自律神経免疫療法の安保徹先生が突然亡くなられました。
思えば、昔は病気になれば病院に行くと、疑っていませんでしたが、個人的な体験を申しますと、家族の体調不良の原因が特定できないばかりか、間違った治療で、むしろひどい目にあってしまったことが続き、現代医療の限界と不誠実さに嫌気が差していました。
その後、信頼できるお医者様を探して、漢方の故・藤平健先生に出会い、薫陶を受け、また、図書館や本屋さんの書籍の中で、何人かの医師との出会いが、医療に関する私どもの見方を肯定的に変えてくれました。
当ブログの幾つかにも、安保先生の著書の紹介などさせていただいておりましたが、突然の訃報に、また一人、大事な方が鬼籍に入られ、寂しい限りです。
病名は、「急性大動脈解離」ということです。
個人的なことながら、私の母も、まったく同じ病名で突然倒れ(その日の午前中は友達と旅行の相談をしていて、夕方倒れた)、救急車で運ばれました。
あと、30分遅かったら、命はなかったと担当医師に告げられました。
その時に言われたのは、「この人は、何か重労働をしていたのですか」と。
血管が、重労働をしている人のようにボロボロだったそうです。
(私達家族と違い、父も母も普段から、現代医療のお世話に普通になっていました。)
安保先生は、現代医学に、真っ向から批判的な立場でしたから、逆風の中、矢面に立って、無理されたり、苦しいこともあったのではないかと、お察しします。
運動もお好きだったようですが、屈強なスポーツマンが意外にあっけなく病気になって亡くなる事例も多々あるので、ご自分でも気づかぬうちに無理されたのかなあと。
しかし、象牙の塔の中で、いくらでも悠々自適に過ごすこともできましたのに、批判を覚悟であえて、患者さんたちのために、別の方向を明るく照らしてくださったことに感謝申し上げます。
心よりご冥福をお祈りします。
以下、安保徹オフィシャルブログより
ありがとうございます。
安保徹先生を長い間ご支援していただきありがとうございました。
お忙しい中、ご会葬いただきました方、
飛行機でキャンセル待ちをしながらも何とか葬儀にいきたいと思いながら来ることができなかった方、
遠くから冥福をお祈り下さった方、
読者の皆様
安保徹名誉理事長は、12月6日、急性大動脈解離により享年70歳にてその生涯に幕をおろしました。
通夜・告別式にはたくさんの生花(120以上)、弔電(150以上)を賜りありがとうございました。
通路から会場四方を生花に囲まれ、安保先生のご親交の深さを感じました。
ご遺族になりかわり御礼申し上げます。
ご遺族からの会葬御礼を引用させていただきます。
「お世話になった皆様へ 謹んで御礼申し上げます」
夫 安保 徹は、平成28年12月6日、享年70歳にて信念を胸に歩んだ、その生涯に幕をおろしました。
夫は研究者として、長く、医学の道を突き進んでまいりました。
新潟大学にて免疫学に没頭した幾歳月…苦労多き道のりだったと思いますが、志を同じくするかたがたやお力添えくださった皆様の
おかげで励み族けることができました。素晴らしいご縁を結んでいただいた すべての方々へ、この場をお借りして改めて深く感謝を申し上げます。
自身を信じて どこまでも真っ直ぐに生きた夫の姿は、家族だけでなく多くの方のお心にも刻まれていることと存じます。
在りし日の面影を振り返り、ともに過ごした日々を皆様にも忍んでいただけましたなら、夫も喜ぶことでしょう。
最後になりましたが、生前賜りました多大なるご厚誼に、家族一同心より感謝申し上げます。
日本自律神経病研究会事務局
本当に感謝の気持ちです。