誰の目から見ても3バックで、守備時は5バックがわかる試合だった。
相手がボールを持っている時は、セカンドライン上でがっちり5バック。
まずは守備の再構築なんですよね。いくら得点しても失点が多くては上位に行けない、昨年の課題です。
昨シーズンまでの攻撃はブラジリアントリオに任せ、ボールをロストした時、最後方は足の遅いCB二人がカバーして失点。
スピードのあるチアゴはいないし、果敢に守備をしてくれる岩田もいない、そして前線からあっという間に戻って来てくれるテルもいません。
ある意味個人の能力で支えられていたアンジェのアタッキングフットボールを継続することが無理なのは、ここ二年で味わいました。
「ホーランド監督は細かく指示を出す」と良く選手たちが話しています。
最終ラインをがっちり固めて、攻撃時に喰らうカウンターも対策するために全員で守備をしよう、そんな感じなのではないでしょうか。
「攻撃を活性化するのにはどうしたら良いのか」サッカー素人なので、どうしたら良いのかはうまく説明はできません。
アンジェの良き時代を引きずることなく、大手術をするのだから「イバラの道」が続くのは止むを得ないでしょう。
失点後、全員がちょっとカオス状態になったのは観ていて感じました。
監督はその状態を打開するために4バックにして、WBとシャドウの選手を入れ替えました。
「可変」と言うやつですかね。
慣れ親しんだ4バックに戻し、前への推進力を取り戻していく。
遠野がPKを得て、ロベスがPKを決めて通算100得点に到達しました。
残り10分くらいは、相手陣内で果敢に攻撃し、逆転の匂いもしました。
それでも次の試合は3バックで始まるでしょう。
失点シーンについて監督は「防ぐことが出来る」と試合後のコメントで述べていました。
12日のACLEの相手、上海申花は新潟のような前線からのプレスはありませんでした。
Jリーグ初体験の監督は、実戦を積んでお勉強の真っ最中です。
TRICOLORE+の試合後の選手のコメントはいつもと比べて多くを語っています。
新しい戦術の元、みんな頭をフル回転させて必死にそれを会得しようと試みています。
どこのポジションでどう動いたら良いのか、どうしたら連係できる?
相手のプレスへの対策はどうする?
課題がどんどん出てくるので修正は大変です。
特に永戸選手。いま彼は与えられる戦術をこなすために頭をフル回転させています。
ホーランド監督はひとりではありません。
キューウェル監督の時とは状況が違います。
SDの西野氏が中心となって、戦術を達成させるための選手を獲得しました。
ヘッドコーチもアナリストも揃えています。
西野氏曰く「監督を含む指導陣とは絶えずコミニュケーションを取っていきます」
ここ、重要なところだと思います。
専門家や評論家たちの順位予想は、DFラインの主力放出をネガティブにとらえて多くは中位から下位を予想しています。
「何もわかっていない」そう思うマリサポは多いと思います。
私もそのひとり。
今までと大きく変わらなければ先はない。
変わるためには痛みも伴う。
どう変わっていくか、楽しみじゃないか。
そう思っています。
選手は模索中、監督は勉強中かな。
試合後のブーイングは個人的には意外だった。
今は見守って、ブーイングはFCに負けた時にとっておこうよ。
ハイライト|J1リーグ第1節|vs アルビレックス新潟
画像はマリノス公式より