虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

ETV特集・原発事故 最悪のシナリオ ~そのとき誰が命を懸けるのか~

2021年03月08日 | 脱原発

一つ前の記事で、

日本は当然のことですが、どの国であっても、地球からとんでもないしっぺ返しがいつ来るのかわからないということを、為政者は自覚して、国民のために「天災の最悪の想定」を常に忘れないようにしていただきたいものです。


と、書きましたが、その日の夜、偶然ETV特集で、 「原発事故 #最悪のシナリオ ~そのとき誰が命を懸けるのか~」を、途中からですが見ることができました。


どんな災害・天災であっても、最悪のシナリオを描けば原発の存在自体が国家の大きなリスクになることは、自明の理です。
だって、いったん暴れてしまったら、もう誰も止めることができなくなるのですから。

こちらのツイートで30秒の動画が見られます。
  ↓



細野さんもこのときの意識レベルは700を超えていた。原発事故に対して逃げずに本気だったから。。
今はとても残念な結果になっているけど、希望の党から自民党と流れて、どんどん下がって今は無力になっている。残念だし悲しいけど細野さんが自ら選んだことだから仕方ない。この番組を機に、再びパワーに戻ったらうれしいのだけど…

10年来、当ブログでも「脱原発」の記事を書き、菅直人さんの話など折りにつけ見聞きして、最悪のシナリオの作成は知っていたけど、以下は初めて知った。

自衛隊の人の衝撃的発言。例によって皆様のツイートを引用させていただきます。ありがとうございます。





当時の東電の会長、勝俣氏。自衛隊の偉い人を呼んで
「自衛隊に原子炉の管理を任せます。自衛隊にやってください」
とお願いしていた件・・最終的には自衛隊に丸投げにしようとしていたのか。

自分たちで管理できないなら、原発なんか持ってはいけないものだったのに。
もちろん自衛隊だって、専門知識もないし、そんな訓練もしたことない。
国家のためなのだから、自衛隊は死んでも仕方ないだろう、という上級国民のおごりも感じるから、ぞっとする。





話は変わりますが、今週の金曜ロードショーは「Fukusima50」を放送します。
10年前、続く余震の中で原発は大丈夫なのか、怖くて沈鬱な最初の一週間でした。最後まで逃げずに踏ん張った事故現場の作業員の皆さんには心から感謝したいし、今でもリスペクトの気持ちはあります。
でもこの映画は、「原発事故を乗り越えた英雄」というエンタメに仕上げられたノンフィクションの事実とは違う映画と知ってしまったから。
好きな役者さんたちが出ているのに、見たい気持ちがぜんぜん起こらない。

原作が日本会議や安倍晋三さんと親和性の高い門田隆将という人の手によるもので、試写会を見た方によれば、まるで菅直人が事故現場に邪魔をしに来たような描かれ方(安倍応援団がいつも言っていることだけど)だということです。

原因は、東電本店が現場の情報を囲い込み、官邸に流していなかったから、らちがあかず国として対応のしようがなかったため。
吉田所長は当然、本店が官邸に情報を伝えていると思っているから、総理が来たことに当初は、戸惑いもあったと思うが。 
しかしベテラン作業員は以下のように述べていた。

福島民友新聞(3月1日1面)東電の協力企業のベテラン作業員のコメント

「菅直人首相が視察に来たから作業が遅れたとされているだろ。でも全然そんなことない。俺たちは仕事をこなし『こんなところにも総理が来てくれるんだ』と感心したぐらい。批判は現場を見ない現場を知らない人たちの話さ」

菅直人の再評価



何度も書いてきたけど、多分に政治的に偏った事実と異なった描写は、まだ生々しい現実が現在進行形であるだけに、いかがなものかと思う。
彼らは当時から、原発事故すら政局に利用してネガキャンばかりで相手を貶めることのみに執着していた。自分たちの嘘を真実と思い込んでしまっているのか?自己洗脳だろうか。
その点が残念で、もちろん現場で戦ってきた方たちへのリスペクトの気持ちはそのままだけど、個人的には見る気が完全に失せてしまった。
来週の金曜ロードショーは、我が家では見ない。

 →「Fukushima50」は「事実の加工」をした現政権のプロパガンダ映画
 →続・元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【2】


こういうツイートもありました。
  ↓






※10日深夜に再放送があるので録画してあらためて最初から見ようと思います。

10年前の3.11。最初の1週間は官邸に泊まり込み、ほぼ不眠不休だった当時の政権にいた人たちは、この10年、さぞかし歯がゆかったことだろう。

OGPイメージ

震災当時不眠不休の枝野氏が提言、危機管理庁創設を - 社会 : 日刊スポーツ

東日本大震災の発生当時、民主党政権で官房長官を務めた立憲民主党の枝野幸男代表(56)が、日刊スポーツのインタビューで復興への思いを語った。震...

nikkansports.com

 



コメント (3)
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あの時、菅直人総理でよかった

2021年02月22日 | 脱原発



リアルタイムで見ました。
「総合的、俯瞰的」視点は政治家に必要だけど、加えて「具体的、納得できる説明責任」もそこにはなければならないと、菅直人さんの質問を聞いていてあらためて思った。
東日本大震災の時の「最悪の事態を想定する」という当時の菅政権の視点は、安倍スガ自民党の新型コロナ対策にはあったようには思えなかった。
逆に今でも、何かのブレーキがかかっているようにも感じる。


菅さんは、野党党首とも差しで会談すべきだと言った。枝野さんの意識エネルギーは、今、最強だから、是非実現したらいい。日本の変化を促すきっかけになると思う。それが、スガさんにできれば・・の話だけれど。
かつての一直線の刺すような攻めでなく、いい意味での老獪さも出てきた今の菅さんは、カツ丼を持ってきて犯人を落とす刑事のごとく、スガさんに迫っていた。


山岸一生さんのこのツイートに続く一連のツイートに顛末が。。




今となっては菅さんのライフワークでもある再生可能エネルギーについて、とても具体的で前向きな提案があった。
こちらもツイッターの皆様のご意見から。感謝。












私が政治に関心を持ったのは、環境問題がきっかけだったから、やっぱり菅直人とかアル・ゴアには、一目置いてしまう。

脱原発には、原発に固執する経産省ではなく、ウィンウィンのアイデアで農林水産省から道を通す。
広い視野と、したたかさも感じられて、久しぶりに明るい気持ちになった。良かったよ、菅さん。


震災の時は、自民党の原発政策のツケを払う形で、命がけで原発事故対応に追われたのに、デマを飛ばした安倍晋三を中心とする自民党や原子力村や電通に通じるマスコミとバイトのネット工作などで、徹底的に貶められてその座を追われた。同調するように国民も、サンドバックにみたいに菅直人を叩いていれば、いろんな腹立ちが紛れたのだろう。

そのときの悔しさを思うと、私なんかは、人間ができてませんから、いまだに気分が悪くなるのだけど…
菅さんにとっては、そんな個人的な恨みなんかどうでも良くて、一番大事だったのは、最悪の事態を免れた安堵の方だったのだと思う。
すべてのネガティブな感情など些細なことと思えるほど、本気の大きな大きな危機感と責任感を持っていたからこそ。
そのあとの自民党の総理大臣らの無責任で愚かしい、あれやこれやを知るにつけ、菅さんはとてつもなく、いい人だったと思う。今さらながら、あの時、菅直人で良かったと思う。


おまけ 今日は猫の日ですから。

そらちゃん、うみちゃんではなく、くうちゃん、かいちゃんと読みます。
名前の由来は、弘法大師空海から。菅さんは、四国お遍路に行かれましたし。
黒い方が、くうちゃんで、小笠原村で育った小笠原ネコプロジェクト!の保護猫さんです。かいちゃんは、くうちゃんのあとから飼われた女の子です。
菅さんちのことなら何でも知ってるわ(嘘です)

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ドイツは55%再生エネ達成、日本は原発をベースロード電源に

2020年08月24日 | 脱原発

ドイツの再生エネルギー55%に 石炭コスト高で過去最高
2020年7月11日
 【ベルリン共同】ドイツのフラウンホーファー研究機構は11日までに、国内の1~6月の発電量に占める再生可能エネルギーの割合が55.8%と過去最高(前年同期は47.3%)になったと発表した。風力発電が30.6%と最多。同国の伝統的なエネルギー源で二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭は、排出に課金する制度でコスト高になり、割合が大きく減った。
  ドイツ連邦議会(下院)は3日、温暖化対策として、今後の18年間で石炭火力発電所を全廃する「脱石炭」法案を可決したばかり。2022年末までの脱原発政策も進み、政府は50年までに電力の80%を再生エネで賄う政策を掲げている。




2011年の福島の原発事故のあと、脱原発に舵を切ったドイツ。今年7月に石炭火力を全廃する「脱石炭法案」が可決されたばかりというドイツ政府は、2050年までに電力の80%を再生エネでまかなう、という政策を掲げる。

反面、日本では、事故後脱原発のうねりが全国的に広がったが、原子力村の激しい抵抗と安倍自民のおごりが原発再稼働と原発維持に、時を逆行させた。

2012年12月の選挙公約では、国民には「依存しなくても良い社会を目指す」消極的ながら脱原発を言っていたのに、今では小泉元首相をして「安倍では原発ゼロはもう無理だ」と言わしめた。
 「安倍首相で原発ゼロ もう無理だ」小泉元首相が失望感:朝日新聞デジタル


このまま悪夢の自民党政権が続けば、天変地異、災害列島の日本において、また次の事故が起こるとも限らない。
また、10万年は、完全密封保管しておかねば安全にならない、原発の使用済み燃料棒(核廃棄物)の保管場所も、災害列島の日本では、いまだに見つからないのに、また核のゴミを増やし続けるのか。
ばかげたコロナ対応と同じく、原発政策も少し考えれば、それがどんなに馬鹿なことかすぐわかるのに・・。

ありとあらゆる場面で、評価できることは何一つない政権である。
安倍さんは体調が悪そうだ。

こちらの記事「私にとってのパワーかフォースか 2」で、

もう今までのようなことはできない。全部自分のしたことが、四方八方から自分の心と体に返って来る。
それはたとえ法律が罰することができなくても、社会的な制裁とともに、見えない本当の罰は、心身のストレスとなって、心と体がそれを受け止めなければならないだろう。自分たちが苦しめた人たちの苦しみを少しでも感じることができるだろうか。


・・と、私は書いた。

ここまで意識エネルギーが下がれば、本当に具合が悪くなるのも、仕方ないと思う。
しかし、自分では幕引きできないから、ドクターストップで仕方ないね、と終わらせるのかな。

何でもいいから、日本のために、早くこの悪夢が終わらないかと祈るばかりだ。

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日本科学者会議「コロナ収束まで原発停止を」

2020年06月18日 | 脱原発


原発災害 3密対策は棚上げ 被ばく回避と換気は両立困難

今朝の東京新聞1面トップ。てっきり18日決行される予定の「河井夫妻逮捕へ..」みたいな見出しかと思えば、これだった。

脱原発の東京新聞の面目躍如だ。
原発にもし万一のことが起こった場合、屋内避難がマストだが、コロナの三密対策と矛盾が起きてしまう。
明日何が起こるかわからない時代だからこそ、「原発はコロナ収束までは運転停止すべきだ」という、4月下旬に出した日本科学者会議のもっともな声明です。
そして何にせよ、原発は本当にリスクが多い発電方法だなとあらためて思った次第です。
以下、メモのために全文転載。


原発災害 3密対策は棚上げ 被ばく回避と換気は両立困難
東京新聞 2020年06月18日

 原発事故の際の避難計画や防護措置に新型コロナウイルスの「3密」対策が十分盛り込まれていないことが明らかになった。原子力防災担当の内閣府は「放射能防護と感染防止の両立を」と通知したが具体策は示さず、原発立地自治体の対策も実質的に空白の状態。放射能対策と感染防止を両立する手段は見いだせていない。ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英氏(名古屋大学特別教授)が共同代表幹事を務める日本科学者会議は「コロナ収束まで運転停止を」との声明を出している。 (石川智規)

原発災害 3密対策は棚上げ 被ばく回避と換気は両立困難

 



 原発が重大事故を起こし放射性物質が放出された場合、原子力災害対策特別措置法にもとづき、原発から半径約5キロ圏内の住民は即時避難が求められ、30キロ圏内の近隣住民は屋内退避や避難が指示される。自家用車で避難できない住民は県や市町村が手配するバスで集団避難する。
 関係者が特に頭を悩ますのは屋内退避のルールだ。内閣府は6月上旬に自治体に通知した「感染症流行下での防護措置の基本的な考え方」で、屋内退避の場合は「被ばく回避を優先する」と明記。「原則換気を行わない」とした。

 だが、換気しなければ3密状態になる。学校の授業中などに事故が起きた場合、大勢の人が密閉空間での屋内退避となり、コロナ感染拡大の懸念が高まる。
 現在国内では九州電力と関西電力の3原発5基が稼働する。九電の玄海原発を抱える佐賀県玄海町役場の担当者は「放射能対策と換気の兼ね合いは困難」と苦渋を隠さない。

 バスによる避難でも、内閣府指針は「人との距離の確保やマスク着用、手指衛生」などを求めながら、座席間隔や消毒手法などは自治体任せだ。稼働中の関電の高浜、大飯(おおい)原発がある福井県の担当者は「手探りの部分が多い」と悩み、具体策は示せていない。佐賀県もバス事業者などを含めた検討会を開く予定は「まだない」(担当者)という。

 一方、事故の際は緊急事態対策の拠点となる「オフサイトセンター」に国の原子力防災専門官や自衛隊、警察らが詰め、緊急対応に当たる決まり。放射性物質を防ぐため、ドアなどの密閉性を特に高めた「3密」状態の施設だ。

 内閣府は「手洗いや離れて座るなどの対策は取るが、まず原子力事故の収束に全力を尽くすのが大事」として、施設の運用指針をコロナ向けに改正する考えは「ない」という。だが、東京電力福島第一原発事故のように事態収拾が難航し対応が長引けば、施設内で感染が拡大、事故対応自体が難航する可能性もある。

 米ゼネラル・エレクトリック社出身の原子力コンサルタントの佐藤暁(さとし)氏は「本来両立が難しい3密対策と放射能防護策を自治体任せにし、具体策を講じない国の姿勢は問題」と批判。「新型コロナで原発の運転リスクは高まっている」と警鐘を鳴らす。


【解説】新型コロナで一段と高まる原発リスク

 原発事故の際は、放射能被ばくを回避するための屋内退避が必須となる。放射能を入れない密閉空間の確保が求められるが、新型コロナの感染症対策では密閉は禁物。ジレンマを解く答えは見つからない。新型コロナがもたらす新たな日常は、原発の稼働リスクを一段と高めたといえる。

 「原発災害避難訓練に参加したが、大規模避難はただでさえ難しい。感染拡大を防ぐのは不可能に近いのではないか」。

日本科学者会議メンバーの豊島耕一佐賀大名誉教授は指摘する。

 原発は、放射能漏れを防ぐための過密な空間に、膨大な作業員が保守管理にあたる施設だ。事故時には応援要員でさらに人員は膨れ上がる。1人でも作業員が感染すれば、感染拡大を防ぐための自宅待機などで作業に大きな支障が生じる。

 実際、稼働中の九州電力玄海原発では4月中旬、建設作業員が感染して約300人が一時、出勤停止となり、テロ対策施設の工事が中断。停止中の東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)でも工事業者が感染、約4000人が携わる安全対策工事の8割が2週間止まった。

 炉心溶融(メルトダウン)など重大な原発事故で、対応要員に感染が広がり、収拾が遅れれば、地域ばかりか全国や海外までダメージを与えかねない。
 東電福島第一原発事故では原発の信頼性が揺らぎ、建設費と管理費が、はね上がった。新型コロナ感染拡大は、原発の危険性を一段と増幅させ、原発再稼働を急ぐ安倍政権のエネルギー政策の正当性がさらに揺らいでいる。(石川智規)


日本科学者会議「コロナ収束まで原発停止を」

 新型コロナ感染拡大下の原発のリスクに関しては日本科学者会議が4月下旬、「新型コロナ感染拡大中の今、原発の即時運転停止を求める」と題した声明を発表した。

 声明は

「原子力施設がひとたび事故を起こせば放射性物質防護のために屋内退避が不可欠で『密室』をつくらねばならない。新型コロナ対応とは相反する条件となる」

と指摘。

「避難場所自体で感染爆発、修羅場となりかねない」

と警告した。

事故対応や日常の運行管理でも閉鎖空間で働く要員に感染者が発生すれば「勤務体制がたちどころに崩壊し緊急時対応体制や安全運転体制の崩壊につながりかねない」

としてリスク管理策は不可欠と主張。

「稼働中の原発の運転停止を求める」した。

 同会議は自然科学などの研究者らで構成する総合学術団体。共同代表幹事は、名古屋大素粒子宇宙起源研究所の益川敏英名誉所長(同大特別教授)と、昭和女子大の伊藤セツ名誉教授の2人。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


確かに、想像力があれば、放射能を避ける屋内退避の三密とその中で次々と起こる感染爆発。
原発誘致地域は田舎で高齢者が多いだろうから、感染した場合の「修羅場」の映像も映画にならなくても見えてくる・・・

今は、コロナによって、企業の経済活動もだいぶ縮小しているので、電力需要も減ってきているのではないかと思う。
以前、文科大臣が「身の丈」発言をして物議を醸したが、悪い意味ではなく、こういうときこそ良い意味で「身の丈」にあったエネルギー需給を考えてもいいのではないか。


例によってモーニングショーの話で恐縮ですが、コメンテーターの玉川徹さんが言っていたことが、引っかかったので。
自分たちは、テレワークで仕事をしているけれど、テレワークできない人たちがいる。医療・介護、流通、食品メーカー、農業、交通、警察などで働く人たち。
こういう仕事は、社会のキーワークとして必要な仕事だけれど、もしかしたらテレワークですんでしまう仕事は本当に必要な仕事なのだろうか・・と。

テレワークでも必要とされていることはあるのだろうけれどこの機会に、本当の意味で働くと言うことをあらためて、考えてみてもいいのではないかって私も思ったので。

お金稼ぎのために働くのか、社会に必要とされているから、働くのか。
その仕事は世のため人のためになっているのか・・・。
生きていくのにお金は必要だっていうのはわかるから、こういう問いはいろいろ頭の中がぐるぐるになってしまうけど。
でも、もしかしたら本当はなくてもいいことをわざわざ、何かを破壊しながらエネルギーを使ってやってるんじゃないかって、そういう視点も、どこかに持っていたらいいなと思う。

たとえば原発で、収入は得られても、万が一の時の社会や環境に与えるリスク、迷惑が大きすぎること。だったらそれを動かすことで収入を得ることが本当に世の中の役に立つ仕事なのか?今は良くても、この先ずっと誇れる仕事であり続けられるのか、ということも頭の隅に入れておくといいなと思った。


★おまけ

18日の東京新聞よりこちらの記事も、胸に迫る。原発事故が起これば被害に遭うのは人間だけではない。

<ふくしまの10年・牛に罪があるのか>(3) 生き抜いていた23頭:東京新聞 TOKYO Web

川内村に到着した翌日から坂本勝利(かつとし)さん(82)は友人と飼っていた牛に餌をやるため、富岡町の自宅に隠れて通った。だが避難先が川...

東京新聞 TOKYO Web

 




★しばらく以下の記事をトップ記事の次の記事に固定しております。よろしくお願いいたします。
 未来はやさしい人たちに託される

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続・元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【2】

2020年03月13日 | 脱原発



安倍晋三さんの友達の門田隆将原作の「Fukushima50」を見て、ミスリードされる人が出てきた。やっぱり・・
原発事故を正確になぞった記録映画ではない。福島第一原発に残った作業員たちをヒーローとして称えたかった娯楽映画だ。
事故がどれほどの危機一髪だったのか、また、原発がいかにリスクの高い発電方法であるかを知るにはいいと思う。
・・が、同時に原子力村のプロパガンダであることに変わりなく、それを理解した上で見るなら見てほしいと思う。
菅直人が邪魔しなければ、原発事故は防げた、メルトダウンしなかった、というようなミスリードを誘ってしまう可能性もあるから。

これは菅直人個人をかばう意味ではない。

原発は、菅さんだろうが吉田所長であろうが、安倍さんだろうがスピルバーグだろうが、一度暴れてしまったら、手がつけられなくなるという意味です。
何度だって書くけど本当は、神のご加護の紙一重のラッキーで静まったのですからね。




元首相が見た『Fukushima 50』菅直人インタビュー【1】 の続編。
3/14(土)17:00まで、会員登録なしで読めます。
     ↓

元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【2】 - 中川右介|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

 東京電力福島第一原発事故を題材とした映画『Fukushima 50』(若松節朗監督)で、ネガティブな人物として登場した当時の首相。しかし菅...

論座(RONZA)

 


続編インタビューも読み応えがありました。

現場に「原子炉冷却のため海水を使うのはやめろ」というのは、本店からの指令だった。が、吉田所長は、本店には止めたと嘘をついて、海水注入をやめていなかった。(東電本店は海水を使うと原子炉がだめになってしまうために海水注入がいやだったようだ)

本店は吉田所長にだまされて、海水注入していなかったと信じていたのですね。
官邸は、もとより海水注入していたことも知らないから止めろと言うはずもないのに、なぜか、安倍晋三さんが菅直人が海水注入を止めさせた、というデマを飛ばした。
海水注入が止まっていると思っていたのは本店の人たちだけなので、「東電本店と当時は野党の一議員だった安倍晋三さんとがつながっていた」の証拠でもあるのです。

原子力村(電力会社、経産省、経団連、広告代理店、それらに依存するマスコミ、政治家等)は、唐突に脱原発発言をした菅直人が憎くて仕方なかったのでしょう。
とにかく、菅直人が悪い、という印象操作で、彼を総理の座から引きずり下ろそうという思いが一致して動いていたんですね。
(絶対そうだろうと思った)
他にもいろいろ、納得できる内容なので、ぜひ続編も読んでいただきたいです。



おまけ

そのあたりを書いたインタビュー一部抜粋


――映画では海水注入が始まったすぐ後に、官邸にいるフェローから吉田所長に電話があり、「官邸がゴチャゴチャ言っているから、止めろ」と言い、吉田所長と言い合いになるシーンがあります。吉田所長は、本店からも止めろと命令があるのを予測し、現場の職員に、「本店から海水注入を止めろと指示あるかもしれない。俺はそれに従うふりをして、止めろと命令するが、絶対に止めるなよ」と指示します。その予想通り、本店から中止命令が来て、吉田所長はそれに従い、中止を指示しますが、実は止めていなかった。

菅 私は、武黒フェローが吉田所長と話したことも、本店がどう指示したかも、何も知りません。19時40分を過ぎた頃、海水注入についての協議が再開し、55分に、注入するよう指示しました。

――19時55分の時点では、菅さんを含めた官邸の政治家は海水注入は「始まっていない」と認識していた。東電本店と武黒フェローは、いったん始まった海水注入は、命令により中止されていると思っていた。しかし、実際には19時04分に始まり、東電本店から中止するよう命令されたが、吉田所長は命令に従ったふりをした。


「安倍さんは東電の認識を真実だと思い込んだ」

菅 安倍さんは、東電本店が認識していた「事実」を、真実だと思い込み、「菅首相が、海水注入を中止するよう命令したため、作業が遅れ、被害が拡大した」とメルマガに書きました。安倍さんのメルマガは5月20日の夜に公開され、21日の読売新聞と産経新聞も同じ内容のことを大々的に報じました。

 報道を見て驚きましたよ。私の認識では「19時55分に海水注入をするよう指示した」であり、一度も、「中止しろ」なんて言った覚えがないわけですから。騙されていたとは言いませんが、私たち官邸も、すでに始まっていることを知らされずに、協議していたわけです。始まっていないという認識なんですから、「中止しろ」と言うはずがない。

 この報道の後、吉田所長は、「本店から中止するように言われたので、中止するふりをしたが、実際は中止しなかった」という旨の発言をしています。実は、その時まで、東電本店は中止されたと思い込んでいたんです。

 安倍さんの情報源が東電、あるいは東電から聞いた経産省の誰かであることは、明らかです。同じ情報源が各マスコミにも、菅首相の決定的なミスだとして持ち込んだのですが、裏が取れないとして、書きませんでした。書いたのは、読売新聞と産経新聞だけです。


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私は当時読売を読んでいたので、本当に読売を読むのはもう絶対やめようというきっかけにもなった、原発事故でした。
以来、なじみの新聞販売店で申し訳なかったけど読売とのご縁をきって、脱原発の東京新聞に変えました。
どんな新聞にも長所短所はあるでしょうが、イラク攻撃を支持し原発推進のためにフェイクもいとわない新聞だけは、もうごめんだったからです。


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元首相が見た『Fukushima 50』菅直人インタビュー【1】 

2020年03月11日 | 脱原発

元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【1】

今年も3月11日が巡りきた。
事実と反することがある「Fukusima50」ですが、当時総理だった菅直人は、肯定的に映画を評価しています。
自分自身の評価云々より重かったこと。それは、菅さんにとって、あのときの「恐怖」を共有していたのは東電本店ではなく、間違いなく事故現場にいた吉田所長らであったこと。そして、その恐怖をより多くの人たちに知ってほしかったからだと思う。(加えて東電本店の実態も)

しっかりしたインタビューで読み応えがありました。
3月11日の今日という日に、多くの方々に読んでいただきたいと思いました。
12日15時までは会員登録なしで全文読めるということなのでお早めに)
    ↓

元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【1】  - 中川右介|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

 東京電力福島第一原発事故から9年。事故対応にあたった原発職員たちの苦闘を描いた映画『Fukushima 50』(若松節朗監督)が公開されて...

論座(RONZA)

 



事故後の菅さんは「神のご加護」と何度も言っていましたが、このインタビューの時も同様でした。
現場の方たちの奮闘は心からリスペクトしますが、最終的には神のご加護、言い換えれば偶然の紙一重のラッキーで、助かった、ということは忘れてはなりません。
つまり、スーパーヒーローが原発事故を止めてくれたわけではない。私たちにできるのは人事を尽くして天命を待つ、それしかできないのだと思います。
私たちは、大いなる宇宙や地球の手の上で生かされている小さな存在であることをいつも思います。

震災を警告と受け止め、原発事故が起こすその後の顛末、人々の不幸もちゃんと知る、受け止める。そして変わること。
これは、レベル7の原発事故を経験した日本の使命だと私は思っている。
事故後、病に倒れた吉田所長はじめ、死の覚悟した関係者各位、ふるさとを離れなければならなかった福島の方々、見捨てられたように死んでいった家畜たちのこと、いつも心のどこかに置いておく。
それはこの国のすべての危機管理に通ずると思います。

でなければ、愚かな不幸は形を変えてまた繰り返されるかもしれないから。



コメント (2)
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元関電副社長「歴代総理らに年間数億円を献金」

2019年10月03日 | 脱原発

高浜原発を舞台に、関西電力幹部と元・高浜町助役(故人)による金品授受の件では、原発の影でうごめく怪しい巨額マネーが明るみになった。

下のYou Tube動画は、2014年の報道ステーションの映像のようだ。古舘伊知郎さんが出ている。
この動画をアップしてくださった方に感謝。ちゃんと残しておいてくださった方に感謝。
かつての歴代の総理大臣らは関電から巨額の献金を受けていた。

かかった総コストに利益分を上乗せして電気代を決める総括原価方式。ほぼ独占企業であるゆえに消費者は否応なく払わざるえない電気代。原発推進の名の下、電力会社はこの制度にあぐらをかいていた。
関西電力の電気代には政治献金代金も上乗せされていました。


元関電副社長「歴代総理らに年間数億円を献金」



「正しいことは言うておかないと、いかんなという
 そういう素朴な 死を前にした気持ちじゃないですか
 原子力発電所は安全と思ったことがないんです
 時代に逆行することはできない」


やっていたことはいかがなものかと思うけど、それでも、死ぬ前に、ちゃんと言うべきことを言っておかないとと、話してくださった内藤千百里(ちもり)元・副社長の勇気に感謝します。

私事ですが、原発事故が起こる前の我が家の夏の電気代(東電)、節電を心がけても1ヶ月20.000円をゆうに超えていました。東京ガスにまとめた今は、今年8月の電気代は7000円ちょっと。酷暑の夏、ほぼ1日中エアコンつけっぱなしの日も多かったけど。
省エネタイプの機種に変更、家族が減った、などいくつか別の理由はあるでしょうが、電気代が劇的に安くなったことは、とてもありがたい。

しかし長きに渡って、知らずに無駄な原発CM(政治家への献金も含む?)など原発推進のためのコストを上乗せして、高い電気代を払わされていた事は、今もなお腹立たしい限りです。



★おまけ
このツイートに続く大喜利(笑い事ではないが)・・


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あらわになる原発マネーと原子力ムラ

2019年09月29日 | 脱原発
少しタイミングが遅れたけど、この件は、ブログにクリップしておかねば。


東電・旧経営陣3人に無罪判決 原発事故で東京地裁(19/09/19)



東電旧経営陣3人の無罪判決。巨大津波への警鐘はあったのに、あえて無視と楽観視。隠蔽体質。
司法がまともなら、こんな判決はあり得なかったと思うけど、このときの永淵健一裁判長の意識エネルギーは、ー∞F。
残念ながら、この裁判長は、完全に安倍政権と原子力ムラに同調していたのである。涙。
 参照:東電旧経営陣無罪判決、裁判所が犯した七つの大罪(論座2019年09月25日)


3.11における原発事故から、8年半が経とうとしているが、原子力ムラはいまだ健在だ。
「脱原発」「再生可能エネルギーの促進と省エネ技術の開発」こんなまっとうなことを宣言してしまった当時の菅内閣は、永きに渡ってその営利を貪り続けた原子力ムラの総攻撃にあって、潰された。
彼らには、長年に渡り反原発を潰してきた実績、カネも力も機動力もあったから
 参照:電通マンの反原発への嫌がらせ活動


関電会長「“金品返却で激高”におびえていた」(19/09/29)



地方自治と電力会社と業者の癒着も原子力ムラの一部。
核廃棄物の始末の仕方もわからないのに、それを作れば湯水のように巨額のお金が湧いてくる、こんなおいしい商売はないと思っていたのか。
しかし、時代はそれをもう許さない。過去の価値は、瓦解しはじめている。


原発関連工事で売上急増、関西電力金品受領問題

関西電力の八木誠会長(69)らが関電高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役森山栄治氏(今年3月に90歳で死亡)から金品を受領していた問題で、森山氏に約3億円を提供した地元の建設会社は、原発関連工事の受注により、売上高を急増させ、2013年8月期から5年間に少なくとも約6倍伸ばしたことが28日、取材で分かった。

経済産業省は27日、電気事業法に基づいて関電に対し類似事案の有無について報告を命じた。公益事業を担う大手電力会社が起こした今回の事案を問題視し、徹底調査などを求めており、関電側の対応が注目される。

建設会社は1981年設立の「吉田開発」。信用調査会社によると、13年8月期の売上高は3億5千万円だったが、15年8月期は10億円を超え、18年8月期には21億円を上回った。関電の原発関連工事が業務の多くを占め、工事経歴書によると、15~18年に高浜原発や大飯原発(福井県おおい町)の関連工事を少なくとも25億円受注していた。他に調査会社が把握していない売り上げが存在する可能性もある。

高浜町の元町議の男性は「吉田開発と森山さんの関係は地元では有名だった。森山さんがいなければ吉田開発は関電関係の工事をここまで受注できなかっただろう」と証言する。

吉田開発から森山氏に対しては、工事受注に絡む手数料として約3億円が流れていたことが税務調査で判明。さらに森山氏が関電役員らに多額の金品を送っていたことが確認された。森山氏は調査に対し「関電にはお世話になっているから」と説明していた。

27日に記者会見した関電の岩根茂樹社長(66)は「(森山氏が吉田開発に)関連しているとの認識はあった」と話した。(共同)



原発はおいしい仕事。だということは、いまさらだけど、よーーーーくわかったですよ。


スウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリさんの言葉は、忘れられない。


なのに、あなた方が話すことは、
お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。
よく、そんなことが言えますね。




世界にけんかを売っているみたいだけど、言っている内容は本当にそのとおりだと思う。これは気候変動に限ったことじゃないんだ。全てにおいて、お金が優先。自分さえ良ければいいの。
現代人が信じ、最優先してきたその価値は、近い未来においては、なんと愚かなことだったのかと嘲笑われるかもしれない・・。






アメリカの9.11同時多発テロの時、怒りに震えるアメリカ人は、無関係のイラクへの攻撃を大半が支持し、一方的にイラクに戦争を仕掛け、無実のイラク人を大量殺戮した。結果、テロを増やし、中東の火種を増やしただけだった。
同じように、原発事故の怒りと恐怖に煽られた日本人は、すべて菅直人が悪かったことにしたいという勢力の言説に煽られて、結果的に原発推進の自民党政権を勝たせた。カネと欲とエゴ的教義を振りかざす原子力ムラは生き残った。


怒りや恐怖に震えると、人は誰かのせいにすることで、心の折り合いを保とうとする。誰かを悪者にしたセンセーショナルな言説を、たやすく受け入れたくなる。
その結果、ろくでもない選択をしてしまう。後悔先に立たず。
私達は、苦しく辛いときでも、世の中の流言飛語に押し流されないように、少し上から見て、そのような時こそ冷静さを失ってはならないと改めて思う。


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電通マンの反原発への嫌がらせ活動

2019年09月25日 | 脱原発
どんなに素晴らしい情報も、人々に届かなかったら何の役にも立たない。
そういった意味では、プレゼンテーションの力は侮れないし、その能力の高い人に対しては一目置いてしまうけど。
でも、その情報が、間違っていたり嘘だったり、思い込みだけの世論誘導であったりしたら、その能力は、悪魔の力となってしまう。

世界有数の広告代理店、電通は、クライアントである自民党とタッグを組んで、長く自民党の政治政策などを世に訴える仕事をしている。今、現在も。

どんな宗教、カルトのようなものでも、彼らなりの正義と教義があるが、時にカルトは、人を傷つけても陥れても、教義においては正しいことをしているのだと疑わない。カルトと正義は紙一重、だから怖い。
同じように、全てとは言わないが、宗教、政党、政治団体、会社などの中で、意識エネルギーの低い一つの価値で動いている組織は、自分たちに都合のいい正義を振りかざして、相手を傷つけても、問題のないことだとそれを正当化する。

かつて原子力ムラは、原子力ムラの正義のもとに、反原発運動を封じ込めようとするあまり、嫌がらせのような闇工作までして、反原発に携わった人々を散々傷つけ、力を削いできた。


原発への批判を許さず、日本国を一つの価値(=原発安全神話)に洗脳した挙句の果ての、2011年3月。福島第一原発は自然災害により破壊された。


電通のセールスプロモーション広報局(SP局)の展示設計部長(プロデューサー)だった父親。以下のリンクは、その電通マンの父を持つ、息子さんの内部告発とも言える勇気ある記事、プロローグ編です。




今でも、市民が声を上げるたび、どこからか日当が出る、カネ目当てでやっている、というようなレッテル貼りのような噂がまことしやかに流れてくる。そんな無責任な言葉をネットに書き込んでいるのは誰なのか。バイトを雇って、工作していたのは、どちら側の人間だったのか。
ぜひとも、リンク先を読んでいただきたいのです。


息子さんの三輪祐児さんツイッター




おまけ



そんなに遊んでいたいなら、さっさと政治家も辞めてほしいものです。


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米・原子力規制元委員長の警鐘と浜岡原発

2019年07月31日 | 脱原発

3.11当時、日本の原発事故を視察した当時の米・原子力規制委員長グレゴリー・ヤツコ氏の東京新聞のインタビュー記事より

原発技術は破綻 必ず事故起こる 米規制委元委員長が警鐘
東京新聞2019年7月31日


  グレゴリー・ヤツコ氏


 原発だのみは、気候変動にも悪影響


 2011年の東京電力福島第一原発事故当時に米原子力規制委員会(NRC)の委員長だったグレゴリー・ヤツコ氏(48)が、本紙のインタビューに応じ、経済性や安全性を理由に「原発は破綻した科学技術だ」と主張した。「原発に頼る限り事故は必ず起きる」と述べ、発電コストが下がり続けている風力や太陽光といった再生可能エネルギーの開発に全力を注ぐべきだと訴えた。

 米国は世界随一の原発大国で、NRCは原発の安全規制や許認可を担う連邦政府の独立機関。ヤツコ氏は05~12年に委員を務め福島事故では委員長として事態収拾に向けて日本側と対応を協議し、現場にも足を運んだほか、米国で安全対策の強化に尽力した。

 福島の事故後、NRCとして地震や火災、水害といった災害に対する原発の弱点を洗い出したが、原子力業界の妨害などで「ごくわずかな改善」しか実現できなかったと回想。業界という「圧倒的な存在」が規制当局や政官界にまで幅を利かせる構図が必要な安全対策を阻み、経済性が落ち込んだ原発を延命させる一因になっていると指摘する。

 福島事故を経てもなお原発に固執する日本のエネルギー政策に対し「次の事故のリスクを認識、理解する必要がある。起きるかどうかではなく、いつ起きるかだ」と警鐘を鳴らした。 
(ニューヨーク支局・赤川肇、写真も)



今回の参院選静岡は、大きな争点にならなかった原発問題に、真っ向から浜岡原発の廃炉を訴えた徳川家広氏だったが。
圧倒的な投票率の低さによって、彼の前に、組織票(各種業界団体、日本会議、創価学会、労働組合、電力総連)の包囲網ができ、原発維持派の現職二人が、当選した。

多くの人々は、原発はないほうがいいと言う。しかし、結果はこの通り。喉元過ぎれば熱さを忘れる。





原発で潤っていた福島も、事故が起こる前は、反原発運動をすれば地域から村八分的な扱いをされていたというが、結局あの事故で、近隣住民の誰もが全てを失った。
その教訓はまるでいかされていないのか。

放置され餓死した牛たちの苦しみを忘れないと、牛たちがかじった柱の写真を持ち歩いている畜産農家の方の話、せつない。
 →牛の詩2題と原発の詩


3.11では東北に津波の被害が大きかった印象があるけれど、震源から少し離れていたのに、茨城県をまたいで千葉県旭市で、巨大津波が起こり、犠牲者が出た。
「遠浅の海底が沖につきだす地形構造」によって、津波のエネルギーが集中しやすく被害の起きやすい場所であったことが理由だった。
 →千葉県旭市の津波被害の教訓

その地形と同じ構造を持つのが、静岡県、海岸に向かって浜岡原発が建っている御前崎市です。

  

  
    浜岡原発

いつ起こってもおかしくないと言われる、東海、南海トラフ地震。
たとえ今、稼働していなくたって、使用済み核燃料プールがそこにある限り、危険のリスクは常にあります。
警鐘が現実にならないうちに、静岡の皆さん。廃炉に向けて次こそよろしくおねがいします。



★関連記事
 おごりは、次の事故を呼ぶ 浜岡原発住民投票案の否決


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8年目の3月11日と脱原発

2019年03月11日 | 脱原発



あれから8年。今でも自分の使命だとして「脱原発」の旗を掲げ続けている。
こういう政治家もいるんですよ!!
以前、菅さんのツイッターは、ばかみたいに誹謗中傷にあふれていたけど、このツイートの続きには菅さんへの感謝の言葉が続いていて、ちゃんと見ている人は見ていたんだなあとほっとしました。
またいまだに続くワンパターンのレッテル貼りのような批判にも、きちんと説明してくれる人がいて、時間経過とともに当時の状況が正しく伝わるようになって、時代の変化を感じます。


下の動画の意識レベルは623P。
解決するためにはまずは嘘をつかないところから始めなければなりません。隠していたら何も解決できません。
「本当のことを言わない限り人間は無力です」
 ↓



以下菅さんのブログ転載します。

東日本大震災から8年を迎えました。

3・11東日本大震災から8年を迎えました。改めて亡くなられた方々に心からお悔やみ申し上げるとともに、被災された皆さんにお見舞い申し上げます。

大震災と福島原発事故に直面した時の総理大臣として、ひきつづき被災地の復旧復興はもちろん、原発事故で避難を余儀なくされた方々への子ども・被災者支援法の趣旨にもとづく支援の継続・充実を求めていきます。

福島原発事故は東京を含む半径250km圏の5千万人の避難を必要とする瀬戸際の事故でした。そのことを一人でも多くの方に思い起こしていただき、原発ゼロへ向けて力を結集していただきたいと思います。

国会や政府の事故調査委員会の解散後にも新潟県の検証委員会などによって新たな事実が判明しています。こうした事実を含めて事故10年となる2年後の2021年にむけた事故のさらなる検証が必要です。

そして福島原発事故に直面した総理であった私の使命として、自然エネルギーの普及を後押しし、立憲民主党などが昨年3月9日に国会提出した原発ゼロ基本法案の成立で、1日も早い原発ゼロを実現するために全力を尽くします。


2019年3月11日


菅 直人

---------------


あのときの原発に、人知を超えた奇跡が起きて助かった。
そのことをどれだけの人が知っているかわかないが、菅さんをずっと見てきて、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉が浮かんでいた。
神のご加護のような奇跡は人事を尽くした人にしか訪れないのだ。


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原発事故対応に最大81兆円・反対に太陽光は過去最安発電に

2019年03月10日 | 脱原発

普段、1万円以下の金額のやり取りばかりしている庶民には、10億円も1兆円も雲の上の数字過ぎてイメージがわかない。
1兆円は、0が12個。1000000000000円だ。1万円札が1億枚必要で、81兆円なんて、1万円札が81億枚必要だ。やっぱり雲の上の数字だ。
しかし日本国民は、この数字を覚えておかなければいけない。



福島第一事故の対応に最大81兆円 シンクタンクが試算
朝日新聞 2019/03/09

 東京電力福島第一原発事故の対応費用が総額81兆〜35兆円になるとの試算を民間シンクタンク「日本経済研究センター」(東京都千代田区)がまとめた。経済産業省が2016年に公表した試算の約22兆円を大きく上回った。

 81兆円の内訳は、廃炉・汚染水処理で51兆円(経産省試算は8兆円)、賠償で10兆円(同8兆円)、除染で20兆円(同6兆円)。

 経産省試算との大きな違いは、汚染水の浄化処理費用を約40兆円と大きく見積もったことや、除染で発生する土壌などの最終処分費用を算入したことなど。また、この汚染水を、水で薄めたうえで海洋放出する場合は、廃炉・汚染水処理の費用が11兆円になり、総額も41兆円になるとした。

 これに加えて事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)を取り出さずにコンクリートで封じ込める、いわゆる「石棺」方式を採用した場合は、廃炉・汚染水の費用が4・3兆円になり、総額も35兆円になるとした。ただ、「石棺」方式は、かつて「復興やふるさとへの帰還をあきらめることにつながる」などと問題になったことがある。

 同センターは2年前、総額70兆〜50兆円に膨らむとの試算を出したが、その後の汚染水処理や除染などの状況を踏まえ、再試算した。試算を示したリポートはこの費用の増加を踏まえ、「中長期のエネルギー計画の中で原発の存否について早急に議論、対応を決めるときではないか」と指摘した。(小森敦司)



時間が経てば経つほど増えていく、原発事故対応の試算。核廃棄物の処理の困難さだけでなく、地震大国の日本では、何かあったら周辺地域も破壊される。取り返しがつかない。原発はコストもリスクもとても高い。

反面、時間が経てば経つほど、安くなっていくのは、太陽光発電の電気代だった。




画像:TBSサンデーモーニング2019年3月10日



私達の選ぶべき未来は、どちらがいいのか。
普通に考えれば、思考停止能力120%の安倍政権とその支持勢力以外の人なら、当然、後者の太陽光発電と原発以外の発電を選ぶだろう。

千葉商科大学は省エネと併用して大学の使用電気100%を自前の再生エネ発電で達成した。
やる気があればできるんだ。


キャンパス内の建物の屋上に敷き詰められた太陽光パネル=千葉県市川市で

千葉商大 再生エネ100% 家庭1200軒分を発電 学生が省エネ提案
(東京新聞2019年3月5日)

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熊本で震度6弱

2019年01月03日 | 脱原発


年明け早々の震度6弱。NHKを見ていたら突然、緊急地震速報が鳴って驚きました。
今年も引き続き、災害の「災」という漢字を忘れちゃならんと。
お正月気分に浸っていたのに改めて、気を引き締めさせられました。
また熊本・・とっさに佐賀の玄海原発と鹿児島の川内原発、修復中の熊本城のことが頭に浮かびました。

さっそくの立憲民主党と枝野さんのコメントは、3.11を官邸で経験した方の心構えが伝わってくる。



揺れた地域の皆様には、被害の少ないように、とお祈りします。

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東電元会長らに禁固刑5年求刑

2018年12月26日 | 脱原発
この件。

東電元会長ら3人に禁錮5年求刑 原発事故、強制起訴公判
共同通信 2018年12月26日


左から東京電力の勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長


 福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力旧経営陣3人の論告求刑公判は東京地裁(永渕健一裁判長)で26日午後も続き、検察官役の指定弁護士は勝俣恒久元会長(78)と武黒一郎元副社長(72)、武藤栄元副社長(68)に、いずれも禁錮5年を求刑した。
 27日には、被害者参加制度で公判に参加している遺族の代理人弁護士が意見陳述をする。来年3月に弁護側が最終弁論し、公判は結審する予定。
 指定弁護士は論告で、東電は2008年、国の地震予測「長期評価」を基に、最大15.7メートルの津波が原発を襲うとの試算結果を得ていたと指摘した。


まだ結審はされていないが、求刑通りになる事を期待します。今も、危険な原発が、見切り発車で次々に再稼働されています。

原発事故が起こったとき、東電は当初、原発を守るために情報を外に出さず、官邸にもちゃんとした情報をあげなかった。挙げ句、危険なレベルになり最後は撤退命令まで出そうとした。
それは取りも直さず、東日本の国民と国土と産業のすべてを見捨てるということにつながる。

福島第一原発は、紙一重の神のご加護で救われたが、今も事故が終わったわけではない。
関係者にリスクの覚悟を求めるという意味でも、彼らの責任を絶対にないことにしてはならないと思っています。



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 7年たって判明、東電・清水社長の嘘

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新小型原発開発へ「増設凍結方針」と矛盾する安倍政権の二枚舌

2018年12月01日 | 脱原発


マイナス10000の暗黒フォースはトラブルを作り、多くの問題を作り、さらに複雑に悪化させて何も解決できない人。(見えない逆風が吹く)
513P以上のパワーは、それを忍耐強くシンプルにして解決できる人。(見えない追い風が吹く)

  

ついに安倍政権は、小型原発開発に舵切りした。
自然エネルギーの潜在能力のとても高い日本でありながら、未だに太陽光発電はなんちゃら、とか、20年前30年前と同じ言葉で同じように原発推進に励む。
施工計算大臣、世耕経産大臣も嘘をなんとも思わない二枚舌だ。
使用済み核燃料の後始末は、自分に関係ないというのか完全に無視している無責任さ。
脱原発は世界的潮流だというのに、そんなに日本をだめにしたいのかと思う。こんな政権、一刻も早く終わらねばならない。


新小型原発、開発へ 温暖化対策を名目に経産省
2018年12月1日
 地球温暖化対策を名目に、経済産業省が新たな小型原発の開発を進め、二〇四〇年ごろまでに実用化を目指す方針を固めた。太陽光や風力などの再生可能エネルギーが世界的に普及している中、経産省は温室効果ガス削減には原発が必要と判断。将来の建設を想定しており、原発の新増設に道を開くことになる。

 新方針は十一月十四日、経産省内で開かれた非公開の国際会議で、同省資源エネルギー庁の武田伸二郎原子力国際協力推進室長が表明した。本紙は武田室長に取材を申し込んだが、応じていない。

 出席者らによると、武田室長は地球温暖化防止の枠組み「パリ協定」実現のために、原発を活用する方針を表明。国内の多くの原発が四〇年ごろに寿命を迎えることを受け、「将来も一定の原発比率を維持するには、新原発の建設に向けて今、準備を始める必要がある」と述べた。

 開発目的は「再生エネが増えていくので、これをサポート(補完)する必要がある」とした。天候で変わる太陽光などの不安定な出力をならす必要があり、既存の大型原発より出力を調整しやすい小型原発が必要との見解を示した。

 また、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムが国内外に大量に蓄積し、核不拡散の観点で各国の懸念が高まっていることから、プルトニウムを大量に燃やす原発が必要としている。東京など大都市圏の需要を満たすには大型の原発も必要とし、従来の軽水炉の改良も目指す。新しい方針は近く正式発表される。

 日本は今年から、原発を温暖化対策として進めるための国際的な枠組み「クリーンエネルギーの未来のための原子力革新(略称NICE(ナイス) Future(フューチャー))」に、米国やカナダと共に主体的に関わり、参加国を募っている。今後、参加国の政府や企業との連携を検討し、三年以内に具体的な計画を策定する。

 政府が今年夏に決定したエネルギー基本計画は新型炉の研究を進めるとしたが、新設には言及していなかった。世耕弘成(ひろしげ)経産相は国会で「新設、建て替えは全く考えていない」と答弁しており、新増設を想定した新方針は、従来の立場を翻すことになる。


<小型原発> 現在主流の軽水炉より小型の原発。従来の原発の出力が100万キロワット前後なのに対し、3分の1未満の出力となる。主要機器を工場で製造して現地で据え付けるため、コストが安くなるとされる。出力を調整しやすいという特徴もある。各国は1980年代からさまざまなタイプを開発しているが、実用化には至っていない。

<パリ協定> 地球温暖化を防ぐため、各国が温室効果ガスの排出削減に取り組むことを定めた国際協定。産業革命前からの気温上昇を2度未満、できれば1・5度に抑えることを目指す。2016年に発効し、現行の京都議定書を引き継ぎ、20年に始まる。


みんなの意見→http://ceron.jp/url/www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018120190070739.html

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