魂萌え!(たまもえ)桐野夏生著
専業主婦だった敏子が、夫が急死したことをきっかけに、
世間の荒波に立ち向かっていく物語だ。
私も夫に先立たれ、荒波のただ中に居る。
一番寂しいのは、休日。
とりあえず、平日は「仕事」に打ち込んでさえいれば、
つつがなく日が暮れる。
(ストレスはあるが、孤独よりはマシ…だと思って頑張っている)
土日が怖い。
休みは嬉しいが、「寂しさ」と言う穴が
待ち受けているのだ。
お盆と正月は、土日の塊みたいなもんだから、
もっと怖い。
一旦「寂しさ」の穴にはまったら、抜け出るのは
大変。
どうやって時間を潰そう。。。
穴にはまらないように、とりあえず、出かけてみる。
そのうちに、やりたい事も見つかるだろうと思っていたが、
2年経っても見つからない。
本を読んだり、編み物をしたりして過ごしているけど、
それで良いんだろうか…?
趣味の山登りも、最近はご無沙汰気味だし。。。
何だか良くわからないのだ。
誰かと付き合ってみる?!
「誰と!?」
同年代の男は、大抵家族持ち。
こっちは、休日に構ってもらいたいのに、
家族がある人は、休日は家族の所に帰るのだから、
お話にならない。
却って孤独感が増すばかりだろう。。。
再婚したらどうなの??って言ってくれる友人もいるが、
もう、「最後を看取る」のはヤダ。
本は、あと1/3ほど残っているけど、
さて、敏子はどんな道を選ぶのだろうか…?
私は、敏子が選ぶ道に共感できるのだろうか…?
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