皆様、湿邪(しつじゃ)の影響を受けていらっしゃいませんか?
以前もこの湿邪についてお話させていただきましたが
高湿状態が続くと、湿邪となって不必要な水分(水毒)が身体に
入り込んでしまいます。湿邪に一番弱いのは脾です。
わかりやすく説明すると胃腸系(消化器系)です。
湿邪の影響を受けていると出てくる症状が
身体が重だるい・食欲不振・浮腫む(むくむ)・お腹がゆるくなる等です。
このような症状に心当たりはございませんか?
患者様の舌を見せていただくと舌全体もぼたっとして歯形がまわりに
ついてしまったりしています。
脾胃は「後天の本」等と呼ばれていたりして
後天の精気の元となる水穀の精微を生み出すと言われています。
後天の精気は、腎にある先天の精気を補ってくれる生きていくために
本当に大切な役割を果たしています。
先天の精気というのは親から譲り受けたと言われている
生命力そのものだと考えられているものです。
この脾胃(胃腸系)は弱ってしまうと、生命力そのものを補えなくなってしまい
極端に言えば、死に至ってしまうということなんですね。
この時期、どうしても脾が弱っている方が多く見られます。
早めに治療にいらして乗り切っていただくのが一番だと思いますが
ご自分でも冷たい飲み物は控えていただき、あまりくよくよと
思い悩まないように心がけていただきたいと思います。
脾は思に弱いもので、くよくよ悩んだり憂鬱に思い込まれたりすると
さらに脾がダメージを受けます。うっとうしい梅雨ですが
気持ちだけは楽しくゆったりとお過ごしくださいね!