お昼御飯を食べに、花背の蕎麦屋「花竹庵」に行ってきた。
京都市北部の上賀茂神社から貴船口を過ぎ鞍馬寺山門前より更に奥へ一山越え
た花背の里にある。
市内からだと(花背の里も歴とした京都市内だが…)車で約3~40分ほどかかる。
古民家の玄関を上がり、落ち着きあるお座敷で味わうお蕎麦の味は格別だ。
名物の「花背そば」「胡麻味そば」「山かけそば」の他に「季節のそば」が味わえる。
そばにはすべて山椒が練りこんであり、仄かな香りがする。
今日は秋のそば(9月・10月)「味噌そば」を頼んだ。
最初に食前酒(日本酒)にそば雑炊とそば味噌と香の物が出され、
次にメインのお蕎麦が出てくる。
店内で焼かれたというお皿に盛られた、大根とにんじんの短冊に刻みのりを
散らせたそばに(冷たいおそば)濃い目の味噌タレをかけて頂く。
メニューを見て、お蕎麦に味噌!!?と思ったが、いただいてみるとこれが甘くも無く、
塩辛くも無く、麹の香りがしてとても美味しい。
一緒に出された蕎麦の実のあられや蕎麦の実の他色々な薬味が入った所謂ラー油
をかけてみても、また違った味わいがある。
十割そばに薬味はわさびだけ、おつゆのみで味わうのを良しとする江戸そばに比べると、
ごちゃごちゃしていて、「こんなの蕎麦じゃねぇ」などと言われそうだが、
私は、こういう食べ方の方が好みだ。
冬の季節のお蕎麦は「釜あげ」と「たぬき」
雪のちらつく山里の囲炉裏端で味わうお蕎麦の味をを想像しただけで、
早くも雪の季節が待ち遠しい。