色付き始めた紅葉を見に、鷹ヶ峰の光悦寺に行ってきた。
紅葉の盛りになると、何処へ出かけても人・人・人
まだ今のうちなら静かに拝観出来る。
お茶室の庭の「光悦垣」と呼ばれる竹垣の向こうには、
鷹ヶ峰三山「鷹ヶ峰」「鷲ヶ峰」「天ヶ峰」を望み、
木の間からは京都市街が垣間見える。
私にとって「鷹ヶ峰」とは、北山から千本北大路に至る長い尾根のことと
いうイメージで、実際に「鷹ヶ峰」という名前の山があるとは
今の今まで知らなかった。
実際市内からその方向を見ても、山が重なり合ってどれが鷹ヶ峰だか
見分けがつかないし、その周辺の地名も正式な住所を言われるより、
大ざっぱに鷹ヶ峰と言われた方がピンとくる。
光悦寺の庭園から鷹ヶ峰三山を見てみると、
それ程高くは無いが、三つのピークが背比べでもしているように重なり合い、
紙屋川の狭い谷を隔てて間近に聳える光景は、
人里離れたような侘びた佇まいでいて心落ち着く景色だ。