総得点70はリーグ最多、総失点35リーグ最小タイで優勝した価値は大きい。
2019年の優勝は凄まじい攻撃力で優勝したが、失点も多かった。
アタッキングフットボールが広く認知され、対策を講じられてきたここ数年、時には苦戦もしたが今年優勝できたのはアタッキングフットボールが進化(改善)した証だと思う。
私感 マリノスはなぜ強いのか
まずは現在のマリノスに至る経緯を振り返ると、
リーグ制覇の戦略を立て、CFGの提携を活かして次々と監督を招聘。
モンバエルツ監督を経て、ポステコグルー監督を招聘してから、攻撃的スタイルを掲げてリーグ戦に望む。
ここから揺るぎない戦術、ぶれないプレイスタイルを突き通していった。
降格の危機もあったがクラブ、サポーター共に監督を信じて戦術を変えなかった。
翌2019年、アタッキングフットボールの成果でJリーグを制した。
チーム戦術に合った的確な補強
CFGとの提携により選手の性格までも含む情報が正確に掴み、選手の獲得およびスピーディーな補強を実行。
おそらくいつも一歩先をゆく補強プランを練っているのではないかとさえ感じてしまう。
マスカット監督の手腕
2021年6月、ポステコグルー監督の電撃移籍を受け、クラブは彼の戦術を継承できるマスカット監督を迅速に招聘。
フロンターレを追随するも2位でフィニッシュ。
2022年、コロナ、ACL、カップ戦、リーグ戦、変則的なW杯開催などが絡む過酷なスケジュールを、
彼は積極的なターンオーバーを実施して乗り切った。
監督の柔軟な選手起用、山根、藤田の若手の台頭、チーム内の健全な競争が生まれていく。
その結果、選手層の厚さ、選手間の戦術の共有。仲間への信頼感としてファミリーの意識が生まれた。
「誰が出てもマリノス」マスコミがよく使うフレーズだ。
クラブの方針にブレがなく、
一貫した戦略の元でマネジメントしていく。
これがマリノスが強い一番の理由だ。
極端な戦術の変更をしないのは監督の人選をみても明らか。
迷走する他クラブを見ると、いかにクラブの戦略が大事なのかとそれを着実に進めるクラブ内の意思統一が重要と感じる。
そして選手ファーストの姿勢。
来季はますます他クラブが対策を講じてくるのは間違いない。
苦戦する試合も当然あるはず。
それでもマスカット監督は、
「先のことは考えません。次の試合のことだけを考えています」
「チームのやり方は変えません。マリノスのサッカーをするだけです」
と、コメントしていくでしょう。
でもどうしたらチームが良くなるか、しっかり先を見ていると思いますよ。
マリノスを応援する歓びを
全てのサポーターが今、感じていると思う