以前、義母が倒れた夜中の前日に私は自分で義母を脳外科に受診させていました。グループホームの担当者さんから調子が悪いときにはご家族が受診させるのが当たり前と言われて、誠にその通りであるとは思いましたが、病院に連れて行くという時間がもったいないと思って体質を変えるためのジュースを飲んでもらい、病院に行く回数を減らして来た私にとって、それを毎月分飲ませてくれていると信じていたのに飲ませてくれていなかったという事実を知った上でのその一言に納得が行かず、さらに忙しさのピークであった時期に調子が悪くなった義母に対してもとてもイライラしていました。
そんなときに偶然目にした文章が
「 思ったことをそのまま口にするのは止めなさい。イライラするきみの気持ちは分かる。しかしその感情のまま口にから発するのは止めて一度深呼吸して発して良い言葉かどうかを考えなさい。君ならできると信じている。 」
的な・・・。
待合室で待っているわずかな時間でもトイレに行きたがるので介助します。「 ここに座っていいのかい ? 」と聞いてすぐに座ろうとする。きちんと下ろしてから座ってと伝えると上げ下げはまだ自分でできましたが半年でここまでひどくなっていたとは・・・。
本当に言いたいことは山ほどありました。どうして「 今 」なのか?などなど後から考えると言っても仕方がない言葉です。
そんなときにあの文章が心に響いてきました。
多分家にいてこの引っ越しで一番忙しい時期にこのような状態であったなら、口を付いて出てしまっていたと思います。あの頃は自分でも、言っても仕方がないと思っていても頭に血が昇ったように止まらずにいろいろと言っていました。言わないとまたもや同じ事を繰り返す!という思いが頭から離れずにいました。
しかしグループホームに入居してちょっと考える余裕ができるようになったのでしょうか。あのときは本当に言いたいことが山ほどあったのですが、言うことを止めて淡々と世話をしてホームに戻したのです。
ホームから、倒れてこれから救急車で搬送しますと連絡があり、今日、明日、いやもうこの場でこのままでもおかしくはない状態と言われましたが持ち直しました。
落ち着いてからよくよく考えました。
あのとき病院に連れて行った時に、「 いろいろ言う 」ということを押さえることができて本当に良かったと。
今は容体は安定して落ち着きましたが、もしもあのときに何かあれば一番最後にかけた「 言葉 」・・・ということになってしまうところでした。
そうであったとしたならば、自分の中で一生悔やんでいたことであったと思います。「 最後にかけた言葉 」となってしまいますから。
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