奥多摩むかしみちの紅葉 2010.11.23

 

  　　 

　　　むかしみちを歩き

　　　奥多摩の自然が織り成す錦と

　　　懐かしい風景に出会いました。

 

 

 

　青梅街道を走っていた車が 御岳付近にさしかかる頃から

　フロントガラスに落ちる雨粒が小さく弱くなって、やわらかな光が射しこむようになりました。

　　　朝まで雨 、その後徐々に回復して　午後遅くには 日も射す

　そんな天気予報を信じて、雨の降る中  奥多摩へと出かけてきたのでした。

　

　今日は小河内ダムの駐車場に車を置き、バスで奥多摩駅へ移動

　むかしみちを歩いて 車まで戻る  ４時間のハイキングです。

 

　　　　

　　　　　　　　　青空の広がってきた 奥多摩湖 （出発前の小河内ダムから）

 

　　　　　　　～～～～～

 

　奥多摩駅から氷川大橋を渡り、案内表示に従って むかしみちに入ります。

　　　（コース案内は、駅前の観光協会でもらいました）

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日原川を渡って　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　むかしみち入り口へ 

 

　氷川村から小河内村へと続く 旧青梅街道の「奥多摩むかしみち」は

　渓谷の南側山腹を通っています。　　　

　木炭を運ぶ大八車や馬が苦労したという 難所の羽黒坂を登り

 ダム建設に使われた トロッコ線跡を横切ると、ゆるやかな道を歩くようになります。

 

 

　　　　　　　　　　　　　　             　羽黒三田神社　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　むかしみち

 

　　　　陽に透ける紅葉や、左手の見晴らしを楽しんだりして進むと

 

　　　　　

 

　槐（さいかち）の巨樹とトイレがありました。

 

 

　　　片道約 ９ｋｍのコースには

　　　神社や古木、滝、地蔵尊などの見所があり

　　　そのそれぞれに、案内板がつけられています。

　　　また、指導標やトイレが整備されているので

　　　子供連れでも安心して歩けそうです。

 

　

　　　　　　予報よりも早く 日射しが訪れてくれました。

　　　　　　陽に透ける紅葉の なんて美しいこと

　　　　　

 

　槐木からは道幅が広くなり、民家の脇も通る 生活道路を進みます。

 

　　　

　　　　境集落付近

　　　

　不動の上滝

　　　　

　　　　　白髭神社と石灰岩大壁（上）・耳神様（下）

　　　　

 

　どこか 懐かしさを感じさせる風景があり

 

 

 

　耳の病気のときに 穴のあいた石を供えて祈ったという「耳神様」や

　煎った大豆を供えて 歯痛の平癒を祈ったという「虫歯地蔵」など

　「日本むかし話」を思いおこさせる空間が ここにありました。

 

　≪二股大根を人に知られずお供えして祈ると 結縁が叶う≫　という 縁結び地蔵には

　先行していたグループの男性が それらしき大根を供えていましたが、はてさて・・・

 

　　　　　　さらに進むと、樹齢２００年

　　　　　　名状すべがたいと評される 「いろは楓」の巨樹がありました。

　　　　　

 

　　　　　　中央の木が赤くなる頃は いっそう艶やかになるのでしょうね。

　　　　　　　　　　　　　（電柱やカーブミラーが かなり邪魔です・・・ ）

 

　残念なことに すっかり雲が広がり、日射しはなくなってしまいましたが

　このあたりから 西久保にかけては、素晴しい紅葉エリアでした。

 

　惣岳渓谷付近

　　　　しだくら橋

　　

 

　　　　　しだくら橋から渓谷を眺めます

　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上流

 

　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　下流

 

　５人以上乗らないで・という 吊橋は かなり揺れて 写真はブレブレ

　お天気の良い休日には かなりの人出になり、きれいに撮るのは難しいかもしれませんね。

 

　　　　　　日射しがないので、紅葉は しっとりとした風情です

　　　　　

 

　　　　　　道所吊橋の上からも 見てみます

　　　　 

 

　　　　　　Ｎ さんと Ｔ さんが カメラを向けていたのは

　　　　　

 

　　　　　　こんな眺め

　　　　　

 

　　　西久保見晴らし広場からは

　　　それまでの歩きやすい道から一転、山道を登って 中山へ向かいます。

 

　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西久保見晴らし広場付近

 

　こんな色もきれい

　などと言いながら進んでいくと

 

　　　ダムが見えてきました

　　

 

　もうそろそろ終わりかと思った むかしみちは、中山集落を過ぎても まだまだ山の中へと続き

　のんびりと歩いてきた後、ダムが見えてからのこの長い山道は ちょっと堪えます。

　　　　きれいな紅葉も、もうお腹一杯 　日射しもないしね

　ぜいたくなことを思っていると、青目立不動堂近くの展望台に出て

 

　御前山と奥多摩湖が見えました

　　　

 

　あれあれ 　

　期待していた午後３時からのお日様マークは、いったいどうなったのでしょう。

 

　最後に水根沢を回り込んで水根バス停へ

　さらに奥多摩湖バス停まで歩いて、「奥多摩むかし道」コースは終わりでした。

 

　　　　　　　　　　　　

 

　　「奥多摩むかしみち」を彩っていた紅葉は素晴しく

　　こんなにもたくさんのカエデやモミジが

　　自然な姿で 存在することに驚かされました。

 

　　紅葉の盛りを見ずに終わってしまうのかと

　　焦燥感さえ覚えた今年の秋でしたが

 

　　帰りの車内では、にぎやかに話がはずみ

　　皆 大満足の紅葉ハイキングとなりました。