一つ前の記事で、
と、書きましたが、その日の夜、偶然ETV特集で、 「原発事故 #最悪のシナリオ ~そのとき誰が命を懸けるのか~」を、途中からですが見ることができました。
どんな災害・天災であっても、最悪のシナリオを描けば原発の存在自体が国家の大きなリスクになることは、自明の理です。
だって、いったん暴れてしまったら、もう誰も止めることができなくなるのですから。
こちらのツイートで30秒の動画が見られます。
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【ご覧頂きありがとうございました!】 #ETV特集 「原発事故 #最悪のシナリオ ~そのとき誰が命を懸けるのか~」再放送は、3/10(水)24時~25時14分(89分)#Eテレ 【PC・スマホからはNHKプラスで】👇https://t.co/CB8NJggOtz (3/13(土)23時までご覧頂けます) pic.twitter.com/27KAZzRpXs
— nhk_Etoku (@nhk_Etoku) March 6, 2021
細野さんもこのときの意識レベルは700を超えていた。原発事故に対して逃げずに本気だったから。。
今はとても残念な結果になっているけど、希望の党から自民党と流れて、どんどん下がって今は無力になっている。残念だし悲しいけど細野さんが自ら選んだことだから仕方ない。この番組を機に、再びパワーに戻ったらうれしいのだけど…
10年来、当ブログでも「脱原発」の記事を書き、菅直人さんの話など折りにつけ見聞きして、最悪のシナリオの作成は知っていたけど、以下は初めて知った。
自衛隊の人の衝撃的発言。例によって皆様のツイートを引用させていただきます。ありがとうございます。
【重要】#ETV特集 原発事故発生後、東電の勝俣会長(当時)が「この後の(事故原発の)作業は全部自衛隊に任せます。やってください」と申し出た。え・・・・・・?本当?東電は「確認できない」と返答。勝俣会長からはNHKに返答なし。ということは、この発言事実だろう。
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) March 6, 2021
ETV特集 原発事故“最悪のシナリオ”~そのとき誰が命を懸けるのか~統合幕僚監部運用部長(当時)「自衛隊に原子炉の管理を任せます。自衛隊にやってくださいと言われた」東電会長勝俣氏はこう切り出したと言う。この発言について東電は確認できないとし、勝俣氏自身からも返答はなかった。#ETV特集 pic.twitter.com/rZwxOl1rsA
— ジャム (@jam9801) March 6, 2021
当時の東電の会長、勝俣氏。自衛隊の偉い人を呼んで
「自衛隊に原子炉の管理を任せます。自衛隊にやってください」
とお願いしていた件・・最終的には自衛隊に丸投げにしようとしていたのか。
自分たちで管理できないなら、原発なんか持ってはいけないものだったのに。
もちろん自衛隊だって、専門知識もないし、そんな訓練もしたことない。
国家のためなのだから、自衛隊は死んでも仕方ないだろう、という上級国民のおごりも感じるから、ぞっとする。
話は変わりますが、今週の金曜ロードショーは「Fukusima50」を放送します。
10年前、続く余震の中で原発は大丈夫なのか、怖くて沈鬱な最初の一週間でした。最後まで逃げずに踏ん張った事故現場の作業員の皆さんには心から感謝したいし、今でもリスペクトの気持ちはあります。
でもこの映画は、「原発事故を乗り越えた英雄」というエンタメに仕上げられたノンフィクション風の事実とは違う映画と知ってしまったから。
好きな役者さんたちが出ているのに、見たい気持ちがぜんぜん起こらない。
原作が日本会議や安倍晋三さんと親和性の高い門田隆将という人の手によるもので、試写会を見た方によれば、まるで菅直人が事故現場に邪魔をしに来たような描かれ方(安倍応援団がいつも言っていることだけど)だということです。
原因は、東電本店が現場の情報を囲い込み、官邸に流していなかったから、らちがあかず国として対応のしようがなかったため。
吉田所長は当然、本店が官邸に情報を伝えていると思っているから、総理が来たことに当初は、戸惑いもあったと思うが。
しかしベテラン作業員は以下のように述べていた。
「菅直人首相が視察に来たから作業が遅れたとされているだろ。でも全然そんなことない。俺たちは仕事をこなし『こんなところにも総理が来てくれるんだ』と感心したぐらい。批判は現場を見ない現場を知らない人たちの話さ」
→菅直人の再評価
何度も書いてきたけど、多分に政治的に偏った事実と異なった描写は、まだ生々しい現実が現在進行形であるだけに、いかがなものかと思う。
彼らは当時から、原発事故すら政局に利用してネガキャンばかりで相手を貶めることのみに執着していた。自分たちの嘘を真実と思い込んでしまっているのか?自己洗脳だろうか。
その点が残念で、もちろん現場で戦ってきた方たちへのリスペクトの気持ちはそのままだけど、個人的には見る気が完全に失せてしまった。
来週の金曜ロードショーは、我が家では見ない。
→「Fukushima50」は「事実の加工」をした現政権のプロパガンダ映画
→続・元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【2】
こういうツイートもありました。
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取材班は公平を期そうとがんばった。東電幹部にも取材申し込みしただろうがことごとく拒否された。仕方がないので東電報告書を引用して代弁させた。だが顔出しで直接インタビューに応じる人と書面ですら回答しない人のどっちが誠実で証言も信用できるかというのは火を見るより明らか #ETV特集
— k0418 (@0418kkk) March 6, 2021
#ETV特集原発事故発生直後の際に、作業に参加して死ぬかもしれない当事者に対して、悩みに悩んでいる民主党政権閣僚と当事者たち。それに比して、コロナ禍で確実に毎日国民が死んでいるのに、悩んでいる風には見えない自民党政権閣僚と官僚たち。この責任感の差は何だろう?
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) March 6, 2021
#ETV特集 この原因を作ったのは自民党、安倍晋三が第1次政権の時にこのような原発事故か可能性があることを指摘されながら一切それを聞き入れなかった。自民党が起こした人災だよ。福島の人達に謝れよ https://t.co/XPr32mUIlY
— しげ (@ang3303) March 3, 2021
※10日深夜に再放送があるので録画してあらためて最初から見ようと思います。
10年前の3.11。最初の1週間は官邸に泊まり込み、ほぼ不眠不休だった当時の政権にいた人たちは、この10年、さぞかし歯がゆかったことだろう。