蝶ヶ岳、大滝山と 中村新道を歩く（２） 2019.08.25-27

　

蝶ヶ岳での ちょっと長い休憩を切り上げて、テント場から下っていくと

東斜面は 秋のお花畑になっています。

 

咲いているのは、トリカブト、ミヤマセンキュウ、アキノキリンソウ 

ハクサンフウロ、シナノオトギリ、オヤマリンドウ、ムカゴトラノオ、ウメバチソウなど

  

  

 

 

 

 

三股分岐を右に折れて 大滝山へ向かうと

 

 

今度は小さな夏のお花畑が。　といっても、もう お花はありません。

チングルマは花穂になり、ヨツバシオガマやツガザクラは結実しているけれど

半月ほど早ければ、ちょっとしたお花畑だったのではないかしら

 

 

 

 

 

前方に これから行く 大滝山が見えてきました。 

右端近くの平らに見えているのが、大滝山 

中央付近に見えている 薄緑色の草原の脇を登っていくようです。

 

 

いったん 針葉樹林帯に入るものの

しばらくすると また 小さな草原帯にでて、池塘も現れる

咲き終わったキヌガサソウや 結実したサンカヨウが 見られて

なかなか ステキなトレイルです。

 

 

 

また 樹林帯に入ってしばらく登ると、コバイケイソウの斜面が 現れました。

開けた右手には、長塀尾根が見えています。

 

ここが 先ほど見えていた 薄緑色の場所でしょうか。

今はもう結実しているけれど、花の頃は斜面が白くなっていたかも。。。

 

 

アザミは まだ蕾が多くて、今は 色気の少ない斜面には

ベニヒカゲが何頭も 飛びまわり

お気に入りのクロトウヒレンがたくさん咲いています。

  

ベニヒカゲ／クロツリバナ実／コバイケイソウ実／クロトウヒレン（左上より時計回り）

 

 

 

ハイマツ帯に出る頃になると だんだんと雲がとれてきて

見て見て！　後ろ！！　　槍がまた見えてきたわよ

 

 

 

ズームしてみると、蝶ヶ岳の 瞑想の丘や テン場

そこから下ってきた道もわかります。

 

 

止まってばかりで 時間がずいぶんと かかっているけれど　（犯人は私 ）

大滝山が近くなりました。

 

それにしても ここは、穏やかで 見晴しが良くて 静かで

なんて 気持ちの良い ところなんでしょう。

 

 

次に蝶ヶ岳に登るときには 大滝山もセットで　と、以前から思っていたけれど

変化があって 考えていた以上に 好みのトレイルでした。 

（お花がもう少しあれば、言うことなしですね。）

 

トウヤクリンドウ

 

 

鍋冠山の分岐を過ぎるとまもなく

大滝山の北峰（２６１６ｍ）でした。

 

 

北峰からは、長塀尾根がいっそうどっしりと見えます。

ホント、あの尾根は長かった～

 

 

 

いったん 大滝山荘に入り、雲のとれる頃を見計らって北峰に戻ると

今日は ずっとガスの中だった 安曇野が、ようやく見えました。

 

 

 

常念岳や 大天井岳も、姿を見せてくれましたよ。

 

 

午後４時過ぎの ２６００ｍは、ダウンジャケットを着ていても寒い 

日の入りは あきらめて お宿にもどりましょう。

 

　

 

 

 

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北峰から 緩やかに下ると、大滝山荘があります。

ここの小屋番には 蝶ヶ岳ヒュッテのスタッフが交代で来るそうで

今日は、樹林帯の登りで 私たちを 追い抜いて行った青年です。

 

 

 

 トイレは外、洗面は 流し台付きの外水道（飲用不可）です。

充電用のコンセントや、センサー付きの灯りがあるのは今どきですね。

 

 

この日の宿泊は、私たちの他には 単独の男性お一人だけ

どうやら、ここには 若い人は来ないようです。

 

夕食は 小屋番さんも 一緒の食卓で

山のお話を聞きながらの 和気藹々と 楽しい時間でした。

 

 

 

 

明日は お天気が下り坂のようだけれど

今回の山行の主たる目的の 「中村新道」を歩きます。

 

 

 

 ***************************　（３）へ 続きます　　*****

 

　　今回の行程

　２５日　最寄駅－松本駅－新島々駅－上高地ＢＴ－横尾山荘（泊）

　２６日　横尾－蝶ヶ岳－大滝山北峰－大滝山荘（泊）

　２７日　大滝山荘－南峰－大滝槍見台－徳本峠－明神－ＢＴ－松本駅－帰宅