虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

共謀罪、国連報告者から反論「日本政府の抗議は怒りの言葉が並べられているだけ、中身がない」

2017年05月24日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対


ジョセフ・ケナタッチ氏 (523P)
(ケナタッチ氏・カナタチ氏・カナタッチ氏、サイトによって表記が違いますが便宜上、ケナタッチ氏と書きます)


国連プライバシーの権利に関する特別報告者 ジョセフ・ケナタッチ氏が、5月18日、共謀罪(テロ等準備罪)に関する法案はプライバシーや表現の自由を制約するおそれがあると懸念を示す書簡を安倍首相宛てに送付した。

以下、ヒューマンライツ・ナウ5月19日のこちらの記事より抜粋(改行などは少し編集)



書簡では、

●法案の「計画」や「準備行為」の文言が抽象的であり恣意的な適用のおそれがあること

●対象となる犯罪が幅広く、テロリズムや組織犯罪と無関係のものを含んでいること

を指摘し、

●いかなる行為が処罰の対象となるかが不明確であり刑罰法規の明確性の原則に照らして問題がある

としています。


さらに、プライバシーを守るための仕組みが欠けているとして、次の5つの懸念事項を挙げています。

1 創設される共謀罪を立証するためには監視を強めることが必要となるが、プライバシーを守るための適切な仕組みを設けることは想定されていない。

2 監視活動に対する令状主義の強化も予定されていないようである。

3 ナショナル・セキュリティのために行われる監視活動を事前に許可するための独立した機関を設置することが想定されていない

4 法執行機関や諜報機関の活動がプライバシーを不当に制約しないことの監督について懸念がある。例えば、警察がGPS捜査や電子機器の使用のモニタリングをするために裁判所の許可を求める際の司法の監督の質について懸念がある。

5 特に日本では、裁判所が令状発付請求を認める件数が圧倒的に多いとのことであり、新しい法案が、警察が情報収集のために令状を得る機会を広げることにより、プライバシーに与える影響を懸念する。



「普通の市民には関係ない」という法律なら、それらの担保のためにセイフティネットは当たり前だと思うのだが。なぜ、それがないのか。
(だから不安、安倍政権だからよけい不安)

国連の力が弱くなってきている、と言われて久しいですが、このような良心的で常識的、誠意ある意見を持つ方たちからの助言は、立憲民主主義の国なら、むしろ感謝し参考にすべきもの、抗議するようなものではないと思いますが・・・。
日本政府は、これに対して抗議した。おそらくは、自分達の面目が潰れたとでも思ったのだろう。

しかし、それを読んだジョセフ・ケナタッチ氏は、「抗議は怒りの言葉が並べられているだけで、全く中身がない」と反論した。
この第三者から言われた、しごく普通の感覚がこれほど愛おしいとは・・・

「抗議は怒りの言葉が並べられているだけで、全く中身がない」

これって、あらゆる場面で「感情が優先して理性を欠く」という、安倍政権の特質をついていますよね。

警察官が国民にむかって「土人」という。その言葉に理解を示す政治家たち。なんとかに刃物じゃないですが、政治のあり方に抗議することは憲法で保証されている国民の権利なのに、理性の政治家なら、民主主義国家であるなら当然と思うことも、ネガティブな感情に支配された政治家は、それを不快に思い、権力で支配しようとするから。
テロの予防は口実、むしろ自分たちに都合の悪いことを言うものたちを押さえ込みたい気持ち満々ではないかと。

恐怖政治の始まりと、菅前総理が安倍総理を提訴
 福島でパネルを持った女性を政府関係者が取り囲み脅した件。
人は人に対して敬意を持って接するべき
 沖縄、やんばるの森にヘリポート建設反対して座り込みした人たちに対して大阪の警察官が「土人」発言



国民は、いいかげん気がつかないと・・・自分にその刃が向いてからでは遅いのですよ。



「抗議中身ない」国連報告者が反論 「共謀罪」懸念書簡
朝日新聞デジタル 5/23(火) 12:07配信

 「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案は23日の衆院本会議で可決される見通しだ。国連特別報告者が2度にわたって懸念を表明するなど、法案への疑問は尽きず、参院での議論に期待する声もあがっている。

 法案をめぐり、国連のプライバシー権に関する特別報告者のジョセフ・カナタッチ氏(マルタ大教授)と政府が激しいやりとりを交わしている。

 カナタチ氏は18日付で安倍晋三首相宛てに書簡を送付。法案について「プライバシーや表現の自由を制約するおそれがある」と指摘すると、政府は22日、「特別報告者は国連の立場を反映するものではない。内容は不適切」と抗議した。

 これに対し、民進党は23日、カナタチ氏の22日付の反論文を入手し配布。文書の中でカナタチ氏は「抗議は怒りの言葉が並べられているだけで、全く中身がない」と反論。自身の書簡は「完全に適切」と述べた上で、「日本政府は実質的な反論を送付できていない。これだけ拙速に、深刻な欠陥のある法案を押し通すことを絶対に正当化できない」と指摘した。

 政府は国連の国際組織犯罪防止条約に加わるのに「共謀罪」が必要としてきた。外務省の宮本新吾国際安全・治安対策協力室長は文書について「我々に文書で提出されたとは承知していない」と述べた。(後藤遼太)




これは、24日の東京新聞より

「共謀罪」プライバシー置き去り 国連特別報告者「深刻な欠陥ある法案」





★関連サイト
 国連特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏 共謀罪法案について安倍内閣総理大臣宛の書簡全体の翻訳(ヒューマンライツ・ナウ)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「共謀罪説明不十分」77%(世論調査)

2017年05月22日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
メモのために。

「共謀罪」説明不十分77% 共同通信世論調査
東京新聞 2017年5月21日
 共同通信社が20、21両日に実施した全国電話世論調査によると、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案に関し、政府の説明が十分だと思わないとの回答が77・2%に達した。安倍晋三首相(自民党総裁)が提起した憲法改正を巡り、戦争放棄を定めた憲法9条に自衛隊の存在を明記する必要があるとしたのは56・0%で、「必要ではない」の34・1%を上回った。安倍政権下での改憲に賛成は44・5%で、反対の43・4%と拮抗した。
 安倍内閣の支持率は55・4%。4月の前回調査から3・3ポイント下落した。
 共謀罪法案に賛成は39・9%、反対は41・4%。
(共同)



今回の世論調査では、私も多数派の方に入った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共謀罪への危惧・あの南方熊楠も風俗壊乱で有罪になっていた件

2017年05月21日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対




南方熊楠(みなかたくまぐす・1867年 - 1941年)


南方熊楠は、ご存知の方も多いと思うけれど、粘菌の研究その他、日本を代表する博物学の研究者であり、超人的なエピソードもある知の巨人である。

そんな彼が、刑事被告人になったことがあるというのだ。
5月20日の東京新聞のコラム「筆洗」に南方熊楠の事が書いてあった。以下、文章はそのままですが、少し編集しました。

--------------------------------

 おととい生誕百五十年を迎えた知の巨人・南方熊楠(みなかたくまぐす)は、刑事被告人になったことがある。地元熊野の新聞に寄せた「人魚の話」が、新聞紙法が禁じる風俗壊乱とされたのだ。

 超人的な博覧強記の人らしく、人魚伝説を古今東西の文献・伝承を使い躍動的に論じた随筆だが、性的な伝承の紹介が罪にあたると告発された。

 裁判で南方は「風俗壊乱などは、こじつければどんなものでも罪になる」と恣意的(しいてき)な法の運用を論難したが、検事は開き直った。「事実が同一でも、見様(みよう)と手心とがある。その職にある者の手心によって罪になるのである」。そして、有罪判決が下された(『南方熊楠百話』)

 この事件には裏があった。政府が進める神社統廃合のために聖なる森が伐採された。貴重な生物や村人の暮らしが損なわれる一方で、木材売却で役人らが甘い汁を吸っていた。それを暴露された当局が意趣返しで告発したとされるのだ。

 当局の恣意的な運用を許す法律がいかに危険かは、歴史が繰り返し教えるところだが、政府与党は、異論を封じ込めるかのように、「共謀罪」の導入を急ぐ。

 鶴見和子さんの名著『南方熊楠』によると、硬骨の人・南方もこんな言葉を漏らしたという。「中国との戦争はよくない…しかし、なにかいうとぶちこまれる。ぶちこまれると時間がおしいから、できるだけ官憲にはたてつかないことにした」

--------------------------------


共謀罪を危惧するのは、テロの取締と言いながら、当局を批判するような、うざったい人々の身辺を調べて、犯罪者でもないのに、難癖をつけて逮捕できる可能性がある、ということに尽きる。

小林よしのり氏は、「もの言う市民を萎縮させる」と言ったが、そのとおりだ。民主主義の掲げている個人の思想の自由、内心の自由を奪うもの。
熊楠も、拘束されることで研究者としての時間が失われるのが惜しいから、「中国との戦争は良くない」と思っていたのに、それを飲み込んでしまったという。

19日の国会では、委員でもない維新の会の議員、丸山穂高という人が突然出てきて、何を血迷ったのか、議論取りやめの口火をきった。歌舞伎で言えば見得を切る役回りをもらったのか?・・・あまりにも芝居じみていた。
喜劇のような悲劇。馬鹿馬鹿しいパフォーマンス。本人はさぞや得意満面だったのだろうが、私には、とても愚かしく見えた。



★こちらもぜひ。
今朝の東京新聞、必読。共謀罪の恐ろしさー「政府 内 個人」という日本主義の復活は、国連からも批判。(ブログ「思索の日記」より)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

滅茶苦茶で背筋の寒くなる政治

2017年05月19日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対

今日、5月19日の東京新聞の投書欄はパンチが効いていた。




上記新聞の投稿者のこの部分。

「私達とは共通の言語を持たず、一体誰かもわからない人物が、国の政治を我が物顔にしている風景が見える。」


そうだなあと思った。私もずっとそう思っていた。
安倍さんの話を聞くにつけ、聞こうと努力すればするほど、何が言いたいのかわからなくなる。
この国の為政者たちと私達とは、まるで別世界に生きているような錯覚に陥る。
たくさんの先人たちの血と涙と命の犠牲のもと、ようやく生み、培い、残してくれた憲法に対しても。
個人の人権や、思想や宗教の自由、教育の自由、戦争放棄など、ためらいなく壊し、戦前回帰の一つの価値だけを押し付けようとしているとしか思えない。

オバマ前大統領は、トランプ氏を「愚か者」と評したそうだが、たしかに大統領としての資質に足りないものが多いと思う。
そのトランプ氏と波長がやけに合というから、シンゾウ氏も同じレベルなのだろう。
それでも、そんな大統領に対しては、アメリカのマスコミや司法は、おかしいことはおかしいと毅然とした態度を取っている。

「王様は裸だ」と、本当は、みんな気がついているだろうに。それとも日本においては、周囲の政治家、官僚、御用マスコミは同じくらい愚かなの?
安倍さんの周囲こそ、忖度だの配慮だの斟酌だの、共謀罪を前にして勝手な自縄自縛にすでに陥っているのでは?
うっかりすれば、安倍さんは愚か者ではない、と閣議決定しそうだよね。


★関連記事
 「教育勅語を否定しない」という閣議決定
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銃剣の捕虜虐殺の歴史

2017年05月11日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対

そもそも、武道を学校教育の場に持ってくるのにも、実は違和感があった。
教育の現場における柔道の死亡事故や、重い障害をおったというニュースも、よく見聞きしている。
もし本当に学びたいなら、個人の責任において、信頼できる指導者のもと、専門の道場に行けばよいのではなかろうかと思う。
また柔道や剣道など、特別な胴着や道具を使う武道は、教育費の捻出に四苦八苦している家庭にとっては、それらを揃えるための金銭的な負担もまた増えてしまう。
体育の授業なのだから、体操服一つでできる運動で、十分ではないか。


さらには、中学の武術の種目として、選択制ではあるけれど、文科省の新指導要領の中に「銃剣道」が加えられた、という話。
なんで今?なんで銃剣道?という疑問しかない。

下の記事は、東京新聞4月17日の投書欄より。




「日本会議」と重なる安倍政権は、どうしても戦前回帰の日本を取り戻したいのだろうか。
国民主権を無視した教育勅語を肯定したり、人殺しの道具であった銃剣道を、中学生にやらせようとするなんて・・・。

スポーツとしての銃剣道だから、という意見もあるが、私には、教育勅語にはいいことも書いてあるからいいんだ、みたいな「屁理屈」にしか感じられません。

あえて暗い歴史を掘り起こし、「過去の日本軍の蛮行を知る」という意味では意義はあるのかもしれませんけれど、傷口に塩を塗るような、嫌な思い出を蒸し返すような、銃剣道を教育の現場に持ち込むなんて、あまりにもデリカシーのない行為だと私は、恐ろしく思います。


★参考サイト
 Japan's aggression / 日本の侵略
 銃剣道とは何ぞ? 帝国陸軍の戦闘方法ではないか 敵兵を突き殺せ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世論調査・現行憲法「日本にとってよかった」89%と安倍総理のトンチンカン

2017年05月02日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
安倍さんは相変わらず、トンチンカンなことを言って煽っていて、ニュース映像で喋っているのを見て、コントかお笑い番組かと思いましたけど。

安倍首相「改憲の機は熟してきた、必ず一歩を踏み出す」
(朝日新聞2017年5月1日)

 安倍晋三首相は1日、超党派の国会議員らでつくる「新憲法制定議員同盟」が東京・永田町の憲政記念館で開いた大会で、「いよいよ機は熟してきた」「(日本国憲法の施行70周年という)この節目の年に必ずや歴史的な一歩を踏み出す」とあいさつし、憲法改正に強い意欲を示した。

 首相は「憲法を不磨の大典と考える国民は非常に少数になってきた。もはや改憲か護憲かといった抽象的で不毛な議論から卒業しなくてはならない」とも語った。自民党が2012年にまとめた憲法改正草案を、国会の憲法審査会に「そのまま提案するつもりはない」としたうえで、「圧倒的第1党として現実的かつ具体的な議論をリードしていく決意だ」と述べた。

 また、議員同盟の会長を務める中曽根康弘元首相は「現行憲法はマッカーサーの超法規的力が働いた。国民自らの手で、国民総意に基づく初めての憲法を作り上げる作業だ」とあいさつした。

----------------------------------


中曽根さんも、いまだに現行憲法をアメリカからの押し付けだと言っています。しかし、もうすでに多くの検証があり、9条は日本発案であったことが確定的です。

あえて真実を見ないようにしているのか、トランプ現象のように「人は信じたいことを真実とする」の元祖なのか。

このグラフをよく見てほしい。



画像:テレ朝モーニングショーより朝日新聞の記事


現行憲法「日本にとってよかった」89% 朝日世論調査
(朝日新聞2017年5月1日)

 憲法施行70年となる5月3日の憲法記念日を前に、朝日新聞社は3月中旬から4月下旬にかけ、憲法を中心に全国世論調査(郵送)を実施した。施行70年を迎え、いまの憲法が「日本にとってよかった」は89%に上ったほか、憲法改正については、憲法を「変える必要はない」は50%(昨年調査は55%)に対し、「変える必要がある」は41%(同37%)だった。

 憲法に関する郵送調査は2013年から毎年実施しており、今年で5回目。新たに有権者となった18〜19歳も今回から調査対象としたため、過去との単純な比較はできないが、14年調査から4年連続で憲法を「変える必要はない」が「変える必要がある」を上回った。ただ、その差はやや縮まった。

 憲法9条は「変えないほうがよい」63%(昨年調査68%)、「変えるほうがよい」29%(同27%)。安倍政権下での改憲に「反対」は50%(同58%)、「賛成」は38%(同25%)。いずれも改憲に否定的な答えが肯定的な答えを上回ったが、これらも昨年調査に比べ、両者の差は縮まった。

 施行70年にあたり、現行憲法があったことが「日本にとってよかった」との回答は、改憲への賛否や年代差にかかわらず9割前後が選んだ。

 いまの憲法は全体として「よい憲法だと思う」は66%(昨年調査67%)、「そうは思わない」は21%(同23%)。改憲に反対する人では「よい憲法」との回答は89%に上ったが、改憲に賛成する人では「よい憲法」47%、「そうは思わない」42%と割れた。憲法が果たしてきた歴史的役割と、現在や将来に向けての役割とを分けて考えている人が一定数いる可能性がある。

 改憲への具体的な動きには消極的傾向が見られた。別の質問で、国会の憲法審査会で議論が始まっていることを踏まえ、改憲は優先的に取り組むべき課題だと思うかは、「優先的に取り組むべき課題」33%に対し、「そうは思わない」62%と差が開いた。内閣支持層の54%、自民支持層の54%も「そうは思わない」と答えた。

 改憲項目の絞り込みに向け、自民党などが主張する「緊急事態条項」の憲法への追加も、「いまの憲法を変えずに対応すればよい」59%に対し、「憲法を改正して新たに加えるべきだ」は28%にとどまった。「そもそも必要ない」は8%。自民支持層でも「いまの憲法を変えずに対応すればよい」は56%に上った。

----------------------------------


何が安倍さんトンチンカンかと申しますと、グラフを見ると、調査資料は1983年から飛び飛びですが、断続的に続いています。
調査開始の頃は、改憲が必要という人のほうが、必要でないという人をうわまっていたのに対し、第二次安倍政権下の2014年からは、改憲の必要がない、と答える人の逆転が起こったということ。
つまり、それまで改憲が必要と思っていた人たちの中にも、安倍政権での改憲はやめたほうがいいと思っている人がいるのだということ。

私も、もしかしたら、専守防衛に徹するための自衛隊の明確な位置づけや、辺野古や高江の自然破壊、原発事故のリスクなどを考えると「環境権」というものを憲法に明記した方がいいのではないかと、思うこともあります。
しかし、今の安倍政権での改憲は、日本会議と連動して、どう見ても国民主権を無視した戦前回帰の憲法にしたい、特権階級を回復したい、という誘導があらゆる場面で透けて見えるので、とても危険、日本の運命を左右する「改憲」という下駄をこの政権に預けることは絶対に駄目だと思います。

でもこういうことがなければ、私は幣原喜重郎という尊敬すべき日本の政治家の名前を知らないで過ごしていたかもしれない。
また更に検証によって、戦後、「もう二度と戦争を起こさないようにするにはどうしたらよいか」という与野党問わない政治家たちの、今とは違う真摯な議論のもとに、憲法が発布されたことを知った。
だから、おかげ様、というべきなのか。日本人が現行憲法の成り立ちをあらためて知り、平和憲法の意義を再認識できたのは逆説的に、安倍政権のおかげかもしれません。



★追記
泥憲和さんが死去 元自衛官の市民運動家、憲法記念日に旅立つ
(HuffPost Japan)
すごい説得力ー強烈な安倍首相批判=元自衛官(防空ミサイル部隊)の泥 憲和さん。
(ブログ「思索の日記』様より)

5月3日元自衛官の泥憲和さんが亡くなられたそうです。
はじめて泥さんの名前を知った時点で、がん闘病中ということでしたが、ものすごいエネルギーでお役目を果たされたのかもしれません。
みんなが忘れないように憲法記念日に亡くなるとは最後まで、すごい方でした。
お疲れ様でした。志は必ず継がれてゆくでしょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「共謀罪」参考人質疑に於ける小林よしのり氏の意見

2017年04月26日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
今村復興相、辞任へ 大震災「東北で良かった」と発言
不倫問題の中川俊直衆院議員、自民党に離党届提出
「学芸員はがん。連中を一掃しないと」 山本地方創生相
     ↑
もう、なんだかなあ、というしか・・・こういう自民党の閣僚や中枢にいる人たちの、失言や不祥事・・・次々出てくるけれど、これも氷山の一角じゃないかって思います。
辺野古埋め立てとか、共謀罪とか、原発再稼働とか、与党の数の暴力で今もやりたい放題ですが、彼らに本当に国を預けていいのでしょうか。そして、このような人たちが簡単に改憲を口にする。
もしどうしても改憲が必要というなら、それなりの深謀遠慮のある方たちの意見を拝聴したいものですが、今の安倍内閣では危なっかしくて、とてもその下駄は預けられない、と私は思います。


「共謀罪」小林よしのり氏らが参考人質疑 衆院法務委

25日、衆院の法務委員会で「共謀罪」の参考人質疑があった。
参考人の一人、小林よしのり氏の言っていること、本当にそうだ、それに尽きる、と思いました。
小林氏の意見は、まさに、みんなが共謀罪に対して抱いている疑問、引っかかっている部分ではないでしょうか。




東京新聞2017年4月26日より要旨

<一部抜粋>

わしは権力のない一市民だが、ものを言う市民だ。
ほとんどは物を言わない市民。切羽詰まって何かしなければという感覚になるとは思っていないから、たとえ監視されても安全な方がいいと思っているだろう。

だが、物を言わない市民が、ある時、物を言う市民に変わる時がある。子どもが被害に遭うとか、切羽詰まれば、物を言わざるを得なくなる。

物を言う市民をどう守るかは、民主主義の要諦。そういう人たちの言論を萎縮させることになると、非常に困る。健全ではない。


共謀罪の危険なところは、物を言う市民が萎縮して、民主主義が健全に成り立たなくなるのではないか、ということだ。




★関連記事
 証人喚問で安倍政権の本質が見えた
 恐怖政治の始まりと、菅前総理が安倍総理を提訴
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

籠池氏長男インタビュー「小学校を待望していたのは安倍首相」

2017年04月18日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
森友学園の話、あいまいなまま幕切れになってしまうなら、民主国家日本も終わります。長いけどメモのために全文掲載。
司法がジャーナリズムが野党が、オールジャパンで矜持を見せてくれますように。




「小学校を待望していたのは安倍首相だ!」 独占インタビュー 長男・佳茂氏が告白
(毎日新聞 2017年4月18日 Texts by サンデー毎日)

「悪いのは籠池だけ」という幕切れは許さない

 森友学園を巡る問題は、籠池泰典前理事長(64)が証人喚問で関係者の国会招致を訴えたが、政府・与党の拒否で進展していない。そんな中、籠池氏の長男佳茂氏(37)が本誌の取材に応じ、かつての「同志」への憤りをあらわにした。

 森友学園がつくろうとした小学校「瑞穂の国記念小学院」の完成を待ち望んでいたのは、ほかならぬ安倍晋三首相ですよ。結論を言うと、安倍先生は積極的には関与していない。政治家だから自らやれない部分について、妻の昭恵氏を通じて支援していただいたのだということです。

 昭恵氏は2014~15年、学園が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)で3回、講演して学園の教育方針に賛意を表明している。15年9月5日の講演では、校名について前理事長の泰典氏が、「安倍晋三記念小学校」と提案したのに対し、次のような趣旨のことを二度にわたって述べている。

「主人が『総理大臣は時には批判にさらされることもある(中略)名前を付けていただけるのであれば、総理大臣を辞めてからにしていただきたい』ということで、ご理解いただいた」

 そして、この講演の際、昭恵氏が「安倍晋三からです」として、100万円の寄付金を差し出した、と泰典氏は証人喚問(3月23日)で証言している。

 12年には、幼稚園で安倍先生ご自身が講演される予定でしたが、先生が自民党総裁選に出馬されたため、キャンセルされました。安倍先生側とのつながりは、幼稚園のPTA関係者の紹介と聞いています。実は、12年夏ごろ、私の携帯電話に安倍先生から講演についての連絡がありました。

 仲介した人がなぜか、私の電話番号を伝えていたようです。安倍先生には「私は息子です」と言い、父の連絡先を伝えました。同じ年、総裁選の遊説が大阪であった際には、母(諄子氏)に言われて父の名代としてあいさつしました。大阪市のリーガロイヤルホテルで安倍先生に面会し、父の名刺を渡したのです。

 佳茂氏は、自身の結婚を巡って両親と疎遠になり、今回の問題が起きるまでの4年間、実家に帰っていなかった。

 学園は3月10日、突然、小学校の設置認可申請を取り下げた。世間では、「何らかの裏取引があったのでは」とささやかれたが、水面下では複雑な動きがあったのだという。

 問題発覚後も母と昭恵氏の間で、メールのやり取りが続いており、母や妹(現学園理事長の長女・町浪(ちなみ)氏)は「だまされているな」と直感し、「家族を支えないと」と思いました。小学校設置認可を取り下げた3月10日、塚本幼稚園で開いた記者会見に同席しましたが、その時、本当に久しぶりに父の横に座ったのです。

 取り下げの経緯は、父から聞いた話です。当時、学園の顧問弁護士だった酒井康生弁護士が3月8日、「もうこれ以上はあきません。上からも言われているので、辞任させてほしい」と、顔面蒼白(そうはく)で伝えてきたそうです。世間の批判も強くなり、「これ以上、森友学園にかかわるのはまずい」ということだったのでしょう。

 酒井弁護士は、父に「このままでは、小学校の建設業者が資金ショートし、倒産する」と言ったそうです。ところが、10日の記者会見の直前、酒井弁護士は私に「業者が倒れたら塚本が倒れる。しかし、業者は倒れないようだ」とまるで違う説明をしました。父母は「業者に迷惑がかかるのは気の毒だ」と考え、これが申請を取り下げる決断につながりました。

 国有地問題が盛んに報道されていた2月下旬でも、酒井弁護士は「いまは小学校の設置認可を得ることだけを考えましょう」という姿勢で、そういう趣旨のメールも残っている。それがなぜ、わずかの期間に、申請取り下げを勧め、辞任を申し出るようになったのか、理解できません。

 15日には、日本外国特派員協会で予定されていた父の記者会見を急きょ、キャンセルしましたが、これも酒井弁護士の助言によるものです。同じ15日、こちらは「今やめられると困る」とお願いしたにもかかわらず、酒井弁護士は辞任してしまいました。

8億円値引きの真相知る弁護士

 本誌の取材に対し、酒井弁護士は「守秘義務があり、答えられない」と話した。

 建設を請け負っていたのは大阪府吹田市の藤原工業。同協会での記者会見は、23日の証人喚問後に実施された。

 藤原工業は倒産どころか、未納の工事代金があるとして、同じ時期から幼稚園や実家の仮差し押さえを申し立て、認められたのは報道された通りです。

 藤原工業との接点ができたのは、「大阪維新の会」にいたこともある元大阪府議の紹介がきっかけです。小学校建設の際、4社ほどで入札を実施し、同社が落札しました。

 維新との関係で言えば、小学校の地鎮祭には、松井一郎・大阪府知事の名前で祝電が届いています。

 本誌の取材に対し、元府議は「籠池泰典氏とは以前からの知り合いで、小学校建設の話も聞いていた。維新だからというわけではなく、私個人を支援してくれていた藤原工業がさらに成長するきっかけになれば、と紹介したが、こんなことになったのは忸怩(じくじ)たる思いだ」と語った。

 藤原工業は取材に応じなかった。

 国有地の約8億円の値引きについても、父はどういう力が働いてああなったのかは詳しいことは何も分からないのです。

 昨春、くい打ち工事中に、新たなごみが出たという話を聞かされた時、真っ先に心配したのは「開校が延期になるのは困る」ということでした。元々、当初予定より1年延期になっていましたしね。

 新たなごみについての処理方法や、購入時の価格について、国との交渉を担当したのは、酒井弁護士です。

 安倍首相やその支持勢力が理想とする教育を実現するための小学校をつくろうとした泰典氏。彼の計画を称揚した「同志」たちが、一斉に手のひらを返した。潮目が変わったのは、2月24日の安倍首相の国会答弁だったと佳茂氏はみている。「私の考え方に非常に共鳴されている方」と共感していた泰典氏のことを「非常にしつこい」とこき下ろしたあの答弁だ。

 私は、幼稚園の運営の仕方に危惧を抱いていた部分はあったのです。退園者の保護者からのクレームや、政治的な主張への違和感、また虐待があるかのようにいわれるなど、今回の問題の初期にはこうしたことでたたかれました。

 両親の表現の仕方が誤解を招き、真意が伝わらない。こうしたボタンの掛け違えも一因かと思います。教育勅語の暗唱などは、否定する人もいる。教育勅語を取り入れた15年ほど前から、いわば爆弾を抱え続けてきたわけです。

 その中で、父は「教育はこのままではいけない」との思いから、「出るくいは打たれる」のを覚悟で、理想の教育に取り組んできました。

 小学校建設は、理想の具体化でした。計画した当初は、「それはいいことだ」と日本会議関係者ら、さまざまな人が賛意を示され、父はそれに乗せられた部分もあったと思います。

 現に3月には、財界関係者が幼稚園の視察に訪れるはずでしたが、キャンセルされました。また、日本会議は「6年前から会費を払っていないので、既に籠池とは関係ない」という姿勢です。


国よりも首相を守る「保守勢力」

 私自身のことでいうと、04年の参院選の時、山谷えり子先生(自民党参院議員)の選挙事務所のスタッフを務めました。きっかけは、日本会議関係者の紹介です。東京・平河町のマンションの一室にある事務所で数カ月、勤務しました。ですが、別の週刊誌の取材に対し、山谷事務所はスタッフとして在籍した事実を否定したそうです。

 取材に対し、日本会議事務総局は「籠池泰典氏は現在、会員ではない」と回答。山谷氏の事務所は「13年前の参議院選挙時に、3カ月程度ボランティアとしてお手伝いいただいたかと思います」としている。

 こうした手のひら返しのきっかけは、全て安倍先生の「非常にしつこい」発言だったと思います。

 この問題は、森友学園、弁護士、建設業者、設計事務所、財務省、国土交通省とさまざまな利害関係者が登場します。ここに昭恵氏が入ってくると、全ての構図が見えてくる。つまり、安倍先生への「忖度(そんたく)」が働いたことが分かるのです。

 そして、安倍先生の「非常にしつこい」発言を境に、今度は逆方向へ忖度が働いた。これまで、応援してくれていたはずの人々が、学園との関係を消し去るのに必死になっているのです。

 日本会議が主張するような社会にするために、父は学校をつくろうとしていたわけです。なぜ、籠池を助けようという運動が起きないのか。そんなことで憲法改正なんてできませんよ。

 補助金申請に不正があるとして、父が近々逮捕されるのではという話も聞こえてきます。私にしたら「何が国家や、何が国なんや」という話です。保守を語っている人たちが守りたいのは結局、国ではなくて、安倍晋三という政治家なのでしょう。

 この問題、父一人を悪者にして終わりにすれば、日本の社会にとってダークなものだけが残るのではないでしょうか。ますます「権力にモノ言うたらアカン」という空気が、はびこることになるでしょう。


(本誌・花牟礼紀仁)
(サンデー毎日4月30日号から)


日本会議の理念は、国民主権である日本国憲法を真っ向から否定するもので、全く共感できませんが、その理念のための教育を作ろうとした学校への特別な値引きがばれてしまった時点での、「保守」を語る人たち・・・安倍晋三夫妻はじめ、稲田朋美、鴻池祥肇、山谷えり子事務所、日本会議、大阪維新の会、彼らの手のひら返しは、驚くばかりです。
「彼らが守っているのは国ではなく、安倍晋三」とご長男さんは言いますが、そうではなく、彼らが守っているのは自分自身です。安倍さんがぽしゃると自分達もぽしゃる。自分自身がかわいいだけ、そこに「義」はありません。
失敗を消しゴムで消してなかったことにしたい、ごまかしたいっていう気持ちが、顔に、表に、出てきちゃってますよ。

誰が嘘をついているのか、誰が真実を語っているのか、それは藪の中ではありません。
真実起こったことは、一つしかないのですから。


★関連記事
 籠池氏のご長男がツイッターをはじめた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「教育勅語を否定しない」という閣議決定

2017年04月02日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対

教材に教育勅語、否定せず 政府「憲法に反しない形で」
04月01日 00:43朝日新聞

 安倍内閣は31日、戦前・戦中に道徳や教育の基本方針とされた教育勅語(ちょくご)について、「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることではない」との答弁書を閣議決定した。だが、教育勅語は、過去に国会で排除・失効決議が出ており、答弁書との整合性や、教育現場でどのように使われるのかが問題になりそうだ。

 民進党の初鹿明博衆院議員の質問主意書に答えた。

 教育勅語は、明治天皇が1890年に国民に授ける形で示した「教え」。両親への孝行など一般的な道徳を表す項目がある一方、国民は君主に支配される「臣民」とされ、国に「万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家のためにつくせ」(旧文部省図書局の通釈)とも書かれている。

 だが、戦後の1948年、国会が「主権在君並びに神話的国体観に基づいている」ことから、「基本的人権を損」なうなどとして教育勅語の排除・失効の確認を決議。森戸辰男文部相(当時)は同年6月の衆院本会議で「教育上の指導原理たる性格を否定してきた」とし、憲法や教育基本法などの制定で「法制上明確にされた」と答弁した。

 今回の答弁書でも「勅語を我が国の教育の唯一の根本とするような指導」は「不適切」としている。松野博一文部科学相はこれまでの記者会見で、憲法や教育基本法に反しないような配慮があれば「教材として用いることは問題としない」と発言していた。

 一方、第1次安倍政権時の2006年の国会で、伊吹文明文科相(当時)は「戦中の教育に対する反省などから、天皇陛下のお言葉を基本に戦後の教育を作ることは、そぐわないということになり、教育基本法が作られ、衆参両院の議決によって教育勅語は実質的に廃止されたと理解している」と述べている。

 教育勅語は、学校法人「森友学園」が運営する幼稚園で園児が暗唱していたことが報道などで取り上げられるようになり、国会でも勅語をめぐる閣僚の認識が論点になった。(水沢健一)

■権威主義的な使い方されかねない

 島薗進・上智大教授(日本宗教史)の話 問題は「教育の唯一の根本」かどうかではない。臣下である国民に天皇の命ずる教えに従うことを強いたことが問題。権威に従う態度を強い、神聖な天皇に命を捧げるということまで含む。個々人の命が軽んじられた歴史を学ぶためなら必要かもしれないが、教育現場で一方的に教え込む権威主義的な使い方をされかねない。日本の未来に関わる判断であり、時の政府の都合で閣議決定などすべきものではない。



エイプリルフールの嘘かと思ったら、大真面目の閣議決定。
安倍政権は、今や隠すこともせず、その本体を表してきた。国民には、安倍政権の姿がわかりやすくなったから、ある意味よかったのか・・・。




画像は4月2日「サンデーモーニング」より。1948年、教育勅語は
「主権在君・神話的国体観に基づいている」と、国がはっきり否定した。




画像同:当時の森戸辰男文部大臣の言葉



憲法に反しない範囲って言いながら、「天皇は神の子孫であるから天皇の言葉に従いなさい」という教育勅語は、最初から憲法の基本的理念である「国民主権」を否定し「主権在君」とするもの。
安倍さんとともに、明治維新後に作られた国家神道カルトに牛耳られた日本会議のコアメンバーが閣僚なのだから、彼らにとって「教育勅語」は踏み絵みたいなものらしく、侵すべからず、さもありなんのわかりやすい閣議決定でした。
アメリカが、ブッシュ政権=石油メジャー(=キリスト教原理主義)に乗っ取られて、イラク戦争に突入したように、日本も今や、安倍政権=日本会議(=神権政治=ネオ明治維新=特権階級回復)に、乗っ取られてしまったかのようだ。


おまけです


東京新聞2017年3月16日「発言」より


いじめが、学校内のみならず社会問題化している昨今、弱者や他者に思いをいたすなど、心を養う環境は大切だと思う。ときには8歳の意見に学ぶこともある。
郷土愛を教えるために、パン屋じゃなく和菓子屋に・・・そんなことを言う大人の方が滑稽に思える。


★関連記事
 洗脳的教育勅語


★追記
上記投書の「かわいそうなぞう」に関して「戦争で食べ物がなくなって」に付け加えますが。
戦争末期、空襲で動物園から猛獣が逃げてしまうことを恐れ、軍が、猛獣を毒殺処分せよ、と命令を下したのです。
そのせいで、ライオンなどの猛獣は毒入りの餌を食べさせられ、殺されてしまいました。
しかし、3頭のゾウたちは、それがわかっているように、毒入りの餌には、一切口をつけませんでした。
そこで、餓死させることにしたのです。
ゾウたちは、飼育員が来ると、やせ細った体で立ち上がり、芸をして見せました。
かつて芸をすると食べ物をもらえたからです。
そんな姿を見た飼育員は、どれほど辛かったろうと思います。それでもゾウたちは餌を与えられず、死にました。
これは戦時下、上野動物園で起こった実話を元にしたお話です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

証人喚問で安倍政権の本質が見えた

2017年03月24日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対

昨日の証人喚問の後の外国人記者クラブで語った籠池さんの言葉は重いと思ました。

こちらより
 →【森友学園】「安倍首相は好き」でも「嘘はダメ」 籠池理事長が語った保守主義者の愛憎


「私人を証人喚問するのは、ある意味で異常事態。総理を侮辱したというだけで私人を国会で喚問するなんて、どこの国なんでしょうか。悪口も、ちょっとした陰口も言えなくなるんですか」


実はこれが、安倍政権の本質、心ある人々が安倍政権が危険だと感じる肝なんだと思います。
もし、国民がそのことに気づかなければ、危険と隣り合わせです。
安倍さんに心酔していた籠池氏。しかも、彼自身がそういうことに気づかず、無邪気に片棒を担いでいた、ということが自分に還ってきてしまったのかなと思いました。

そうです、安倍晋三さんを無邪気に応援しているうちは「共鳴している」と首相自身も喜んでいましたが、一旦、彼にとって不都合な情報が出てくると、「しつこい人」というレッテル貼りで切り捨てました。
さらに反旗を翻すなら、こういうことが待っている。
籠池氏も、今の日本の政治のこのような理不尽さにようやく気づいたのでしょう。

安倍政権と日本会議は、もっともらしい色んな理由をつけて、国民主権や基本的人権を謳っている日本国憲法を変えて、神権政治である戦前回帰を願っています。
籠池氏も無邪気にそれを望んでいたようですが…、今回はその危険を身をもって感じたのではないでしょうか。


「嘘をつくなと、もしもちょっとでも嘘をついたら偽証罪で留置所にいれるぞという脅かしが常にあったという認識をしております」

「さらにそれをテレビジョンで流すことにより、『あいつは何か隠してる悪いやっちゃ』いうような印象操作をかなりしていたんではないかなと思っております」

「きょうは権力からの脅しすかしがありました」



現代の治安維持法と言われる「共謀罪」の閣議決定。

証人喚問をリアルタイム、ご覧になった方は、わかると思いますが、警察出身の追求のプロと呼ばれているらしい自民党の葉梨康弘氏の喋り方。ヤーな感じでした。
「お前は嘘をついている」ということが前提で、どんな数字の間違いを言わせてやろうか、どんな揚げ足を取ってやろうか、上から目線で喋っていました。それはもう籠池氏が感じたとおりです。
おかげさまで、日本の警察の取り調べって、冤罪をつくるのもさもありなん、と教えてくれるようでした。
また、自民党の西田議員や日本維新の会の下地議員などの発言も、恫喝めいていました。

だからこそ、共謀罪なんかできたら、共謀罪の名のもとに、政権にとって不都合な人物を逮捕してその後は・・・「ぞっ」とします。
立場は違えど、誰でも同じ。ときの為政者の昨日の盟友ですら、気に入らなければ逮捕できる可能性もあるっていうことです。


上記サイトには、このようにも書かれていました。

自身が語っていることが「嘘ではない。100万円をいただきましたということは、私どもの職員、先生方にもその時すぐに伝えております」と強調した籠池氏。
「そうすると安倍首相や昭恵夫人が嘘をついているのでは」と問われ、こう語った。
「嘘はいけないと思っています。本来、私は安倍首相のこと、好きなんです。立派に職責を努めていただきたいという思いはあります」
辞任すべきだと思うか、という質問についてはこうだ。
「非常に心が痛い。胸が痛い。ご自身で決定することだと思います。ただその風はどのように吹いていくのか、私は知りません。神のみぞ知るということであります」
安倍首相夫妻に迷惑をかけているのは、保守主義とは言えないのではーー。そんな問いについては、少しムッとした表情で「私は保守主義です。ただ、清濁合わせ論での保守主義ではありません」と語った。
「いいものはいい、いけないことはいけないことだと思っております。安倍首相には期待するところが多くあるが、その政府の中でどういうことが起こっているのかは見極めていかないと、日本国民が困ることになるのではないかと思っております


籠池氏の言葉すべてに同意するわけではありませんが、最後の太字の部分は、つくづくその通りだなあと思いました。




★関連記事
 恐怖政治の始まりと、菅前総理が安倍総理を提訴
 2013年参院選、福島駅前で行われた安倍総理演説の際の出来事
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明治政府のプロパガンダか?江戸時代は「鎖国」じゃなかった?!

2017年03月09日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対

少し前ですが、2月17日の東京新聞「こちら特報部」に面白い記事がでていました。
小中学校の教科書から「鎖国」という言葉が消え、「幕府の対外政策」に変更されるそうです。何故か?

以下記事抜粋させていただきます。改行など少しだけ編集しました。


写真:東京新聞2017年2月17日


江戸時代は「鎖国」じゃなかった!?
東京新聞2017年2月17日
(前略)
文部科学省教育過程課の担当者は、
「学術研究が進展し、実態として対外的に交易の窓口があり、通商などを行っていたことが明らかになってきた。また『鎖国』という表現を当時の幕府は使っていなかった」
と理由を説明した。
(中略)
「鎖国という言説」の著者で熊本県立大の大島明秀准教授(洋学史)によると、「鎖国」という言葉の由来は、17世紀末に長崎・出島で勤務したドイツ人医師、エンゲルベルト・ケンペルが記した論文にあるという。
 その表題を、蘭学者の志筑忠雄が1801年に「鎖国論」と訳した。もとの表題は長く、そのまま訳すと「今の日本人全国を鎖(とざ)して国民をして国中国外に限らず敢えて異域の人と通商せらざらしむ事、実に所益なるに与れりや否やの論」だったという。
 大政奉還の66年前だ。その後、「鎖国」が使われることは少なく、江戸時代後期になっても、それほど浸透していなかったらしい。
 頻繁に使われるようになったのは明治20年代からだという。同40年代には尋常小学校の教科書に「鎖国」が登場する。
大島氏は
「明治政府が『非文明的な江戸時代』と批難する文脈で使われるようになった」
と解説する。つまり、政治的に利用されたわけだ。
 大島氏は、
「『鎖国』は便利な言葉だが、孤立して閉ざしていた、というイメージが強すぎた」
と指摘する。小中学校の教育で使わないことを支持しつつ、
「だからといってグローバルだったという話ではない。キリスト教弾圧があり、厳しい出入国管理があった。交流があったことをクローズアップするだけの教育ではいけない」
と注文をつける。
 立教大の荒野泰典名誉教授(近世日本史)は、
「30年来のわれわれの主張が通った」と評価する。江戸時代、薩摩や松前など「四つの口」で交易をしていたことを挙げ、
「江戸時代も東アジアとの国際関係を持っていた。実態としては鎖国ではなかった」
として「鎖国観」の打破を提唱してきたという。
 一方で、教科書から「鎖国」を完全に消すことには懸念を抱く。
「明治政府は、外国への開港が間違いではなかったことや、政権を取ったことの正当性を示すために『鎖国』という言葉を利用した。どのように語られ続けてきたかも、歴史事実として残さなければならない」と訴える。
(後略)



「勝てば官軍、負ければ賊軍」といいますが、勝ったものは言いたい放題。
『鎖国』なんて言葉、江戸時代は使われていなかったのですね。知らなかった…。

江戸時代は、厳しい出入国の規制はあったにせよ、なんだかんだで、260年間も平和をたもち、独自の江戸文化を作り上げてきました。
(今、日本の文化を紹介する「日本すごい」系のテレビ番組が大流行ですが、それもまた、平和だった江戸時代の賜物だと思います。)

明治もだいぶたってから、ほとんどの人が知らない江戸時代の翻訳本を引っ張り出してきて、『鎖国』という言葉をピックアップして、過去の政権を批判するあたり、明治政府の徳川に対するプロパガンダだったのか。

当時の庶民の目線だと、徳川の時代を懐かしむ声も多かったのかもしれませんね。
徴兵制もはじまって、農民だろうがなんだろうが、日清日露と戦場に行かされ、散々だったでしょうし。
そういう国民の不満や批判を押さえ込むためにも、今話題?の国家の危機には忠誠を尽くせという教育勅語や、戦死したら神として祀る靖国神社など、いろいろなプロバガンダが、明治政府によって作られてきたのかなと思います。
「非文明的な江戸時代」と批難する意味で使った『鎖国』もその一環だったのだと思います。



★関連記事
 洗脳的教育勅語


★3月31日追記
最終的に「鎖国」という言葉はこれからも使われることになりました。
だとしたら、逆に「鎖国」という言葉の成り立ちや、明治政府の立場など、全体像を説明した上で使ってほしいなと思いました。
「聖徳太子」「鎖国」復活へ 指導要領改訂案を修正(ハフィントンポスト-2017/03/19)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暗躍する統一協会とか日本会議とか

2017年02月28日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
遡ること、30数年前、根がぼんやりしているせいか、20代の頃の私は、街を歩くと「アンケートに答えてください」みたいに、よく声をかけられました。
若いときは世間知らずなもので、その時も、二人組の女性に声をかけられ、アンケートくらいなら、と立ち止まって答えていました。
ところが、最後に、人生のためになるような素晴らしいビデオが見られる、おいしい茶菓子も用意している、とか言って、盛んに別の場所に誘導させようとするわけです。
突然に胡散臭くなったというか、違和感があって、「それはけっこうです」と、断ったのです。
しかし、その場を離れようと、ずんずん歩いても、「お姉さん、いい人そうだから」「お姉さんお姉さん」としつこく横に並んで歩いてついて来る。
私、しまいには走って逃げましたよ。もう突然請われたアンケートなんか、二度と答えるもんか、と、心に決めた瞬間でした。
その後いろいろな情報がわかってくるにつけ、あれが統一協会の入口だったかもしれないと思ったものです。

それより少し前、職場の知り合いで、それこそツボとハンコを買ったという人がいました。
占いで言葉巧みに「このままではあなたは不幸になる。これを買えば運気は変えられる」とかなんとか言われて、30数年前、当時の20代女子にとっては大金の30万円を出したそうな。
当時、話を聞いて、「へー、そんなこともあるのか」と思いましたが、これがかの有名な統一教会の霊感商法だとわかったのは、もう少し後でした。
彼女は、悩みがあったようですが、壺を買っても何も解決しなかったようで、結局仕事をやめて実家に帰ってしまいました。その後のことは知りません。
彼女は30万でしたが、人によって、いくらなら払えるか話しながら探っていき、その人の払える最上値をぼったくっていたようですから、人によってその金額はさらに高くなったはずです。

あの頃は、統一協会信者が街中にあふれて?暗躍していたのですねえ。

同世代の桜田淳子さんが統一教会の信者で、集団結婚式で結婚する、なんて記者会見を見た日にゃ、本当に目玉が飛び出そうでした。
見合いならまだ自由意志もあるけど、なんでまた、大事な一生の伴侶を、有無を言わせず、教祖の選んだ人間にしなくちゃならないのよ。
まったく理解できませんでした…。

とにかく、そんなこんなで、統一協会には、悪いイメージしか持っていなかったので、桜田淳子さんが悪い一味に加わってしまったんだと、洗脳の恐ろしさをしみじみ思いましたですよ。

しかし、霊感商法などで、多くの被害者がいるにも関わらず、何十年たっても、統一協会は、いまだに存在しています。集団結婚で生まれた二世の信者もいることでしょう。





ほほ~。安倍さんは統一協会系の雑誌「世界思想」の表紙にも登場しているんですね~。

改憲反対の「SEALs」に対抗すべくなのか、昨年、学生の安保法制賛成団体、「国際勝共連合 大学生遊説隊 UNITE」っていうのが作られ、改憲賛成デモが行われました。
この団体に所属している若者は、皆、統一協会の下部組織だそうです。
 http://buzzap.jp/news/20160603-unite-ldp/


今、国家神道を主体とする日本会議(軍備拡充・戦前の天皇崇拝の復活・戦前戦中の歴史美化・愛国心教育)系の学校法人・森友学園の幼稚園の異様さと、日本会議のコアなメンバーである安倍総理の関係がクローズアップされていますが、安倍さんとカルトの関係は日本会議だけじゃないですよね。

北朝鮮ではありませんが、共産主義だろうが、原理主義だろうが、カルト宗教だろうが、どんな世界でも洗脳された人たちは、自分というものがなくなり、上(=神?)から言われたままの行動が正しいのだと思い込んでいます。本当に気持ちの悪いことです。

政治と洗脳、政治とカルトの関係は、どうなっているのか、本当のところが知りたいです。この際、徹底的に膿が出るようにと祈っております。


★関連記事
 洗脳教育に邁進する学校は嫌だ
 「日本会議」と政権の関係を警戒する海外メディア
 千葉県知事選に思う政治と宗教
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洗脳教育に邁進する学校は嫌だ

2017年02月24日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
金正男暗殺事件は、北朝鮮の工作によるものとの見方が濃厚です。
生まれたときは無垢の魂であったはずが、上から言われたことは拒むことを許されない、人を殺すのも平気な人間になってしまう、かの国の民に、同情の気持ちも湧いてくる。
北朝鮮という国では、3代続く金王朝の神格化を、国民は物心ついた頃から洗脳され、それに沿った生き方しか選べない人生だ。
国から逃げ出さない限り、異を唱える者は、国家にとっての「おぞましき変人」であり、待ち受けるのは粛清という名目の「死」しかないのである。


幼児教育とは、「教育」という名のもとに、たやすく子どもを洗脳する事ができるので、幼いころの環境次第で人間は変わってしまうこともあるのだろうと、改めて思う。


そこで、今話題になっている、安倍昭恵さんが名誉校長をつとめていた、瑞穂の國記念小學院(=別名・安倍晋三記念小学校)の件。建設をめぐり破格の9割引きでの国有地払い下げで政治家の関与があったか否か、と疑惑を持たれている。


 詳しくはこちら→【安倍昭恵首相夫人名誉校長・日本会議系理事長】教育勅語を読ませるあの軍国幼稚園の小学校用地に国有地が9割引きで払い下げられていた。【売却価格は隠蔽】

23日の報道ステーションによると、国会で野党に「首相夫人が広告塔となっている」と追求された後に、突然HPから、アッキーの写真とコメントが消えました。
いまさら、遅いのよ。画面は消せても事実は消せないから。



政治家の関与がどうだかという前に、トップに首相夫人が名前を出していれば、文科省も財務省もはそれなりの忖度をするでしょう。
その下には、超右翼の国会議員の平沼赳夫さんの写真もあるし。


国のこの学校法人への特別待遇も問題だけど、この問題で明らかになったこの古色蒼然とした旧仮名遣いが「いかにも」っていうような学校の姿。
HPを見ると、

「天照大御神様を中心として、天神地祇八百万神(あまつかみくにつかみやおよろずのかみ)をおまつりしています」

と一見、素敵な文言ですが、理事長は胸にブルーリボンバッジをつけた日本会議大阪支部の会員である。

日本ではじめての神道系の学校法人というけれど、自然信仰の古代の「神道」と、明治維新後に作られた「国家神道」は根本的なところで別物と思います。
国家神道は、神話の世界で味付けしてロマンをかきたてている?ものの、その芯の部分は、かつて森元総理が言った
「天皇を中心としている神の国」であり、国民は天皇の民・こどもなので、天皇のために死ぬことで、靖国の神となれ、そのために靖国神社があるのだ、という本音
・・・があるのである。

そのためには、日本国憲法の、国民主権とか基本的人権なんか、削除したいとも思っているのである。

100歩譲って「私立」ということを考えても、そんな理念の日本会議系の学校に関して、日本会議には現総理大臣である安倍さんを筆頭に閣僚の多くが所属しているのだから、とてもスルーできない。
そんな思想を、幼稚園、小学校の子どもたちに洗脳教育したら、いずれは国家に従属して疑わない北朝鮮のような国民ができあがる。
日本会議の政治家やメンバーにとっては、そんな国が理想なのだろうか。

かような学校は、まったく認められない、絶対に認めてはならないものだ。

21日の報道ステーションの取材。
かの小学校と同じ系列、学校法人森友学園の塚本幼稚園、幼い子達が、戦前の全体主義の象徴でもあるような「教育勅語」をそらんじている。軍歌も歌うのだという。

余談ですが、私の亡き母もあの教育勅語をそらで言っていた。意味はよくわからなかったけど。
こども時代に覚えた言葉は一生覚えているのだ。
「あんなに一生懸命覚えさせられたのにね」と、言ってそれ以上は何も言わなかったが。
教育勅語をまた引っ張り出してきて、幼い子に覚えさせている。
生きていたら母はなんと思うだろうか。


番組の中で幼稚園からの手紙として書かれた、特定の国の人達を不当に差別、誹謗するような言葉があった。

「中国・韓国は悪い国だからというふうな指導をしていて、
 クラスメートで中国の子がいたんですが、
 その方も突然いなくなって、
 いじめられていたって、
 それも先生と生徒にいじめられていたと」

と、幼稚園の保護者の声も。

普通の人は、日本会議の存在も理念も知らないで生きている。
いじめられた子の保護者も、たまたま近所に幼稚園があったから入園させた、くらいの理由かもしれない。


  


それに対して、理事長に質問すると、この幼稚園に入園させた保護者のほうがおかしいと言い、自身の口から「変な人」「おぞましい」という言葉が…
活字で見るより、映像で見たほうが森友学園の教育方針と理事長の「人となり」がよくわかりますよ。
見た人のほとんどは、「おぞましいのはあなた」って思ったと思います。

そして、そのおぞましい言葉の数々は、口には出さねど、同じ日本会議に属する安倍政権の政治家たちの「本音」でもあるのだろう。

 詳しくはこちら→報道ステーション 森友学園の理事長の差別発言をそのまま放送し視聴者ドン引き #報ステ



こちらは、23日の報道ステーションより







もうこれ見て、心底がっかりしました。
アッキーは少しは話のわかる人って思っていたのに、こんな幼稚園で培った芯ってどんな芯でしょうか。
恐ろしいことを笑いながら言ってますけど。


------------------

今、意識のアセンションの真っ最中、意識の二極分化を、日々感じています。
高いパワーは、ピラミッドのように周囲を持ち上げ、低いフォースは、蟻地獄のように周囲を引きずりおろすような、そんな感じ。アッキーも残念ですが、一緒に下がっていきました。
目には見えないことだけど、意識の世界は、そういうイメージがあります。



コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学習漫画・幣原総理からマッカーサーへ入れ替わった9条提案者の怪

2016年11月06日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
11月6日の東京新聞1面トップに、こんな漫画が・・・

入れ替わった9条提案 学習漫画「日本の歴史」




入れ替わった9条提案 学習漫画「日本の歴史」
東京新聞 2016年11月6日

 戦争放棄を盛り込んだ憲法九条は、日本側の意思でつくられたのか、それとも連合国軍総司令部(GHQ)に押し付けられたものなのか。長く論争となってきたテーマについて、読者の方から興味深い情報が寄せられた。小学館の学習漫画は当初、幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)首相の提案と表現していたが、ある時からマッカーサーGHQ最高司令官の提案に変わったという。記載はいつごろ変わったのか、どんな事情があったのか、学習漫画を巡る「謎」を追った。
 学習漫画は「少年少女日本の歴史」。第一巻が一九八一年から刊行されているロングセラーだ。指摘された場面は第二十巻「新しい日本」の中で、四六年一月二十四日の幣原・マッカーサー会談を描いた一コマ。出版時期が違うものを探して比べたところ、絵柄はほぼ同じなのに発言内容が変わっていた。

 具体的には、九三年三月発行の第三十三刷は、戦争放棄を憲法に入れるよう提案したのは幣原としていたが、九四年二月発行の第三十五刷はマッカーサーの提案となっていた(第三十四刷は見つからず)。現在発行されている増補・改訂版は二十一巻で現憲法制定に触れているが二人の会談場面は描かれていない。

 漫画の表現変更は昨年夏ごろからツイッター(短文投稿サイト)で話題になっていた。その中から「国会前で『憲法は米国に押しつけられたのではなく、日本側が戦争放棄を提案したのです』と訴えるチラシをもらった。配っていたのはシルヒトマン氏」との書き込みを見つけた。

 その人は埼玉県日高市のドイツ人平和歴史学者、クラウス・シルヒトマン氏(72)。幣原や九条について何十年も研究し、日本語やドイツ語、英語で本も出している。幣原提案説に立つ。漫画の表現変更に気づき、新旧の描写を著書に載せたり、はがきにして首相官邸前デモで配ったりした。それが拡散したようだ。

 漫画の表現変更の理由は知らないという。記者も手を尽くしたが、監修した学習院大学元学長の児玉幸多(こうた)氏は二〇〇七年に死去。小学館広報室も「記録が残っていない。当時の担当編集も退社し、経緯は把握していない」との回答だった。


 シルヒトマン氏=写真、朝倉豊撮影=

◆ドイツ人研究者指摘「湾岸戦争で世界の批判影響か」
 シルヒトマン氏に漫画の書き換えや憲法九条について聞いた。


 -幣原元首相や憲法九条になぜ興味を持ったのか。
 「ドイツの平和学会に入り、各国の憲法、特に平和に関する規定に興味を持った」

 -漫画の表現の書き換えに気づいた経緯は。
 「日本人に広く読まれている漫画で、どう表現されているのか興味を持った。最初に幣原がマッカーサーに(戦争放棄を)提案している方を見つけ、その後、真逆のストーリーになっていることに気が付いた」

 -表現が変わった理由をどう考えるか。
 「日本が湾岸戦争で国際的な批判を受けた後、漫画の表現が変わった。日本人が、改憲を現実的な問題として真剣に考え始めた証しではないか」

 -改憲勢力には、九条も時代に合わせて変えるべきだという意見がある。
 「九条は本来、国連が世界連邦として機能し、世界中で武装解除が進むという理想を見据えて策定された。現実はそうなっていないが、今は過渡期。変えたらすべて終わってしまう」

 -九条はむしろ世界に広げていくべきなのか。
 「戦力不保持を明記した九条は際立っている。この条文を各国の憲法に生かすことができれば、大きな起爆剤となるはずだ」

<憲法9条> 戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認を明記し、平和憲法の根幹と位置づけられる。1946年1月24日、幣原喜重郎首相がマッカーサーGHQ最高司令官と会談した際に戦争放棄を入れるよう提案したという説と、否定する説がある。
<ニュース読者発> 今回の取材は、千葉県佐倉市の匿名の女性が送ってくださったファクスが発端です。表現が変わった理由は解明できませんでしたが、いろいろ気づかされたことがありました。(北條香子、安藤美由紀)




一体、いつ誰が、漫画のセリフをかえてしまったのか。
まるで、豊洲市場の盛土問題みたいに、責任の所在が曖昧で、関係者もわからないとは?
版を改定するときに、厚い漫画本の、ひとコマのセリフなど、いちいちチェックも入らずに、何も引っかからずにスーッと来てしまったのだろうか。

>日本が湾岸戦争で国際的な批判を受けた後、漫画の表現が変わった。日本人が、改憲を現実的な問題として真剣に考え始めた

この言葉には少し異議があります。ドイツの方なら、相対的な対象として「日本人」という言葉を使ったのだとはわかりますが、当然日本人の多くは、今も改憲を望まない人のほうが過半数だからです。
これは、湾岸戦争時に、外務省がお金だけだしても、多国籍軍として参加できなかったことで感謝されず、惨めな思い、コンプレックスのように感じたことが原因で、外務省の中にも9条を変えることが宿願となった人たちもいたということです。
しかし、大金を出しても感謝されなかったというのは、日本の負担した金130億ドルの大半がアメリカにわたって戦費に使われ、肝心のクエートの復興には残りのわずかしか回らなかったため。
感謝されなかったというのは、誤解を招いたむしろ外務省の説明不足だったとわかっています。
 http://www.tokyo-np.co.jp/hold/2007/sakimori/news/070822.html

しかしそれを口実として、本当は国内の改憲勢力が利用。9条をなくすための布石を打っていたのだと今になってわかりますが。

だから、この漫画のセリフ一つとっても、1950年代から連綿と続く「改憲宿願のある勢力」が着々と準備してきたその一環の一つなのだろうなあ・・・と。それは感じます。



★関連記事
 憲法9条は、アメリカの押し付けではなかった
 9条を提案した幣原喜重郎氏の決断
 逆境は意識レベルを上げるチャンスでもある
  
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

総立ち拍手のやな感じ

2016年10月04日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
いまさら、書こうか迷ったのですが、昨日の東京新聞の投書欄に、93歳という大先輩の方のご意見が掲載されていて、本当にそうだなあと思いましたので、ご紹介させていただきます。





赤線で引っ張ったところは、私も日頃から思っていたことです。政治家のいっけん、耳障りの良い言葉にごまかされがちですが、もともと靖国神社の起源は、日本古来の神社ではなく明治維新の時に作られたもので、日本の軍部の管轄下に置かれていたものです。
閣僚の靖国参拝に関して、彼らは中国や韓国が批判するから、マスコミはいちいち騒ぐなといいますが、そんなことは関係ない。
日本人だって、むしろ日本人だからこそ、明治以降の国家が起こした外国との戦争に苦しんだ当事者ですから、この方のように思うのは、当然ではないでしょうか。

また、線は引っ張っていませんが、この部分。

首相表明演説で、自衛隊員らに敬意を評し自民党議員らが総立ちして拍手した光景に、同じ空気を感じた。

 
首相の呼びかけで自民議員が起立・拍手 衆院議長は注意
(朝日新聞2016年9月26日)
 安倍晋三首相が26日の衆院本会議で行った所信表明演説で、領土や領海、領空の警備に当たっている海上保安庁、警察、自衛隊をたたえた際、安倍氏に促された自民党の議員たちが一斉に立ち上がって手をたたき続けたため、約10秒間、演説が中断した。大島理森議長は「ご着席下さい」と議員らを注意した。


もし、彼の演説が、人類愛に根ざして、誰よりも人の心をうつものであるなら、スタンディングオベーションを否定するものではありません。

が、ニュース映像で見る限り、話の内容の流れから異様さしか感じなかった。
昨年の安保法により、今回、自衛隊が南スーダンという日本とはまったく無関係の国の内戦に、巻き込まれ、死者もでる可能性が出てきた。

それだから、ことさらに、総理から自衛隊員への言及があったのだろう。
自衛隊員とその家族にとって、安保法の施行により、命をかけなければならない度合いがまったく変わってきた。国民を守るためではなく、日本とは関係のない遠い国の知らない人との命のやり取りをするのである。申し訳ない、というならまだわかる。

隊員のリアルな生死のこちら側で、笑いながら「がんばっている自衛隊さん、ありがとう」と、拍手する軽さに、多くの人たちが違和感を持ったのではないか。
彼は、自衛官が何人死んだところで、今度こそ閣僚こぞって靖国にお参りすれば、その罪は帳消しになると思っているのかもしれない。

また、さらに不気味に思ったことは、数では大きな力を持つ自民党議員たち。
人の生死にもつながる事案も、みんなが立ったから自分も立って拍手、というような、空気で決められていくような怖さ。
首相に対する無自覚で無批判な態度が、今の自民党の底の浅さを物語っている。

自分中心のエゴに基づく演説に拍手が起こる、この国の自称・責任政党の無責任さを見ながら、人間の何かが崩壊していくさまを現実に見た思いです。


★関連記事
 投票日ですが・・
 「そもそも総研」むのたけじさんのインタビューと、義父が大陸から持ちかえった写真のこと
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする