緑の波-京都市東山区：東福寺

さてさて、一日お休みをいただいたGWの京都へのワンディトリップですが、今日から再開いたします。
早朝に京都市東山区に向かい、まずは東福寺の塔頭である光明院を訪れたワタクシは次に東福寺へと足を運びました。
東福寺は臨済宗東福寺派の大本山であり、京都五山の第四位の禅寺として隆盛を誇ってまいりました。
なんといっても有名なのは秋の紅葉でありまして、紅葉の時期などは身動きできないくらいの人出となるんですよ。


境内の外にある臥雲橋から境内を眺めました。遠くに見えているのが通天橋なんですよ。


ワタクシは光明院で参拝時間より早くに参拝が出来たので、東福寺には参拝時間の9時よりも20分ほど早く着きました。
ワタクシは通天橋の入り口で一番に並んだのですが、気がつけば9時前にはワタクシの後ろに15人ほどの人がいました。
この「一番」であることが、ワタクシには大きな幸運だったのです。さあ9時になりました。通天橋に入りましょう。


東福寺を訪れる人は必ずこの通天橋から見る景色を楽しみます。ですので、この橋の上に人がいない写真を撮るのは至難の業なんですよ。
ワタクシは一番に橋の上に行ったので、だれ一人いない通天橋の写真を撮ることが出来たのです。
これも光明院に早く参拝させていただいたおかげなんですよね。ありがたいことでありました。


ワタクシが写真を撮っていると、ワタクシの後から来た人たちがワタクシの後ろから同じように写真を撮っておりました。
おかげで誰もワタクシの前に出ようとしないので、こんな写真が撮れたんですよ。


それにしても、ため息が出そうな光景です。ワタクシ、ここ数年は新緑の季節に必ず東福寺に足を運んでいます。
去年だったか一昨年だったか、その日もワタクシは東福寺に一番乗りをしまして、拝観受付の女性と待ち時間に立ち話をしたんです。


「紅葉の時期に来たんですが人がすごくって。紅葉も確かにすごいんですが、僕はここの新緑が大好きなんです」とワタクシが言うと
「そうでしょ。私もね、東福寺は新緑の季節が一番好き。人もあまり来ないからゆっくり写真を撮って行ってくださいね」と言われました。
お寺で働く人も同じことを思っていたんですよねぇ。


通天橋の上からの眺めです。この緑にワタクシは圧倒されるばかりです。周囲からも「すごいなぁ」「キレイねぇ」と声が聞こえます。
遠くに屋根のようなものが見えていますが、あれが1枚目と2枚目の写真を撮った臥雲橋の屋根なんですよ。


まるで緑の波が押し寄せてくるかのような通天橋からの光景です。ああ、やっぱりここに来てよかった。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


東福寺は立派なお寺なのですが、京都の名だたる観光地からは少し離れた場所にあるんですよ。
そのため、紅葉の時期を除くと比較的静かに参拝できるんですよ。
私は「京都で好きなお寺は？」と訊かれると大徳寺と東福寺が真っ先に頭に浮かぶくらい、このお寺が大好きなんです。
京都をすでに訪ねたことがあり清水寺、銀閣、金閣、嵐山などを訪ねたことがある人には
静かに参拝できるこの東福寺は絶対にお勧めできるお寺です。


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