こんにちは。今日はホワイトデー。
東京では、雪がちらついたとか!
なんだか、ロマンチックな一日となったようですね。
名古屋では、午前中は雨☂️、お昼過ぎからは晴れてきましたが、
やはり肌寒い一日となりました。
今日は、2月14日のバレンタインデーに、チョコレートをいただいた男性が、
女性にクッキーやキャンディーをお返しすることになっているようですね。
私も、ほんの少しですがいただいたので
お返しに頭を悩ませました!
ところで、東洋医学ではこのホワイト(白)から、
色んな情報を得ているのです。
昨日、スタッフの松本が五行穴についてお話ししていましたが、
東洋医学では五行論という理論で、健康状態を知る手がかりとしているのです。
「白」に対応する蔵は「肺」です。感情は「憂、悲」。
顔だと「鼻」、身体の中では「皮膚」、季節では「秋」、脈状だと「濇(しょく)」
(当院では脈診を行なっていますが、この脈状は基本的には30種類前後あります)
などなど。。。数え上げればキリがないのですが、この色や脈などを手がかりに診断に結びつけているのです。
顔色や、皮膚の色、治療前後の変化など色んな体表に出ている身体のサインを見極め、
治療方針や予後診断、治療の可否など、総て患者さまからのサインを基準としているのです。
ですから、東洋医学的な治療では、病名にこだわるよりも今現れている状態が大切なのです。
病の盛衰によっては、一見酷くなったように思えることもあるかもしれません。
インフルエンザなどは、一旦高熱を出すことによって体内のウイルスと闘い、治癒へ向かいます。
この流れを生旺墓と呼んでいますが、高熱を出すことは悪化ではなく治療の大事な過程なのです。
今、病がどの時期にあるかということもお身体の状態で診断させていただくこともございます。
出ている症状を追いかけるのではないのですね。
これが西洋医学との大きな違いなのです。
東洋医学では「汗吐下和」という治療法則がございます。
熱を出して汗をかかせる 「汗」
悪いものを吐かせて外に排出させる 「吐」
悪いものを下して外に排出させる(下痢をさせる)「下」
身体の陰陽の調和をはかる「和」
なのです。
という考え方です。動物が、傷んだものを口にすると、薬草になる草を食べて、わざと吐く仕草を
ご覧になったことがあると思います。これが「吐」なのです。
当院でも、風邪のひきはじめなどでご来院くださった方で、状況によっては
その後発熱して寛解することが予想される患者さまには
「今夜、熱が上がることがあると思いますが、その後熱が下がって良くなると思われますので
解熱剤などは飲まないようにしてください。」
とご説明いたしております。
発熱することが、総て悪いことではないのです。
体内に侵入したウイルスや細菌と闘っている過程なのですね。
もちろん、西洋医学的なアプローチが必要な方には医療機関の受診をお勧めしております。
ホワイトデーの今日、こんな視点の違いを知っていただけたら幸いです。
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