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読売新聞信じちゃダメ

2014年10月23日 | 社会のニュースを考える
民主党の枝野さんのメルマガで、お知らせがあって、22日のbs4のニュース番組に出演とのこと。お久しぶりの枝野さんが嬉しくて、録画してみてましたけど(笑)
この番組は読売系列のせいか、質問の誘導がひどくて、司会の人に「おいおい、ちゃんと話し聞いてる?」とテレビのこっちからツッコミ入れながら見ていたわけなんですが・・・

消費増税、賛成するのか違うのか、という二つに一つの答えを引き出そうという、誘導尋問みたいな質問の仕方に、そこだけ切り取って答えられるはずないのになあ、と思いつつ、枝野さんもそれに乗らずに答えていたので、やっぱり枝野さん、賢い人だなあ、と。勢いでパフォーマンス的な人気取りの発言をしないことに感心したり。でも、そこら辺で一部を切り取って誤解されたりするわけで。枝野さんの話は、全部聞いたら納得できるものなんだけど。

例によって、ヤフーのニュースにこの番組の発言を受けた読売新聞の記事が出ていた。
いわく、「消費税率10%『約束通りに』枝野・民主幹事長」って、こんな見出しであったら、民主党は兎にも角にも消費税増税に両手をあげて賛成したい感じじゃないですか。番組見てたら、ぜんぜん違うこと言っていたのに。

「10%に上げる」なんてひとことも言ってないし。

消費税率10%「約束通りに」枝野・民主幹事長
読売新聞 10月22日(水)23時36分配信

 民主党の枝野幹事長は22日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、消費税率10%への引き上げを巡る安倍首相の判断について、「アベノミクスによって経済が好循環に入っていれば、(税率を)上げられるはずだ。日本のためには(経済指標などの)条件を整え、約束通り進めることがベストだ」と述べ、安倍内閣の経済政策の成否を見極める考えを示した。

 政治資金収支報告書を訂正した江渡防衛相については「資金管理団体から本人に寄付するなんて、普通ありえない。国会議員として適切なのか」と述べ、追及を強める考えを示した。

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これ、好意的に読解すれば、記者の聞く力の不足。普通に読めば、増税賛成の読売の立場からの世論誘導のための記事。あるいはうがった見た方をすれば、わざと曲解して、一部の単純な読売読者の民主党に対する印象を悪くさせようとしているのか。いずれにしても、どれもろくな事じゃないですね。朝日のことなんか言えやしない。

だって民主党は「税と社会保障の一体改革」を公約に掲げていたわけで、消費税増税は、強い社会保障=福祉のために使われてこそ、納得できるもの。
子ども手当も廃止され、介護保険の負担も増えて、以前ブログにもコメント頂いたけど、安倍政権は、社会保障充実のための増税と言いながらやっていることは正反対の、「あべこべ政権」じゃんね。何が社会保障のための増税か、という話ですよ。

「かつて与党だった我々は、消費税増税のために、自公と交わした三党合意の約束があるから、それらが守られた時に初めて10%を認める。
その約束は、議員定数の削減。経済の浮揚。福祉の保障。この3つが守られてこそ。だけど、アベノミクスはうまく回っていない。あとの2つも与党のサボタージュばっかりで、なんにも進んでいない


・・・と、この通りにしゃべったわけじゃないけど、これが、枝野さんの言いたかったことでしょ? 読売新聞の見出しは、わざと曲解してない?報道のサボタージュ?

だからこそ、国会で、3党合意を守るように与党と論戦して、全力で与党に約束を守ってもらうこと、そこからの話だということです。だから単純に、増税するかしないかなんて、ここでは言えないということです。
(枝野さんらしい慎重さは理解できますが、世間は意外とかつての小泉さんくらいのわかりやすさしか、理解できない人も多いから、時間をかけて伝えるのってむずかしいですよね。ブログでだらだら書いても、読売の見出しみたいな偏見ツイッターのほうが、読んだ人の印象に残りそうだし・・・)
(サボタージュといえば、民主を中心に野党が出している『危険ドラッグ禁止法案』も、緊急を要することなのに、与党はなぜかサボタージュして協力の姿勢がないという。早くしないと次々と被害者は増えるばかりだから、臨時国会を開いても通すべきでは?
それと、マスコミは、あたかも民主党がうちわ問題しか言っていないような報道をしているけれど、『集団的自衛権』などたくさんの政策について追求しているのに、報道されず、与党こそが、サボタージュして問題を先送りばかりしているということだ。)


加えて、枝野さんは、アベノミクスを全然支持していないことは、枝野さんの主張を知っている身としては、当然のことですし、もちろん番組中もそう言っていた。
下から底上げして中間層を分厚くすることが、日本経済を立て直すことであり(=エダノミクス)、いわゆるアベノミクスと呼ばれる上を豊かにしてから下に浸透させようとする、上からのお恵みのようなものでは、庶民にはいつまでたっても豊かさがまったく実感できない。(格差は広がるが)
だから、この読売の記事の見出しは、番組の枝野さんの言葉の論旨と全然違う。この読売の見出し自体が、とんちんかん過ぎ。こんなもの、わざわざお金を出して読んで騙されるなんて、詐欺にあってるみたい。

読売新聞を読んでいた、恥ずべき過去がある私にはよくわかるけど、あの原発事故当時のめちゃくちゃな嘘や当時の政権に対する誹謗中傷に近い歪んだ報道姿勢、国民に真実を伝えない姿勢、今でも変わっていないのだと、改めて感じました。とても残念ですね。



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