行ってみるといろいろなパンジーが並んでいます。

よーく見るとポット(鉢)の色が違っていたりします。ポットの色が同じでも、土の色が違っていたりします。・・・つまり、ひとつのお店でもいろいろな生産者のパンジーがあるというわけです。

その「ちがう生産者のもの」と思われるパンジーを見比べてみてください。出来れば同じ花色のパンジーを比べてみます。同じ色でもサカタのタネやタキイ、外国の種苗会社の品種もあるので一概には言えませんが、葉っぱの大きさや厚み、葉柄(葉っぱにとっての茎の部分)の長さ、茎の太さや硬さ・・・など、すこしづつ違っていませんか?

そこには生産者のパンジーに対する思いやこだわりが表現されているはずです。

ある人はボリュームのあるパンジーを育てたいと思います。そのためには水と肥料を十分に与えてゆきます。すると、ボリュームは出ますが少し葉っぱが大きなパンジーが出来上がります。でも、茎も太くなるので栄養を花芽に十分送り込んだので、花も大きくなって見栄えのするパンジーが出来上がるのです。

またある人はコンパクトに仕上げたいと思います。肥料のバランスを保ちながら少し水の量を控えて育てます。葉っぱが小さく、しかしかっちりとしていて頑丈そうなパンジーが仕上がります。花は小さめですが、少しいじめ気味に育てたことにより、花芽の上がりは多いようです。花数では誰のものにも負けないパンジーが出来上がります。

・・・というように、これらのパンジーにはそれぞれ物語があるのです。私たち生産者は一鉢一鉢にそんな思いをのせて送り出して・・・・・・いるはずなんですけれどねえ・・・。

コメント
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