ロシアとウクライナの関係は、歴史を学べとよく言われる。
1932年~33年、ウクライナで起こったホロドモール、ご存知だろうか。
私は、今回のロシアのウクライナ侵攻で、初めて知ったのですが、
歴史を学んだら、鉄のカーテンで隠されていたウクライナのロシアによる悲劇を知った。
今回の暴挙も過去と同じ、プーチンの「ウクライナはロシアの属国」という意識が起こした侵攻だったのだと思う。
2014年のクリミア半島のロシア併合含めて、ウクライナ人はロシアに対して、いやというほど危機感を持っていたことをあらためて知りました。
https://eleminist.com/article/1106より
ホロドモールとは、1932〜1933年にかけてウクライナ人が住んでいた地域で起きた人為的な大飢饉である。 当時のウクライナは、ヨシフ・スターリンが最高指導者を務める旧ソ連の統治下にあった。 この出来事は、飢饉を意味する「ホロド」と、疫病や苦死を表す「モール」を合わせて、「ホロドモール」と呼ばれている。
ホロドモールとは、1932〜1933年にかけてウクライナ人が住んでいた地域で起きた人為的な大飢饉である。 当時のウクライナは、ヨシフ・スターリンが最高指導者を務める旧ソ連の統治下にあった。 この出来事は、飢饉を意味する「ホロド」と、疫病や苦死を表す「モール」を合わせて、「ホロドモール」と呼ばれている。
その当時のウクライナの状況、実話を映画化した「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」(2020年公開)
映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』予告編
映画概要
1933年、ヒトラーに取材した経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズには、大いなる疑問があった。世界恐慌の嵐が吹き荒れるなか、なぜスターリンが統治するソビエト連邦だけが繁栄しているのか。その謎を解くために単身モスクワを訪れたジョーンズは、外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、すべての答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。やがて凍てつくウクライナの地を踏んだジョーンズが目の当たりにしたのは、想像を絶する悪夢のような光景だった……。
1933年、ヒトラーに取材した経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズには、大いなる疑問があった。世界恐慌の嵐が吹き荒れるなか、なぜスターリンが統治するソビエト連邦だけが繁栄しているのか。その謎を解くために単身モスクワを訪れたジョーンズは、外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、すべての答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。やがて凍てつくウクライナの地を踏んだジョーンズが目の当たりにしたのは、想像を絶する悪夢のような光景だった……。
14日の東京新聞筆洗がこの映画に言及されていた。
映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(二〇一九年)は、…:東京新聞 TOKYO Web
映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(二〇一九年)は、ソ連時代の一九三二〜三三年に起きたウクライナの大飢饉(ききん)を描く▼政府が隠す中、主人公の英国人記者が現地に潜入。積み重なる遺体を馬車が運ぶのを見る▼数百万人が死んだ惨事は人災といわれる。スターリンが強いる農業集団化で、一部の「豊かな農民」が追放されるなど現場は混乱。収穫が減ったのに、輸出で外貨を得たいソ連政府の穀物調達は過酷で、人々の分がなくなった。映画でも、モスクワに行くという袋詰め穀物が駅で積まれる場面がある▼ロシアの侵攻で農業生産が落ち込む見こみの今のウクライナで、ロシア軍が穀物を略奪しているらしい。国連食糧農業機関(FAO)の当局者も今月の会見で、トラックでロシアに運ばれた例を確認したと述べた。輸出を企てているという米メディアの報道も。かつてのように、食料が減る中で金を稼ぐつもりなのか▼ウクライナは、ロシア軍による海上封鎖で黒海沿岸の港を使えず、船で穀物を輸出できない状態という。世界的に供給が不足し、価格は高騰。貧しい人ほど影響は深刻だろう▼映画では、遺体が転がる町で主人公と出会ったウクライナ女性が「私たちは彼らに殺されてるの」と語った。彼らとは、モスクワで政治を司(つかさど)る人たち。今回の侵攻も延々と続けるのなら、遠い国でも命は危機に瀕(ひん)する。
映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(二〇一九年)は、ソ連時代の一九三二〜三三年に起きたウクライナの大飢饉(ききん)を描く▼政府が隠す中、主人公の英国人記者が現地に潜入。積み重なる遺体を馬車が運ぶのを見る▼数百万人が死んだ惨事は人災といわれる。スターリンが強いる農業集団化で、一部の「豊かな農民」が追放されるなど現場は混乱。収穫が減ったのに、輸出で外貨を得たいソ連政府の穀物調達は過酷で、人々の分がなくなった。映画でも、モスクワに行くという袋詰め穀物が駅で積まれる場面がある▼ロシアの侵攻で農業生産が落ち込む見こみの今のウクライナで、ロシア軍が穀物を略奪しているらしい。国連食糧農業機関(FAO)の当局者も今月の会見で、トラックでロシアに運ばれた例を確認したと述べた。輸出を企てているという米メディアの報道も。かつてのように、食料が減る中で金を稼ぐつもりなのか▼ウクライナは、ロシア軍による海上封鎖で黒海沿岸の港を使えず、船で穀物を輸出できない状態という。世界的に供給が不足し、価格は高騰。貧しい人ほど影響は深刻だろう▼映画では、遺体が転がる町で主人公と出会ったウクライナ女性が「私たちは彼らに殺されてるの」と語った。彼らとは、モスクワで政治を司(つかさど)る人たち。今回の侵攻も延々と続けるのなら、遠い国でも命は危機に瀕(ひん)する。
筆洗と重複する部分もありますが・・あらためて。
旧ソ連、スターリンの農業政策の失敗により、食糧危機に陥ったソ連は、肥沃な穀倉地帯であるウクライナ穀物の強制的な搾取によって潤っていた。
ウクライナの人々は、食糧危機に陥り数百万人とも言われる餓死者があふれ、人肉さえ食べたという。
これをなかったことにはできない。
筆洗氏の書くように、過去と同じ事が今も起こっている。
ロシアの侵攻で農業生産が落ち込む見こみの今のウクライナで、ロシア軍が穀物を略奪しているらしい。
国連食糧農業機関(FAO)の当局者も今月の会見で、トラックでロシアに運ばれた例を確認したと述べた。
輸出を企てているという米メディアの報道も。かつてのように、食料が減る中で金を稼ぐつもりなのか
ウクライナは、ロシア軍による海上封鎖で黒海沿岸の港を使えず、船で穀物を輸出できない状態という。
世界的に供給が不足し、価格は高騰。貧しい人ほど影響は深刻だろう
ウクライナの人たちは悪夢を二度と繰り返さないために命がけで戦っている。その士気はロシア兵士の比ではないだろう。
自分たちの土地を守るために、絶対に負けるわけにはいかないのだと。
いいことなど何もない。ロシアは、一刻も早く兵士を引き上げるべきだと強く思う。
おまけ
●ホロドモールとは何ですか? - 世界地図
●旧ソ連の農業に壊滅的な被害を与えた政策「ルイセンコ農法」に関して見つけた動画。
ルイセンコの顔、プーチンと重なる・・・目の錯覚でしょうか。
世界の奇書をゆっくり解説 第12回 「農業生物学」