『BANANA FISH』、その存在は知っていました。
30年以上前の少女漫画を、今になってアニメ化する。予告なら見たことがありました。
アニメイトで専用のコーナーが作られていて、アニメ映像が流れていたのを見たこともあります。
神に「どんな話?」と聞いたら、「金髪のお兄さんがひたすら痛めつけられる」と答えが返ってきました。
「痛めつけられるのが苦手なら見ない方がいい」。
それを聞いて、「おおぉう……それはかわいそうに…」と同情した覚えがあります。
自分は『ジョーカー・ゲーム』や『どろろ』、『アルスラーン戦記』、『シュタインズ・ゲート』など、
一般的な女子が好まないようなアニメにハマる傾向があります。特にジョカゲのように内容が濃い、シヴい作品が。
BANANA FISHも、マフィアやギャングなど裏社会の方々が出てくる作品だとは知っていたので、
いつか試しに1話だけでも見たいなと思いつつ、ずっと見る機会を逃していました。
その時の私をぶん殴りたいです。(笑)。
きっかけは、今週、昼休みに、会社のノンオタの先輩が「BANANA FISHって知ってる?」と言ってきたことです。
その時、オタクの私とオタクの先輩がアニメの話で盛り上がっていたところ、
隣でお昼を食べていたノンオタの先輩が「アニメはようわからんけど…」と前置きしてBANANA FISHに言及してきました。
私はノンオタの先輩がBANANA FISHに言及してくれたことに感激し、
勢い余って「(名前だけは)知ってます~!」とイキがってしまいました。
その後、オタの先輩と「アレはやばい」「アレはヤバいですね」と言い合っていました。
ノンオタの先輩いわく、当時、先輩のお姉さんが原作を持っていたので読んでみたけど、
最後を忘れたので、結末を確認するためにも深夜やってたアニメ見てみたら、軽くショックを受けたと言っていました。
日本に帰れなかったんだ…とおっしゃっていたんですが、英二は帰れたんじゃないかな?
アッシュは…ですけど…
その次の日の帰り、TSUTAYAに寄ってBANANA FISHのDVDをとりあえず4巻まで借りました。
知ってると言った手前、見ないわけにはいかないというのと、いい機会だから見てみようと思い、手に取りました。
幸運にも、今週末は3連休。そして外は雨。絶好のDVD鑑賞日和。
昼ごはんを食べながら、ついでに流し見するつもりで見てました。
・・・4時間後、見事に沼に落ちたオタクが完成しました。
ドラッグや小児愛嗜好や裏社会の抗争など、犯罪ちっく(ていうか犯罪)なにおいがプンプンしてましたが、
思っていたよりはヤバくはないかなと思いました。痛めつけられるのも、耐えられないほどではない。
初めてGANTZ見た時の方がよっぽどトラウマでしたよ。兄め。まだ世間のことを何も知らない中学生の私にトラウマ植え付けやがって…。
でも、少女漫画だけあってそこんとこはマイルドなのかな。よくわからんけどw
アニメ見るのを我慢できなくて、先にネタバレを見てしまったので、結末は知っています。
だからか、何でもないシーンでもすごく切なく感じてしまうんです。
元々、アッシュは当初から儚い感じなので…。
でも、アッシュの生き様を見ていると、私も見習わなきゃなって思わされます。
どんなに厳しく辛い現実にも、逃げずに向き合っている。自由を求めて。
いつも鋭い目つきをして生きている。
自分がどんなに痛めつけられても、涙一つ流さない彼が、仲間や身内の死には涙する。
すごく気を張って生きてるんだなと思いました。
特に、誰にも見られずにひとりで兄の死を悼むシーンは胸にくるものがありました。
今になって、いろいろ情報を見ているんですが、グッズは1年経った今でもたくさん販売されています。
でも、別にグッズが欲しいわけじゃないんですよね・・・。何だろう、この何とも言えない気持ち。
またあの世界に浸りたいのか。アッシュの生き様を見つめたいのか。
もう一回見直したら、答えが見つかるかな?
Blu-rayBOXは買おうかなって思います。
これは何度でも見たい作品です。おすすめ。
久々こんなハマった。ジョカゲ以来かもです。