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ソメイヨシノ寿命60年説、ソメイヨシノと富国強兵

2018年03月31日 | 自然からのメッセージ




今年も無事お花見ができたなあと、不思議な安堵感
この目で見ないうちに散っていたら、1年の不覚とか思ってしまうの、なぜだろう(笑)


● ソメイヨシノ寿命60年説

ソメイヨシノはクローンなので寿命があり、戦後同時期に植えられた木は、枯れる時もいっせいに枯れる、そんな話を聞いたことがあります。
ここの公園の桜は、植えてからすでに50年以上、たっているというから。
遠目はきれいに咲いているけれど、よく見ると枯れてしまったのか、枝が伐られているところもあった。


 


そして気がついたのですが、ほとんどの木が、キノコの菌糸が幹の中に入ってしまったのか、幹の下の方には、サルノコシカケ?のような固いキノコが生えている。(付記:調べました、「コフキサルノコシカケ」という樹勢を弱らせるキノコでした。)

桜の名所や有名な桜には、樹木医さんがいるのだろうけれど、ここは普通の住宅街の普通の公園だから自然に任せて、細かな管理は行き届いていないのかも。

クローンザクラの寿命は60年と以前聞いた。
だとしたら、この公園の桜もあとせいぜい10年くらいなのだろうか?

桜はソメイヨシノだけではない。それぞれに風情がある。
とはいえ、お花見と言えば、ソメイヨシノ。なくなってしまったら、寂しい。

・・・で、ちょっと調べました。


日比谷花壇HPによると、環境による個体差があり、個体同士の間隔が狭かったり手入れが行き届かないと、樹勢が弱って大体60年で無残な姿になってしまうのだと。
 
桜を未来に ~ソメイヨシノの寿命60年説は本当か?~
https://sakura.hibiyakadan.com/page.jsp?id=4808545
 ↓
もともと人が接ぎ木をして作って植えてきたソメイヨシノです。人が手を掛けないとソメイヨシノは弱ってしまいます。その時期は植えられて40年経ったころからで、弱り始めて何も手を掛けずにいれば衰退はいっそう進み、60年経った頃には無残な姿になってしまうでしょう。これが寿命60年といわれる所以だと想像しています。




● ソメイヨシノと富国強兵


しかし、このサイトに書かれていたことにさらにびっくり。

そのようなソメイヨシノが、なぜ全国的に、しかも急速に広まったのでしょうか。ソメイヨシノを植えるように推奨したのは明治政府といわれています。明治維新後の新政府は、徳川時代から続くもろもろの体制を積極的に排除しました。サクラの世界においても同様なことが行なわれ、今までのサクラの名所にあったヤマザクラは、政府の意向で新しく登場したソメイヨシノに植え替えられました。ソメイヨシノは富国強兵の波に乗り、あっという間に全国に植え広まったのです。


明治政府の方針で、徳川の体制をみんな排除するために、親しまれていたヤマザクラから新参者のソメイヨシノに植え変えられ、それが富国強兵の波に乗りあっと言う間に全国に広まったって。
ソメイヨシノは、桜の花が全体美しく、葉が出る前に花が散ってゆくさまが、美しく潔いということなのだろう。
そういや、軍歌にも「同期の桜」ってのがあったっけ。

咲いた花なら散るのは覚悟、見事散りましょ国のため

・・・って。死ぬことを強要する、やだようカルト。

靖国神社の桜が開花の標準木に選ばれているのも、その名残なのか。
ソメイヨシノが明治政府のプロパガンダに使われていたなんて・・・花に罪はないけど、なんだか、かわいそう。

戦後ソメイヨシノは、「お花見」という平和の象徴になっていった。
でも、自然は他の生物とも共生して支え合って、強さが生まれる。自然の中では、それ単体では生きていけない。
多様性をなくしたら、いずれ絶滅の危機が訪れる。
明治維新の植樹も戦後の植樹も、その視点が足りなかったと思う。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
1種類ですと (ローズクォーツ)
2018-03-31 21:23:04
一斉に咲いて散るから
追い立てられるような
お花見になるんでしょうね。

移ろうように
次の別種の桜が盛りになって
長く楽しめた頃は
焦らずゆったりめのお花見でしたでしょう。
その方が私はいいなぁ(*゚∀゚*)(笑)
返信する
ローズクォーツさんへ (金木犀)
2018-03-31 22:15:57
>一斉に咲いて散るから
 追い立てられるような
 お花見になるんでしょうね

そうですねえ、それですね。

この記事書いてから
「日本人は桜のことを何も知らない」
と言う本を見つけて、パラパラ読んだんですが
帯に「5日間の溺愛と360日の無視。サクラほど不憫な花はない」ってあるんですよ。
たしかにそうかな、と思いました。

ヤマザクラは、個体差があって樹齢も長く1000年の古木もあるし、1本1本花の時期が違うそうです。
本当の意味での桜好きは、ヤマザクラや八重や枝垂れ、その他のほうが奥が深いと思うでしょう。
花見の宴が楽しみたい人には、ピンク色がいっせいに広がるソメイヨシノに非日常を感じて、盛り上がる。
私も、ゆったり花を愛でていた江戸の花見がうらやましいです。
でも、花見団子はぜひ食べたいです(笑)
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