日々是好日

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木曽さわらの「お櫃」

2012年10月08日 | 日記・つぶやき


朝炊いたご飯をお弁当に入れ、残った分をおひつに移して
晩に食べる。
家族の人数も少ないので、3合用の小さなおひつを使っている。

関東のおひつは蓋がスッポリはまるタイプ(江戸櫃)らしいが、
関西では写真のようなのせ蓋タイプ(地櫃)が主流だ。

おふきん(日本手ぬぐいの布巾)を間に挟んで蓋をする。

材質は木曽さわら。
さわらは、ヒノキ科の針葉樹だが、ひのきの様に香りは強く無い。
柔らかな香りはご飯との相性が良く、殺菌効果もある。
適度に油分を含んでいるので、水に強くて軽いのが特徴だ。

白木のさらりとした手触りが気持ち良く、
スッと通った木目が美しい。
去年の夏、山登りの帰りにちょっと寄り道して、
木曽路の木工品店で買った。

余分な水分はおひつが吸ってくれるが、ご飯は乾かないし
色も変わらない。

木が呼吸をして水分調節をしてくれる。

冷やご飯になっても、もちもち、しっとりして、
炊きたてよりも美味しいのだ。

手入れはそれ程難しくは無い。
毎日使うので、おひつが空になったら洗って風通しの良い所で
陰干しにして置く。

夜に洗って、蓋を開けたまま放置しておいたら、
朝には程良く乾いている。

ご飯を入れる前に、濡れぶきんでさっと拭くと、黒ずみ防止になる。







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
古き善き・・・ (kattu)
2012-10-09 23:38:22
櫃は、竃や釜と並び、日本の主婦アイデンティティの象徴でありました。
家電メーカーの努力を貶める気持ちはサラサラありませんが
米と喰う生活様式や文化から生まれた道具の秀逸さは、
効率を優先した機器の及ぶところではないでしょう。

古いから善いのではなく、時を越えた善いものは普遍です。
布きんや手拭いの効用も、暮しの中から見出された智恵でしょう。

子供のころ、腹を空かせて帰った夕暮れ
お櫃から御飯を取り出し握り飯を作ってもらい、
味噌や醤油を塗った焼きおにぎりを食べた記憶は
どの世代まで共有できるのでしょうか?
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遊び疲れて帰ったら (はなまるちゃん)
2012-10-10 22:35:50
子供の頃、遊び疲れて家に帰ったら、
まずはお櫃の蓋を開けてました。
(行儀の悪い子供でした)

炊飯器はありましたが、当時の炊飯器には
保温機能が付いてなかったので、
我が家には大きなお櫃がありました。

祖父母と両親に兄弟…今から思えばウチは
大家族だったんですね。

毎朝かつお節削りをやらされたりしましたよ。
子供が削ると、薄く小さく削れるので良いんだ…
なんて言われてね。

お櫃、良いですよ~
ご飯が美味しくなるんです。

炊飯器の保温は即「切り」です。

節電にもなります。
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