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姨捨駅から電車に乗った。
姨捨駅は、日本でも数少ないスイッチバック方式の
駅でもある。
特急列車は駅のホームには入線せず、
駅の一段下にある本線を通過していくが、
普通列車や貨物列車が駅に停車する場合、
上り列車は本線から左側に分岐して引き上げ線に入り、
そこで進行方向を後ろ向きに変えて、ホームに入線する。
発車時は再び進行方向を前向きに変え、本線へ進む。
下り列車は逆に本線から左側に分岐してホームに入線し、
発車時は後進し引き上げ線に入った後、改めて前進する。
実際に見て見ないと、このやり方はちょっとややこしくて
分かりにくいかも知れない。
私は列車を待つ間に、実際に入線してくる
列車の様子を見て、ようやく理解した。
ちなみに、写真の線路はずっと先まで続いているように
見えるが、上りも下りも折り返すので、線路は行き止まりだ。
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駅から見下ろす善光寺平と、棚田の風景は
日本3大車窓のひとつに数えられている。
眼下には2000枚近くもあると言われる棚田が
広がり、下を流れる千曲川と、長野市内
の向こうには、飯綱山から妙高に至る
北信濃の山々の風景が一望出来る。
この日はまだ田植えの前だったが、
水が張られた田んぼも一度見てみたいものだ。
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下り列車が遅れていたので、上り列車と下り列車が
同時に入線してきた。
左側のオレンジの列車が上りの茅野行きで、
右側が下りの長野行きだ。
上り列車は一旦引き込み線に入ってからホームに入線、
下り列車は直接入線してきた。
下り列車が引き込み線にバックで入って行き、
本線に戻って出発していくのを見送り、出発だ。
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