ミズバショウの初夏、草紅葉の秋に続き
三回目となった尾瀬へ
お花を求めて歩きに行きました。
朝方 到着した 大清水登山口の駐車場には
前日の雨でできた水溜りが残っていました。
お天気は、だんだん良くなる予報です。
今日は、ここ 大清水から 尾瀬沼、尾瀬ヶ原へと歩き
山の鼻に至る 湿原の花を満喫するコースにしました。
ゲートを越えて 登山道に入ると一ノ瀬までは 林道を1時間ほど歩きます。
お花はちょうど端境期なのでしょう。ヨツバヒヨドリやオオウバユリの蕾が目に付く くらいでした。
一ノ瀬からは山道に入り、ゆるやかに登っていくと
足元には、ちょっと地味なお花たちが咲いていました。
ズダヤクシュ/ヤグルマソウ/ハリブキ
この日のコースで 最も標高の高い 三平峠(1762m)を越え
尾瀬沼のほとり、三平下へ出ました。
お天気の回復が遅れているようで、すっきりしない空模様ですが
尾瀬沼の南岸を歩いて、沼尻へ向かうことにしました。
思いのほかアップダウンのある道は、ぬかるんでドロドロ
ところどころ開けて 尾瀬沼が見えますが、山には 相変わらず ガスがかかったままです。
オオバミゾホオズキ/エゾムラサキ/ツマトリソウ
ゴゼンタチバナ/アカモノ/ギンリョウソウ
ドロドロの足元にばかり気をとられて歩いていましたが
ふと目をあげると、ハクサンシャクナゲや ムラサキヤシオが咲き残っていてくれました。
尾瀬沼の西側、沼尻には、11時40分着
この時間になっても、燧ヶ岳はまだ姿を見せてくれません。
大勢のハイカーに混じって 私たちもここで休憩した後は
沼尻から 白砂峠の樹林帯を越えて、尾瀬ヶ原へ下っていきます。
ヒオウギアヤメ/ツルコケモモ/ナガバノモウセンゴケ
オオバタケシマラン/ショウキラン/サンカヨウの実
クルマムグラ/ガクウラジロヨウラク/カラマツソウ
燧ヶ岳からの道を合わせると まもなく見晴で
夏の花、ニッコウキスゲが咲き始めていました。
湿原のお花たちも、次々 顔を見せてくれます。
* * * * * これはなあに?
面白いお花と思ったのは、タテヤマリンドウの結実した姿でした。
ニッコウキスゲ/タテヤマリンドウ/タテヤマリンドウの実
サワラン/キンコウカ/トキソウ
オゼタイゲキ/ヤナギトラノオ/ギョウジャニンニク
ようやく青空が広がり始めると、日射しは強くて痛いほど
そして、尾瀬ヶ原が夏色に輝きだしました。
お花に見とれていたのかしら・・・
誰かが、木道から落ちた 痕跡を見つけましたよ。
きっと泥だらけになったことでしょうが、つぶされた植物だって かわいそうです。
ミツガシワ/リュウキンカ/ヒツジグサ
竜宮を過ぎるあたりでは、少々疲れて足取りも重くなってきましたが
休憩していても、今度は日射しが暑くてつらい。
大きくなってきた 至仏山に向かって進みましょう 。
振り返ると、燧ケ岳
あの麓から、はるばる 歩いてきました。
さわやかな夏の湿原の魅力 そのもの
風にそよぐ ワタスゲに うっとりしながら歩き
ようやく 至仏山荘に着きました。
お風呂もある山小屋で、汗を流してさっぱり
食事も美味しくいただけました。
降るような星空を仰ぎながら、今日一日を振り返り
思いをはせるのは
明日会えるはずの お花たちのこと
明日は至仏山 に登る予定です。 どうか晴れてくれますように・・・。
大清水ー三平峠ー三平下ー沼尻ー白砂峠ー見晴ー竜宮ー山ノ鼻
標準 CT は、7時間15分です。
おまけの一枚
至仏山への登りから見た 尾瀬ヶ原