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枝野さんが菅前首相の視察を擁護

2012年03月03日 | 脱原発
枝野経産相:菅前首相の原発事故直後の視察を擁護 

枝野幸男経済産業相は1日の衆院予算委員会で、東京電力福島第1原発事故翌日の昨年3月12日早朝に菅直人首相(当時)が現地視察したことについて「(官房長官として)首相を政治的に守る観点からは体を張ってでも止めるべきだったが、事故を早く収束させる観点からは間違っていなかった」と述べた。
 枝野氏は「東電からの十分な情報がなく、責任を持って判断できる人間が現地に行き、情報が上がってくるラインを作ることが必要だった」と指摘。「(批判される)政治的リスクを除外すれば、原子力について若干でも基礎的な素養のある菅首相が(行くのが)一番望ましいと思った」と述べた。ただ枝野氏は、現在の野田内閣で同様の事態が生じた場合は「経産相として『私が行く』と言う」と述べた。自民党の梶山弘志議員への答弁。【笈田直樹】

毎日新聞 2012年3月1日 20時20分(最終更新 3月1日 20時33分)


たまたま、この枝野さんの答弁をリアルタイムでテレビで見ていたのですが、枝野さん、理路整然…事実を立体記憶されているようにも感じた。

批判されるのは承知の上で、総理が出向かなければどうしようもなかったというくらい、日本の原発対応のお粗末さが、今回の混乱を招いたわけなのだから。
本当に反省すべきは、危機対応の甘さをつくってしまった、日本の原子力行政を担った当時の官僚とか自民党の政治家の人たちだったわけで、命がけで後始末している人たちを批判する資格も互角もないだろうと。
泥縄だったというなら、誰がそうせざるを得ない組織・仕組みをつくって来たのか。

その後、出てきた斑目春樹委員長(原子力安全委員会)の答弁がすべてを物語っている。
この期に及んでも、斑目さんの当事者意識のなさ、責任感のなさは、あまりに哀しい。
活字になった言葉は、もっともらしい文章になっているけれど、実際話しているご本人を見ると、なんだか変だ。
まるで夢の中で生きているような…比喩でなく本当に頭に霞がかかっているような…。
こんな人たちが原発を管理していたなんて、恐ろしすぎる。
菅さんじゃなくても、怒鳴りたくなるでしょう。ましてや、日本の命運がかかっている、まさにその時なのに。
げんに、質問した梶山議員でさえ、最後には、斑目さんに完全に怒っちゃってたし…


東電や原子力安全委員会なる組織が、ちゃんと機能して危機感を持って、官邸に的確な情報をあげられていたら、菅さんだって怒鳴ったりしなかったろうし、わざわざ、行かなくたってすんだんだから。
もし、あの時、東電が撤退してしまったら、東京が日本が終わっちゃうかもしれなかった…それでも、人からなんて言われようと、信念を持って菅さんが必死でこらえて踏みとどまっていたから、まだ今の日本がある。
あの危機的状況下においては、自分のメンツなんかより、国を守る事を選ぶ、それは政治家として当然の態度ではないか。
そして、枝野さんもそれを理解していたから、

首相を政治的に守る観点からは体を張ってでも止めるべきだったが、事故を早く収束させる観点からは間違っていなかった

と、言われたのでしょう。それは緊迫した中で、一刻を争う時には、それしか選択肢のない判断だったのではないでしょうか。

なお、ニュース記事の最後を補足するなら、なぜ総理が行ったのかという質問に対して、枝野さんは、「政治的な判断のできる人がゆく必要があった。総理か、官房長官か、経産相か・・・その中で、多少なりとも原発に対する知識がある前総理が望ましかった」というような内容のことを話されました。それで、明日、同様のことがあったらと聞かれて、今度は経産相である自分が行くと、そのような意味でいわれたものです。
しかし、こんな修羅場は、2度と繰り返してはならないのです。

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2 コメント

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ネジ (ましま)
2012-03-04 14:44:57
菅さんが何を言ってもけなされ、橋下さんなら暴言でもヨイショ、ヨイショ。

この頃の日本、どこかネジを付けちがえていますね。
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ましまさんへ (金木犀)
2012-03-05 11:24:57
ロシアでは、あのプーチンが大統領に返り咲いたとのニュースが・・

あわないネジを無理やりつけても、合わないものは合わないですね。
返信する

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