「皮膚の役割1」
皮膚の水分の蒸発を防ぐ最強のバリア機能を持つのが表皮の最も表面にある角質層であることは書いた。
角質層はよく「レンガ」と、接着に使う「モルタル」に例えられ、とても頑丈な構造になっている。
レンガの部分が角質細胞で、肌を保護する天然保湿因子を生み出している。
すきまのモルタル部分が細胞間脂質と呼ばれ、主成分が脂溶性の保湿因子であるセラミドで、お肌の保湿に重要な役割を担っている。
ここを電子顕微鏡で見てみると、水と油が交互に幾重にも重なっており、非情に強固な壁を作っている。
又、皮膚の表面は汗腺から出た汗と毛穴から出た皮脂が混ざり合って出来た天然のクリームである皮脂膜で覆われている。
この膜が皮膚の水分の蒸発を防ぎ、外界の刺激から皮膚表面を守っている。
皮膚の大切な仕事は異物や化学物質が外側から入ってこないようにすること。
また、体内の水分の蒸発を防ぎ、皮膚の潤いを保つこと。
つづく
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