花うさぎの白あん大好き♪

日々の雑記(旧・花うさぎの弓道お稽古帳)

『凛の弦音』

2019年03月29日 | 弓道雑記
高校の弓道部を舞台にした、青春ミステリーです。(2018年10月刊)


凛の弦音』安孫子武丸(光文社)

 ヒロインは、中高一貫校で入学時から弓道に打ち込む篠崎凛。
 ある日、お世話になっている先生の弓道場に矢が刺さった男性の死体があり…

三段の審査(昇段試験)の様子から物語は始まります。

凛が巻き込まれる最初の事件は、
弓道場で喉に矢が刺さった死体を目撃してしまうという衝撃的な事件でした。
凛の弓道の知識が事件を解決に導きます。

その後、凛は弓道名探偵と呼ばれ、
弓道場での弓の盗難事件に遭遇することになります。

一方、中る射を指導する新任の指導者に疑問を持つ凛の姿が描かれます。
高校弓道では、試合に勝つこと=中る射が第一目的なのか?
正射を目指す凛は、心が揺れます。

同じく弓道に打ち込む、美しいライバルも登場します。
彼女の弓道への姿勢に共感できない凛でしたが…


冒頭の三段審査の場面では、
三段審査を目指していた頃の自分を思い出して、懐かしい気持ちになりました。

さすがに弓道場に死体……は、ないと思いますが、
弓道経験者なら思わず「うん、うん」と頷いてしまったり、
「あるある」と共感できる爽やかな青春小説です。
続編が出たら、ぜひ読みたいです!

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