家族でよく図書館に行きます
最近 、 息子(小1)は メイシーちゃん のシリーズがお気に入りです
簡単すぎるような気もするのですが ‥ 英文も入っているから まあOKでしょうか
今回は 色々と迷ったあげく ‥ 6冊ほど選びました
その間 、 私は近くの棚を眺めていたのですが 、
三まいのおふだ のタイトルが ふと目に留まり ‥
あれぇ ‥ どういうお話だったかな ‥ と読みました
‥ あー 、 そうだった 、 そうだった
何人もの作家の方が 書かれているのですね
以前読んだもの 、 どなたの作品か憶えていませんが ‥
いろいろと読み比べてみるのも面白そうですね
‥ そして 、 その近くに とても気になる絵本が ‥
蛙となれよ冷し瓜 一茶の人生と俳句 だそうです
絵がとっても素敵です これは ‥‥‥ 読まねば
私は図書館のカードを持っていないので
娘(小4)に 「これ一緒に借りてよ」 と頼むと 、 「重くなるからヤダ」
「1冊だけだし 、 せきれい の前に また来るから」 と 借りてもらいました
そして 今日 、 子どもたちのピアノのレッスンの待ち時間に読んだのですが ‥
俳人 小林一茶の生涯・人柄が 33の句と絵と ともにギュッと詰まっています
また 、 英訳された句(短い詩)を さらに和訳したものも 実に味わい深いです
ぜひぜひ 大人も子どもも 読んでいただきたい1冊です
岩波書店さんの 回し者ではありませんよ
ちなみに ‥ 娘に「簡単だしきれいだし面白いから」 と薦めたら ‥
「最近 お母さん『俳句』に凝っちゃってんだからー」 と 呆れられてしまいました
今スグじゃなくてもいいから 、 気が向いたら読んでほしいなぁ ‥
掲載の33句は こちらです ‥
梅咲やせうじに猫の影法師 うめさくやしょうじにねこのかげぼうし
露の玉つまんで見たるわらべ哉 つゆのたまつまんでみたるわらべかな
猫の子がちよいと押へるおち葉哉 ねこのこがちょいとおさえるおちばかな
むまさうな雪がふうはりふはり哉 うまそうなゆきがふうわりふわりかな
我と来て遊べや親のない雀 われときてあそべやおやのないすずめ
寝るてふにかしておくぞよ膝がしら ねるちょうにかしておくぞよひざがしら
みぞ川をおぶさつてとぶいなご哉 みぞがわをおぶさってとぶいなごかな
云いぶんのあるつらつきや引がへる いいぶんのあるつらつきやひきがえる
寒月や喰つきそうな鬼瓦 かんげつやくいつきそうなおにがわら
竹ぎれで手習ひをするまゝ子哉 たけぎれでてならいをするままこかな
しん〱とゆりの咲けり鳴雲雀 しんしんとゆりのさきけりなくひばり
雀の子そこのけ〱御馬が通る すずめのこそこのけそこのけおんまがとおる
初蝶の一夜寝にけり犬の椀 はつちょうのひとよねにけりいぬのわん
こおろぎ(※)のふいと乗けり茄子馬 こおろぎのふいとのりけりなすびうま
蝸牛そろ〱登れ富士の山 かたつむりそろそろのぼれふじのやま
正月や辻の仏も赤頭巾 しょうがつやつじのふとけもあかずきん
うつくしや若竹の子のつい〱と うつくしやわかたけのこのついついと
秋の夜や旅の男の針仕事 あきのよやたびのおとこのはりしごと
海の月扇かぶつて寝たりけり うみのつきおうぎかぶってねたりけり
福の神やどらせ給ふぼたん哉 ふくのかみやどらせたまうぼたんかな
春風に猿もおや子の湯治哉 はるかぜにさるもおやこのとうじかな
遠山が目玉にうつるとんぼ哉 とおやまがめだまにうつるとんぼかな
べつたりと蝶の咲たる枯木哉 べったりとちょうのさきたるかれきかな
初夢に故郷を見て涙哉 はつゆめにふるさとをみてなみだかな
梟も面癖直せ春の雨 ふくろうもつらぐせなおせはるのあめ
這へ笑へ二ツになるぞけさからは はえわらえふたつになるぞかさからは
手の皺が歩み悪いか初蛍 てのしわがあゆみにくいかはつほたる
露の世は露の世ながらさりながら つゆのよはつゆのよながらさりながら
世の中や鳴虫にさい上づ下手 よのなかやなくむしにさえじょうずへた
やれ打な蠅が手をすり足をする やれうつなはえがてをすりあしをする
人来たら蛙となれよ冷し瓜 ひときたらかえるとなれよひやしうり
じつとして雪をふらすや牧の駒 じっとしてゆきをふらすやまきのこま
雁よ雁いくつのとしから旅をした かりよかりいくつのとしからたびをした
※ 「こおろぎ」は虫へんに車です
305 資料番号 H-22-3-256-65 補助漢字#5879
とても素敵な絵なのですが ‥ 気になった点が二つ ‥
一つ目 、 『我と来て遊べや親のない雀』
男の子の着物の衿合わせが左前に見えてしまうんですよね ‥
他の絵はすべて右前になっているので ‥ 何か意図があるのでしょうか ‥
二つ目 、 「初蝶の一夜寝にけり犬の椀」
「椀」なので 、 木製の椀を想像するのですが ‥
絵は陶磁器製のようにお見受けします ‥ なら「碗」かと ‥
木製は「椀」 、 陶磁器製は「碗」 、 金属製は「鋺(かなまり)」 というのだそうです
さてさて 、小林一茶の句
以前に「 あんばさま 」のタイトルでも書いていました
夕立やあんば大杉大明神