あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

ツボの話〜関元〜

2019-12-12 21:45:00 | 健康・病気
こんにちは!スタッフの松本です。
木曜日は「ツボの話」です。

今日の画像は、国立国会図書館所蔵の新刊黄帝明堂灸經 3卷です。
最近は、デジタルアーカイブスで、自宅にいながら古典の原籍に触れることができ、
本当に学びやすい環境になったと感じます。

本日は、関元(かんげん)をご紹介します。聞き慣れないツボの名前かと思います。
画像の中の関元お分かりでしょうか?
では丹田(たんでん)という言葉はご存知ですか?
ヨガや呼吸法、武道を習った人は耳にした事があるのではないでしょうか?
関元とは、丹田のことをツボの名前で表したものです。
場所は、へそから指四本分下。教科書的に言うと、前正中線上、臍中央の下方3寸です。

古代中国では、この関元に人間を動かすエネルギーである「気」が納められるとされていました。
「気」がここに納められていれば、そわそわイライラせず、どっしりと構えて物事に集中できます。
また、この関元は命火(めいか)とも言われ、生命の根本であるとされています。
この重要性を記した中国の古典によると、植物の根に例えられています。
根がしっかりとしていれば、茎や葉が枯れたとしても、朽ちてしまうことはありません。
元気に繋がるところとも書かれています。
さらにこの関元の後ろ、背側には命門(めいもん)というツボもあるのです。
古代中国の人は、関元とその周囲をとても大切に考えていたのですね。

さて、ご自分の関元を触ってみましょう。
関元に力がない、または冷えている人はいませんか?
そんな方は、カイロなどで温めてみてください。
ただしお腹は皮膚が薄いので、低温火傷に要注意です。必ず服の上から温めて下さいね。
腹巻を身につけるのもおすすめです。腰まで覆えるので、命門も一緒に温めることができますね!
腹式呼吸による深呼吸もとても良いです。関元に「気」を納めるイメージでやってみましょう!

関元を温めると、全身がぽかぽかと温まってきます。
そして、お腹の底から力が湧いてくる感覚を味わうことができるでしょう!

当院では、お腹に大きなお灸を乗せて温める治療を行っています。
どんなお灸なのかは、スタッフの石黒が書いたブログをご参照下さいね。




関元を温めて、寒い冬を元気に乗り切りましょう!

木曜日担当、松本でした。
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