↑ 初冬のシンジュ(ニワウルシ)の木
落葉後も残っている実は、これから 風によって散布されます。
シンジュの翼果
シンジュキノカワガは
中国大陸から飛来する偶産種(定着していない)の蛾です。
昨年から 我が家のあたりでも 頻繁に目撃されていて
かなり増えていると聞いていました。
特に探さなかったこともあり、これまで見たことがなかったのですが
この日は、繭のある木を教えてもらいました。
シンジュの木に作られた 2個の繭
横から見ると よりわかるかも
この蛾が繭をつくるのは シンジュの木に限ったことではなく
人工物などにも見られ
自身(幼虫)の毛と 周りを削った材料で繭を作りあげるのだとか。
↓ 5個の繭の周辺が白くなっているのは
幼虫が皮を削った跡
これは 逆に目立ってますけど 。。。
そして
一度 気づいてしまうと、あっちにもこっちにも それはもうたくさん
一本の木にいくつもついているのが 次々に見つかります。
すでに出たあとの 空の繭もあって
どれだけの数が成虫になったのやら・・。
繭を細い棒でツンツンしてみたら
キチキチキチ?と いうような高めの音が聞こえてきました。
蛹が、お尻で繭の内側をこすって 威嚇音を出しているのだそうです。
運よく 成虫が近くにいました。
羽化したばかりかな
細い枝の かなり上のほうに 幼虫もいました。
黄色と黒の縞模様です。
2時間後に あの成虫を見に行くと
今度は、後翅の黄色と濃紺が 少しだけ見えていました。
腹部も 鮮やかな黄色で
翅を広げた姿の美しさが 人気なんですって
幼虫も 蛹のいる繭も 成虫も、見たのは12月10日のことで
朝は0℃近くになっています。寒さにも強い?
最近は、越冬しているのではないかともいわれているようです。
蛾は苦手ですがシンジュの翼果はおもしろいですね。
風に乗ってどこまで飛んでいくんでしょう。
で、この繭、2007年に家周辺で大発生したサラサリンガの繭を思い出しましたよ。
幸い翌年からは居なくなったけど。
固い樹皮だと思って触ったら…
シンジュの翼果は軽くて端が捻じれているため、風に乗って遠くへ運ばれるようです。
トップの画像の木もですが、実付きが良くて繁殖力が高いのか
あちこちで幼木を見かけます。
植物の果実もいろいろ知ってみると 面白いです。
サラサリンガは見たことがないですが
ネットで見ると、派手だけど まあ綺麗そうですね。
でも、幼虫は見たくない系ですね。
触っちゃった? それは災難でしたね。
シンジュキノカワガの今後が気になってます。